売上の創り方はココに聞け 事業プロデューサーTopdasの視点

3つの重点分野
・新しい売上をひたすら創ること
・東南アジアで商売を創ること
・事業を企画実行できる人材を創ること

ダイキン工業井上礼之会長兼CEO

2006-08-30 | アイデアブレスト視点

昨日のトップセミナーで、ダイキン工業井上礼之会長兼CEOの講演「企業の競争力をいかに高めるか」のお話を聴いた中で掴んだポイント。



1.従来の企業スタイルは、有機的成長、いわゆる自前主義で業績を伸ばしてきたが、90年代後半からは自前主義だけでは時代の変化に追いつくことが出来ない状況になった。その変化をしっかり捉えて、外部の力と強調したり、M&Aを有効に活用するなど無機的成長を成し遂げた企業が成長している。

2.自前主義で過去の成功体験を持つ経営者には、自己の変革が出来るかどうかがカギとなる。新しい商品やサービスを開発し事業化する際、これまでのように戦略から実行までに時間を掛けていると出来上がった頃には時代遅れの商品を投入する結果になる。(実行できない戦略は無に等しい)
これからの時代は、完璧な戦略を求めて時間をかけずに、方向性が出たら実行し始めるスピードが必要である。それには、”リーダーの勘”と”勇気ある即断”が求められる。遅れて事業機会を逃すよりは、走り出してから場合によっては止める決断をした方が現実的である。(リーダーにはノンロジカルな感受性が必須ではないか)

3.現在企業が存続している理由の一つでもあるが、古い基幹事業の中には、今後伸びる要素も無く衰退期を迎えている場合がある。さしあたってマイナスではないが、今のうちに見極めて対処の時期を考えておかねばならない。どのような状況であれ、その事業の責任者からは、辞めたほうが良いという提案はまず上がって来ない。

4.自前主義一辺倒からの脱却について、社外取締役や第三者の冷静な意見を聞ける組織的なシステムが必要である。いわゆる慣習的な常識、業界の常識、専門家の分析、市場調査などは今やあてにならないが、異文化や異業種の中でコミュニケーション能力を発揮し、交渉力もある人材が外部の第三者として求められる。

5.プロダクトアウト(作り手主導)からマーケットイン(買い手主導)が叫ばれているが、この先はカスタムイン(消費者が気付いていない潜在ニーズを先取りして商品として提供する)力へと重点は変わってくるだろう。

非常に興味深いお話でした。
業界業種分野を問わずに、顧客の潜在ニーズを先取りした次世代ビジネスを構想し、実際に動きながら事業を完成させて行くTopdasの事業プロデュースがこれからの時代、益々求められてくることになる予感を強く感じたセミナーでした。

次世代ビジネス百貨 Topdasは
上記のような考えを推し進められる企業のサポーターです。