トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

葉唐辛子の油味噌

2019-10-25 | 何よりの楽しみ
 「耕転するから抜いてちょうだい」と言われ菜園の抜き残りのシシトウの株を5本ばかり頂いた。すでに700gの「葉唐辛子の佃煮」を作り冷蔵庫に入っているし、同じものでは芸が無いから「葉唐辛子の油味噌」に切り替えた。
 油味噌が正しいのか舐め味噌が正しい呼び名かは忘れてしまった遠い記憶の彼方で生きている名称である。小生的には「舐め味噌」がしっくりするけれど、すべてが都会風になってしまった浮世では「舐め味噌」ではあまりにも下品に聞こえる。体裁と対面をおもんばかって「油味噌」としたのだけれど、要は「美味しければどっちでも良い」のである。所詮、小生が楽しむ一品でしかない。

 葉をむしり取って300gあった。前回の株は伏見甘長で変形した辛い実が多かったものの、今回はシシトウの実が多い。端を少しばかり齧って味見したら辛くはない。それで株ごとに味見をしシシトウを小笊一杯ほど採れた。これはこれで丸儲けである。
 さて、葉は一度洗って電子レンジでしんなりさせてから微塵にしオリーブオイルを敷いたフライパンで軽く炒めてから西京味噌を入れた。これは夏の頃「長生き味噌汁の元」を作る時に用いた白味噌の残りなのだが、合わせた八丁味噌も残っているものの出番が来ない。どうも八丁味噌を美味しく感じない小生なのである。

 味噌と十分に混ざってから削り節と砂糖を加えて弱火で煮詰める。西京味噌は甘口に感じたのだが、砂糖を入れたことで更に甘みが増した。塩味が不足したようにも思えたがすでに西京味噌は無い。出し汁を加え味を好みに整えた。適期に火を止め冷ましてから保存瓶に入れ冷蔵庫に。これを新米ご飯に乗せれば西京の、いいえ最強のお供となる味わいに出来上がったけれど、佃煮仕立てより葉唐辛子の味が弱まってしまった。まあ、葉唐辛子の味を楽しみたければ佃煮で、ご飯のお供として優先するなら油味噌でと、手を変え品を変え小生の御膳は贅沢三昧な実りの秋となった。

          しんなりさせて微塵切り    ➡     炒めて出来上がり