富山マネジメント・アカデミー

富山新聞文化センターで開講、教科書、参考書、講師陣の紹介、講座内容の紹介をいたします。

南砺は、「なんとかなる」のか?

2018年05月14日 | Weblog

 南砺は、産みの苦しみの過程にある。さまざまな地域起こしのアイデアが練られているようだ。多様性の時代には、多様な価値観が並立できる。そうすると、多元の連立方程式が組み立てられる。単純化したY=aX+bの方程式に美しく収斂することはありえない。まして、個人の起業をベースに考えると、ますます多元化する。Y=aX+bの方程式に美しく収斂すると、政府系の政策投資銀行からの長期安定資金が導入できる。これは、北陸銀行が世話役となる。北陸銀行がお世話をできるのは、事業の合理的期待可能性である案件だ。もう一つは、産業を成立させる地域としてのロジスティクスの体系的な理解が欠かせない。これは、アメリカ留学の経験がいる。北陸コカ・コーラーの稲垣社長は、アメリカ・コカ・コーラの本社研修を通じて、ロジスティクス・マネジメントを留学研修され、それを長野県で実践された。その知財が生かされて今日がある。今は、完全に知財資本の時代、日本抵抗器さんも、疎開で砺波に来られたが、いよいよ知財資本の極限において、世界市場のニーズを生かしえなかった。具体的には、先端産業の陰りが、南砺の制約条件をなしており詳しく税収のデータ分析をするなど、本格的な学術調査によらないと、先は見えない。舟橋村は、内部に先端知識と情報をもつ人材がいた。 広い意味での先端産業の城下町へ再編するには、口達者な、あまりにも個性的な人材はいらない。必要なのは、元素周期律を身体化できるナノの世界が見えている人材だといえる。富山市には、そうした人材がかなり集積し、婦中町を中心に分布している。南砺はいまのママでは、いまのママがつづく。



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