銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



勧誘や営利目的ではありません
あくまで個人の趣向の範囲とご理解下さい

7月18日

2013-07-18 | 経済動向
東京市場は外部環境の落ち着きを受けてしっかりの展開が予想される。バーナンキFRB議長による下院議会証言によって、米10年債利回りはやや低下した。取引時間中の円高やアジア株安で売られる場面があっても、米国市場の先高期待は強く下値では押し目買いが入りやすい。決算発表を前に幕間つなぎ的な物色の流れは変わらないだろう。
 
日経平均の予想レンジは14600円-14700円。

一目均衡表上では遅行線が好転した局面が続いており、基準線(13527円)が上昇基調に入るタイミングにも近づいている。まずはきょうの転換線(14300円)上昇でどう反応するかが注目される。
 短期的な上値メドは、14800円処、15400円処など。主要な下値メドは、転換線(14300円)や抵抗帯(13874円~13738円)、25日線(13649円)など。基調に変化が生じやすいのは、7/23-24、30-31、8/9-12、8/22となる。

17日のNY株式相場は小幅反発。ダウ平均は18.67ドル高の15470.52ドルで終了した。下院の議会証言でバーナンキFRB議長が現行の量的緩和政策について、今年後半にも規模の縮小に踏み切る可能性を改めて示す一方、縮小は既定路線ではないとも強調。雇用の改善などが進まなかった場合は、縮小時期を遅らせる可能性も示唆した。その結果、米10年債利回りが低下する一方、株式相場も底堅い推移をみせた。
 
NASDAQは前日比11.50ポイント高、S&P500は4.65ポイント高の1680.91ポイントで終了。円建てのCME225先物は昨晩の大証日中終値と比べ70円高の14670円、ドル建ては140円高の14740円で終えた。

7月17日

2013-07-17 | 経済動向
東京株式市場は売りに押される展開か。米バーナンキFRB議長の議会証言を前にして、米主要指数の伸び悩みや円安一服が様子見ムードを強める要因となろう。今期業績好調がこれまでに伝えられた銘柄や、旧大証銘柄など材料株物色に傾斜する可能性がある。国内の景況感改善で陸運や建設、セメント、紙パなどの内需系銘柄の物色意欲も強そう。また、ユーロの底堅さが伝えられており、ソニー(6758)を中心に東芝テック(6588)、アシックス(7936)、アルパイン(6816)、コニカミノルタ(4902)など欧州売上比率が比較的高い銘柄群にも注目したい。

日経平均の予想レンジは14300円-14500円。

5/23高値からの急落直後に上げ下げの攻防があった中値前後(5/24の実線部分14731円~14612円)まで到達し、意識される水準でもあり戻りのメドとなりやすい。変化日前後の動きであることや抵抗帯(雲)のネジレにも近く、前日の分岐足から「加速」か「反転」かに注視か。一目均衡表では足元の転換線(14300円)が上げ止まり、同線まで押し戻される可能性がある。 短期的な上値メドは、14800円処、15400円処など。主要な下値メドは、転換線14300円、25日線13597円処、基準線13527円など。変化日は7/12-16、23-24前後となる。

16日のダウ平均は前日比32.41ドル安の15451.85ドルで終了した。ザコカ・コーラカンパニーの4-6月期決算の内容が重荷となったほか、バーナンキFRB議長の議会証言を翌日に控え様子見ムードが広がった。
 
NASDAQは前日比8.99ポイント安、S&P500は6.24ポイント安の1676.26ポイントで終了。円建てのCME225先物は昨晩の大証日中終値と比べ85円安の14515円、ドル建ては10円安の14590円で終えた。

7月16日

2013-07-16 | 経済動向
東京株式市場は堅調な展開が予想される。東証一部の売買代金の伸び悩みは続く可能性は高いが、中国の主要経済統計を受けて上海総合指数を中心にアジア株が上昇したことが追い風。東証一部の騰落レシオ(25日)が135.36%まで上昇するなど過熱指標は出てきているが、国内企業の4-6月期決算発表を前にして、足元のドル高・円安は買い安心感につながる。旧大証銘柄の動向が注目されるほか、今後は業績観測などが物色の材料となる場面が目立ってくるだろう。

日経平均の予想レンジは14600円-14800円。

先週は下値を5日線(14399円)、上値は14500円処とする三角もち合いの動きとなった。きょうはいったんもみ合いを上放れる展開が予想されるが、変化日前後の動きであることや抵抗帯(雲)のネジレにも近く注意したい。短期的な上値メドは、14800円処、15400円処など。主要な下値メドは、転換線14236円、基準線13495円、25日線13554円処など。変化日は7/12-16、23-24前後となる。

12日のNY株式市場は小幅続伸。ダウ平均は3.38ドル高の15464.30ドルで終了した。ボーイング「787」型機のトラブルが嫌気された一方、数十億ドル規模のバスケット注文が入ったとの観測から引けにかけては買い優勢となった。NASDAQは21.78ポイント高、S&P500は5.17ポイント高で終了した。一方、昨晩のダウ平均は19.96ドル高の15484.26ドルで終了。予想通りとなった中国の第2四半期GDP伸び率や、予想より弱い米6月小売売上高の結果を受け、米量的緩和政策の早期縮小観測が後退した。NASDAQは7.41ポイント高、S&P500は2.31ポイント高で終了。

