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右肩下がりが新常態:安倍政権の硝煙が燃焼完了

2017年07月24日 | Weblog

TMA講師の責任議論;講師代表の中村の専門は、「総合科学」です。基本は、歴史科学・歴史哲学にあります。形而上学のパラダイム変遷が、歴史の時代ブロックとブロックの繋ぎ目に現れます。残念ですが、安倍政権は、「右肩上がりが常態」の時代幻想の最後の政権となりました。ほぼ、そのように断定しましょう。デフレ脱却とは、夢をもう一度という右肩上がりの成長戦略信仰のパラダイムを意味します。

メディア、国会答弁のまずさは、安倍人気の崩落の表面現象です。それ、安倍政権の衰退原因とみるのは、皮相なひとだけに通じる現象論です。日本の「デフレ構造」は、人口減少、特に労働力人口減と、そのリタイア―組が消滅するまでの「消費生活の縮小」に照応した自然な構造要因です。国家成長戦略にとり、福島原発などの原発負債は、デフレ構造の「右肩下がりが新常態」という歴史の反動現象のひとつです。

中国共産党は、英明にも、「新常態」への意識転換を図りました。ここから学ぶべきことは、極めて多いのです。高度成長の果実を貧困農村に国家公共投資としてつぎ込み、次の「新常態」のなかで更なる貧困化する農村・農民・農業危機の要因を取り除きました。一党支配ですから、相互に政策効果を打ち消すことがありません。EU、特にドイツ、フランスと中国共産党は、すでに「新常態」が基本であるという「総合科学」の分析結果を知っています。オバマ政権もそれを知っていました。だから、オバマケアーに全力を傾けました。

日本の大衆社会は、世界第一の嗅覚、触覚、歴史変動の感性をもっています。いまTV番組では、知識刺激型と娯楽性を交え、おバカさんをか抱え込む、愛すべきピエロとする「新常態」へ移行しています。日本TVは、敏感なセンサーをもっています。

成長率が鈍化し、場合によれば、マイナス成長に転じても、簡単に悲観しない「新常態」になれる必要があります。つまり、大雑把なパンであれば良いという、数量効果だけの生産高で喜ぶ時代から、総量は減少しても、質が大きく向上している喜びや快感が生まれてきています。ちょうど、江戸時代の町人文化のような感性の時代です。「右肩下がり」を楽しむ、だから安倍さんの力みが、皆を息苦しくなってきたのです。ごめんなさい、安倍さん、あんたやっぱり古いわ。たたく野党は、おバカキャラとして、娯楽鑑賞用に必要です。おバカな政治家女子のおかげで、愚妻はますます光る存在になります。

少量生産、多品種の品ぞろえ、納得できる価格帯、負担できる価格帯、きめ細かな質感が向上するのが嬉しい。これは右肩さがりのデフレでも実現できる安定社会ですね。

 

 

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