疾風の如く!

美人画と弓道に生きる日々。

『最後だとわかっていたなら』

2012年04月08日 | Weblog


風呂上りにゆったり寛ぎながら、ラジオ(TOKYO FM)を聴いていたら、

とってもいい詩が聞こえてきたので、残しておきます。




『最後だとわかっていたなら』 作 ノーマ・コーネット・マレック





 あなたが眠りにつくのを見るのが最後だとわかっていたら


 わたしはもっとちゃんとカバーをかけて


 神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう





 あなたがドアを出て行くのを見るのが最後だとわかっていたら


 わたしはあなたを抱きしめてキスをして


 そしてまたもう一度呼び寄せて抱きしめただろう





 あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが最後だとわかっていたら


 わたしはその一部始終をテレビにとって毎日繰り返し見ただろう





 あなたは言わなくてもわかってくれていたかもしれないけれど


 最後だとわかっていたら一言だけでもいい、、、


 「あなたを愛してる」とわたしは伝えただろう





 たしかにいつも明日はやってくる


 でも、もし、それがわたしの勘違いで、今日で全てが終わるのだとしたら、


 わたしは今日どんなにあなたを愛しているか伝えたい





 そして、わたしたちは忘れないようにしたい


 若い人にも、年老いた人にも、


 明日は誰にも約束されていないのだということを


 愛する人を抱きしめられるのは、今日が最後になるかもしれないことを。






TOKYO FM 江原宏之 おと語り http://www.tfm.co.jp/oto/





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桜の木の下で・・。

2012年04月08日 | Weblog




満開になりつつある桜並木の下を散策していると、

桜の木々たちの話声が耳の奥に聞こえてきた・・・





桜の花A「おい、えれ~寒いけど、今、4月だよなあ??」

花B「いや~、咲くの間違えたかってオレ心配してたんだけど・・もう4月だ!」


花A「春だってのに、こんなに寒いのもなかったよな~?」

花D「んだ!」「下歩いてる人間見ろよ、まだ冬服だあ~」


花A「ここまで冷え込んでる春も珍しい。どうなっちまったんだろうな?」

花びら一同「いや、まったくだ」「まったく冷え込んでるだ」




花G「冷え込んでるっていやあ、今の巨人打線も冷え込んでるってよう!」

花B「また寒風じゃねえ、完封くらって・・負けたんだと(笑)」


花A「巨人があれじゃ、東京ドームの桜もパッとしね~って!」

花C「あいつが悪いんだ。ナベツネって~妖怪がいるんだわ。あのジジイが悪いんだ」


花A「なんにしても、ろくな人間がいないから、この国の天気もおかしいんだ」

花一同「ん~~!そうだ、そうだ」「人間がみんな悪いんだ!」





俺は、そんな桜の花たちの声を耳にして、つい、彼らに念で語りかけてしまった。


「おいおい、桜の花たち・・・聞こえたぞっ!」

「確かに、人間は悪い。地球を汚し痛めつけ、
自分たちが便利に楽に暮らしたいだけで、お前たち動植物にもいろいろ迷惑をかけてきた」

「花粉症だって、人間が大気を汚して、酸性雨なんか降らせるから、
木々が枯れて、それで、必死に生き残ろうとして花粉を大量に飛ばすんだよな。
花粉症なんて自業自得なんだ」



「・・・だけど、人間もバカじゃない。
これから少しでも地球環境を良くしていこうとは考えているんだぜ。
未来のことを考えてる人間もちゃんといるんだ」

「だから、お前たちも、この寒さに負けないで、精一杯花を咲かせてくれないか?」




桜の花たちは応えなかった。

それは当然だろう。

鈴虫もそうだが、人間の足音を聞いたら必ず鳴き止む。

俺は、その場を立ち去ろうと背中を向けた。







「・・・人間よ、私たちはそう弱くはありませんよ。ほほほ・・」

「今から一週間後、見事な桜吹雪を見せてあげましょう!しかとごらんなさい!」




俺は、ドキリとして振り返ったが、そこには誰もいなかった。

今の美しい声は・・!天から響くような気高く美しい声は・・・!!?



これから満開に咲き誇ろうとしている桜の木々が、さやさやと風に揺れている。

春とは思えないほどの涼しい風の中で・・・ただ、桜の花びらが揺れているだけだった。






・・と、まあ、こんな話があったらおもしろいな、と(笑)。



コメント (6)
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