疾風の如く!

美人画と弓道に生きる日々。

竹久夢二学会 参加する。

2019年03月31日 | Weblog
あまりにも有意義な会でした。

場所は、拓殖大学F館。


大学の講堂内に行くのは、本当に久しぶり。

そこに、たくさんの有識者や関係者、夢二好きの方が集まった。



写真は、修復家の大原先生。顕微鏡も使って夢二作品を修復再生されている。

絵の具を分析する科学者、学芸員、修復家の協力があって初めて、絵の修復が可能になるそうです。








一番興味を持っていたのは、夢二の線についての内容で、

それは、お馴染み、美人画研究会の畑江麻里さんが講演され、

まったく目から鱗のような深くて斬新な内容でした。

(写真を撮る心の余裕がなかったので写真なし。SORRY)



そして、夢二作品を版画で再生されている朝香先生の作品にも驚愕。

夢二の描いた一本の線を彫るのに、なんと30分以上の時間がかかる。

それは、夢二が、部分的にギザギザ線を継いだ線を描いているからで、

そのギザギザ線や掠れた線を忠実に再現するには、気の遠くなるほど長時間の緻密な作業が必要なのだ。


写真は、複製版画家の朝香元晴先生と版画作品。








他にも、豪華な方が来られており、お話を聞くたびに勉強になった。

その中で、両備ホールディングスの会長さんの言葉が心に残った。

「偽物は時代を超えられない」・・まさにその通りだ。

「複製版画家の方が、夢二の凄さに気が付いていた」にも驚きです。



夢二の絵は、写実ではないし、デッサンなども無視しているが、

それは、彼が表現しようとした「詩的抒情」に焦点が置かれているからだ。

詩人になりたかったがなれず、絵画でそれを表現することになった竹久夢二。

今回は、本当に目から鱗な会合でした。感謝、感謝です。




昨日は、アクセス数1227PVでした。ありがとうございます




コメント
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