疾風の如く!

美人画と弓道に生きる日々。

ジャン・エヴァレット・ミレイ展

2008年08月30日 | Weblog



渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムの「ミレイ展」に行ってきた。

出る時は晴れていたが、下北沢で乗り換えようとしたら、

またえらい土砂降りで、電車から少し降りただけで、ザーッと服が濡れた・・。



渋谷では、小雨の中、展覧会場へと向かう。

久し振りだな~渋谷は・・。人多い。オシャレな子多い。




ミレイ初期の代表作であり、歴史に残る名作「オフィーリア」を見る。

なんていうか、えらく緻密な描写にも感嘆したが、

シェークスピアの「ハムレット」から題材を得て、この絵は普遍性を持っている。


ミレイの絵は、そこにそれがあるんじゃないのか!?と思うくらい描写力に優れていて、

しかも、劇的な瞬間を切り取るように絵にしているので、

見ている人の心と感性に、ガン!とせまるものがあるのだった。


そこから、超自然的なテーマまで題材に取り込んで、

イギリス人らしいスピリチュアル(心霊主義的)な部分が垣間見える。

元々、生を享受してる我々にとって、死以上に劇的なものはないのだ。

死とは、苦しみからの解放であり、やすらぎの到来でもあるわけだ・・。



「ローリーの少年時代」という絵があったが、あれには素直にいいな~と感じた。

冒険家ローリーの少年時代、海への憧れを描写した作品だ。素敵だ。

それから、後期には、裕福な家族や上流階級の人の絵もたくさん描いているが、

絵画の歴史の王道(栄光の道)を歩いてきた一流の画家なんだな~というのがわかった。




余談だが、帰りに、ドンキーで「温泉枕」なるものを買った。

やわらかくていい枕だ。ゲルマニウム入りだ。今夜はよく眠れそう。



コメント (2)
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