世代や性別によって、好きな作品は変わってくると思うけど、
個人的に好きなベスト3をあげろと言われれば、これだ。
第3位。「天空の城 ラピュタ」
子供の頃に見た「あの空」をいつも思い出します。
遠くに浮かぶあの雲になにがあるのかなあ~と、憧れていました。
大空へのロマンが溢れる作品です。
星空から女の子が降ってくるなんて、もうドキドキです。
第2位 「風の谷のナウシカ」
傑作ですね。これがなければ、その後のジブリ作品もなかった。
ただ、ナウシカが、オームの群れに最後に立ちはだかるシ-ンは、
今でも、どうかな・・それはありえないだろうな、と思っています(笑)。
それでも、すばらしい作品には違いないです。
そして第1位。宮崎駿アニメで、「神がかり」だと思う作品。
あまりのインスピレーションの洪水に、驚きわなないた作品です。
「千と千尋の神隠し」は、もう、それまでの宮崎氏の頑張りに、
天上界の神々が与えた「最高のご褒美」だと勝手に思っています。
人間一人の才能から生まれるレベルの作品ではない。
芸術の神々が地上に送り出した長編アニメ映画です。間違いない(笑)
宮崎駿氏の世界には、「近代文明への批判」がありますね。
文明から生まれる武器や科学兵器などを、完全否定されています。
そこには、「自然に帰れ」という思想が見て取れます。
宮崎氏は、文明世界を素朴だった農耕時代にまでさかのぼらせたいのでしょう。
そして、自然崇拝的な世界が誕生すればいいと考えていらっしゃるのかな・・。
すべての作品に流れるものは、そういったアニミズム的世界観ですね。
シナリオを作らず、絵コンテから映画を作っていくという手法には、
スピルバーグも「ありえない」と驚いたとか・・(笑)
ストーリー的に不整合な部分があるのも、そのせいかな・・。
でも、際立って素晴らしいシーンがあれば、その欠点も凌駕してしまいます。
さて、「風立ちぬ」は、まだ見てません。
あそこまではっきり「引退」って宣言されたら、劇場に足を運ぶべきかな・・。