華清宮とは、玄宗皇帝と楊貴妃が過ごした温泉地にある宮殿のことです。
彼らは、秋から冬が終わるまでは、華清宮で豪奢に暮らしておりました。
当然、多くの従者たちも付いていくわけで、街は大変賑わったようです。
それにしても、寒い時期に一大温泉地で贅沢三昧の暮らしとは、夢のようですね(笑)
この絵は、そんな夜深けに、一人秋風に涼む楊貴妃であります。
最高の権力、極上の贅沢、温泉三昧・・もうなにも言う事はありません。
さて、楊貴妃が皇帝の寵愛を独占する前は、
後宮三千人の美女の中から、今宵の夜伽を選ぶのに、
宮女たちの頭に花を飾らせ、そこに蝶を放ち、
花に止まった美女を選んでいた事もあったようです。
ですが、楊貴妃が現れてからは、それもなくなりました。
そういうわけで、この楊貴妃の冠は、蝶と花であしらってあります。
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