アジアは、構うと粘る。東洋史学の出身なのに、欧米化を好む。これは、生涯の決算書である。アジア人は、関係すると粘りつく。福沢諭吉が嫌ったのは、そこだ。「脱亜入欧」である。といいながら、渋沢栄一も三井財閥も、アジアに構った。ひたすら少数でも、「脱亜入欧」を一途に追及すると、結果、アジアは日本に続いてくる。欧米文化をアジア化する、そこから日本文化を欧米化するというリバウンドが起きてくる。日立は、鉄道の王国であったイングランドに逆に上陸している。トヨタは、自動車の王国であるアメリカから学び、アメリカ市場で生産し、そこで販売している。小学生から、英語教育とプログラミング教育に力をいれるのは既定の路線である。
富山大学は、人文学部に改組するとき、ロシア語、朝鮮語、中国語教育の重点に指定された。これは、もはや第二外国語であり、英語が基本であるという原則を弱めてきた。ここへきて、EU圏でも英語が第一外国語として普及している。富山の薬業には、英語主義を強調しても悪くないはずだ。中国と仲良くするべきだが、戦場は、英語圏ビジネスにあることを忘れてはならないだろう。