ダウ平均とS&P500は連日で史上最高値更新となった。円建てのCME225先物は先週末の大証日中終値と比べ240円高の14710円、ドル建ては330円高の14800円で終えた。

トレーダーズウエブより

7月12日

2013-07-12 | 経済動向
東京市場は米主要指数の高値更新を背景に上値を試す展開が予想される。金利低下余地ありとの見方から、不動産や金融を中心とした内需主力株が相場を牽引か。アジア株高やドル円相場の円安基調が加われば、輸出関連の上昇が指数上昇の寄与度を高める展開が予想される。一方、3連休を前に売買代金が伸び悩む公算が高く、戻り待ちの売り圧力も強い。連休中には中国で4-6月期GDP、6月鉱工業生産、固定資産投資などが発表されることもあり、後場はポジション調整に押される場面もありそうだ。
 国内の景況感改善を背景に陸運や建設、セメントなどの内需系低位の物色意欲は強いだろう。しばらくその流れが続く可能性が高く、王子HD(3861)、トクヤマ(4043)、住友大阪セメント(5232)、三和HD(5929)、大建工業(7905)などに注目したい。

日経平均の予想レンジは14510円-14730円。

一目均衡表では抵抗帯(雲)を上回ったことに加え、遅行線が当時の基準線(14402円、6/6)を終値ベースで越えた。足元の転換線上昇(14059円→14226円)を背景に、その状況を維持できるかが強気継続の上での焦点となる。 14500円処を上限にしたもみ合いがどちらに放れるか、SQ算出以降の動きに注目だ。いったん下に押し戻されるケースでも、抵抗帯下限(13874円)や基準線(13485円)などがサポート水準となりやすい。 短期的な上値メドは、14800円処、15400円処など。主要な下値メドは、転換線14226円(12日見込み値)、基準線13485円、25日線13489円、12920円処など。変化日は7/12-16、23-24前後となる。

11日のNY株式市場は大幅上昇。ダウ平均は前日比169.26ドル高の15460.92ドルで終了し、史上最高値を更新した。10日の取引終了後のFRB議長による講演発言を受け、資産買い入れの早期縮小観測が後退した。米10年債利回りが低下し、住宅金利の上昇も抑制されるとの見方からレナーやKBホームなどの住宅建設株に買いが入ったほか、金などの非鉄金属の価格が上昇したことを受け、ニューモント・マイニングやフリーポート・マクモラン・カッパー&ゴールド、アルコアなどの素材株にも買いが波及した。
 
NASDAQは前日比57.55ポイント高、S&P500は22.40ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ55円高の14525円、ドル建ては155円高の14625円で終えた。

トレーダーズウエブより

7月11日

2013-07-11 | 経済動向
東京市場は戻り売りに押される展開か。動意薄の欧米市場を背景に材料に乏しく、円高進行が売り圧力を強める公算が高い。一方、小売株をはじめ内需系に見直し買いが入る傾向にあり、物色意欲は旺盛。米NASDAQが米国市場ではいち早く高値を更新したことで、けん引役の一部となった半導体製造装置関連に注目したい。好調な業績観測のディスコ(6146)や東京エレクトロン(8035)、大日本スクリーン製造(7735)、日立ハイテクノロジーズ(8036)など。
 一方、上海総合指数は直近高値を更新したことで、下振れ懸念が和らいだ。9月の米緩和縮小観測の後退で短期的には米金利上昇が抑制される可能性があり、新興国市場がポジティブに反応すれば日本株の下支え要因となろう。

日経平均の予想レンジは14060円-14310円。

5日線(14265円)と転換線(14059円)の間での動きが予想される。一目均衡表では抵抗帯(雲)を上回るタイミングには入ったものの、遅行線が当時の基準線(14476円、6/5)に頭を抑えられる格好となっている。いったん下に押し戻されるケースでも、転換線をはじめ抵抗帯下限(13874円)や基準線(13485円)などがサポート水準となりやすい。 短期的な上値メドは、14800円処、15400円処など。主要な下値メドは、転換線14059円、基準線13485円、25日線13426円、12920円処など。変化日は7/12-16、23-24前後となる。 

10日のNY株式市場でダウ平均は前日比8.68ドル安の15291.66ドルで終了した。一部の欧州主要国の格下げ観測や中国の景気下支え観測など強弱まちまちの材料が入り混じった。FOMC議事録の公表では予想ほどタカ派的ではなかったことから、9月の緩和縮小観測がやや後退。一方、取引終了後にFRB議長による講演を控えていたこともあり、引けにかけてポジションを整理する動きが優勢となった。
 
NASDAQは前日比16.50ポイント高、S&P500は0.30ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ105円安の14325円、ドル建ては変わらずの14430円で終えた。