銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



勧誘や営利目的ではありません
あくまで個人の趣向の範囲とご理解下さい

6月28日

2013-06-28 | 経済動向
東京市場は上値の重い展開か。米10年債利回りの上昇が一服、ドル円相場もやや円安含みとなっており、前日の主力株買いが続きそうだ。一方、上海総合指数は前日5日線で早々に戻りを抑えられた。戻り一服で続落するようだと日本株の上値の重荷となる。月末でドレッシング期待などもあるが、ドル円の雲下限付近からの反転(円高)などにもそろそろ警戒したい。

日経平均の予想レンジは13070円-13330円。

25日線(13328円)を意識した展開が予想される。一目均衡表では転換線が上昇(12987円→13064円)、基準線が下落(14179円→13711円)する。変化日は7/5-8、12-16、23-24前後。一方、月足では6月の終値が確定するが、ヒゲの長さは違うものの5月の上ヒゲとは対称的に下ヒゲとなる可能性が高い。そうなると下振れ懸念は当面和らぐ可能性があり、売買代金が減少する中、個別株重視の投資戦略が重要となろう。月足の一目均衡表では7月から転換線が上昇、9月に向けて13000円程度に上昇する。順調ならば12月には14000円程度まで上昇するため、そこらを中心にモミ合いが続くイメージができる。

27日のダウ平均は前日比114.35ドル高の15024.49ドルで終了した。底堅い経済指標を好感したほか、NY連銀総裁による「労働市場の状況、経済成長の勢いがFOMCの見通しほど良くなかった場合、資産買い入れはより大きな規模でより長期にわたり継続されると予想している」などの発言によって、FRBによる現行の金融政策が縮小されるとの懸念が後退した。
 
NASDAQは前日比25.64ポイント高、S&P500は9.94ポイント高で終了。CME225先物は昨日の大証日中終値と比べ125円高の13395円、ドル建ては255円高の13525円で終えた。

6月27日

2013-06-27 | 経済動向
東京市場は反発が予想される。米10年債利回りや円相場は小康状態。アジアをはじめ海外株式市場の落ち着きを受けて買い物が先行しそうだ。上海株の反発がみられれば、鉄鋼や非鉄株などへの物色が強まる展開が想定されるが、結局値持ちが良いのは5月高値から下落率の小さい情報通信やサービス、小売といった内需系セクターであろう。よって、指数上昇を大きくけん引できるほどではなく、7月相場に向け日経平均は13030円前後で分岐足を形成するイメージか。

日経平均の予想レンジは12900円-13150円。

3日続落ながらも6/21に形成した陽線内にとどまっており、米国株高が反発の追い風になりそうだ。オシレータ指標であるRSI(9日)は61.4%に上昇し、株価よりも先に直前の高値を上回った。
一方、25日線(13379円、6/26)の計算対象から消える最も古い日付(きょうは5/23)の株価が、次第に低下する局面に入ってくる。25日線の足元の下げや、6/28に生じる基準線の下落転換(昨年後半からの上昇局面で初)などの弱気のサインに反し、直近安値(12445円)を前に踏みとどまれば、7月前半に向け反発基調に転じる可能性が高まることになろう。
基準線の下落転換をきっかけに二段下げ目に向かうケースも十分に考えられる。変化日は6/26-27、7/5-8、12-16、23-24前後となる。

26日のNY株式相場は大幅続伸。ダウ平均は149.83ドル高の14910.14ドルで終了した。米10年債利回りの上昇がいったん落ち着いたほか、中国の踏み込んだ流動性対策などが買い材料視された。堅調な独7月GfK消費者信頼感指数の結果を受け、欧州経済の持ち直しも期待されたほか、米1-3月期GDP・確報値が改定値から下方修正され、金融緩和政策が維持されるとの見方が高まった。
NASDAQは前日比28.34ポイント高、S&P500は15.23ポイント高で終了。CME225先物は昨日の大証日中終値と比べ230円高の13010円、ドル建ては355円高の13135円で終えた。

トレーダーズウエブより

6月21日

2013-06-21 | 経済動向
東京市場でも世界株安の流れは続きそうだ。米国市場ではダウ平均が直近安値(14960ドル)を割り込んだ。CME225先物は12805円と日経平均の直近安値(6/13、12445円)よりもまだ余裕はあるが、円安一服が鮮明になれば下げ幅拡大の要因になりかねない。中国市場を中心としたアジア株の動向なども投資家心理を左右するだろう。

日経平均の予想レンジは12520円-12910円。

直近安値を維持しながらも、今後は戻り高値(13514円、6/10)を越えられるかが焦点となる。一方、25日線(13755円)が下落トレンドにあり上値の抵抗も強そう。25日線が次第に接近しており、同線の下げにつれて下押す展開なども来週にかけては想定しておきたい。短期的な下値メドは、12200円処(3/21高値と4/2安値の中値付近)、2010年4月高値11339円~11645円(終値ベース)、200日線(11082円)など。変化日は6/26-27、7/5-8、12-16、23-24前後となる。

20日のダウ平均は前日比353.87ドル安の14758.32ドルで終了。FRB議長による米量的緩和規模縮小の開始時期についての発言が引き続き重しとなったことや、中国で6月製造業購買担当者景気指数(速報値)が市場予想を下回ったことなどが嫌気された。
 
NASDAQは78.57ポイント安の3364.64ポイント、S&P500は40.74ポイント安の1588.19ポイントで終了。CME225先物は昨日の大証日中終値と比べ225円安の12805円、ドル建ては100円安の12930円で終えた。

6月20日

2013-06-20 | 経済動向
東京市場はもみ合いが予想される。序盤はFOMCの結果判明後に大きく下げた米国株を嫌気するムードが先行しそうだ。一方、ドル円は1ドル96円台を回復した。取引時間中に発表される中国6月HSBC製造業PMIなどを上手く消化できれば、円安を理由に主力株に見直し買いが入る展開が予想される。6/19現在の東証一部の騰落レシオは79.0%と依然として低水準にある。
 
日経平均の予想レンジは13040円-13300円。

5日線(12883円)の強い上昇をサポートに底堅い展開が予想される。一目均衡表の転換線は13000円処を推移。RSI(9日)は前日に50%水準を上回ったことで、今後騰勢を強められるかが注目される。

バーナンキFRB議長は経済が予想通りに改善すれば、今年後半に量的緩和策の縮小を開始するのが適切との見解を表明した。これまでの市場は米量的緩和策の縮小が悪材料視されていたが、今回はドルが買われ、米10年債利回りが上昇した。短期的にドルが円に対してどんどん買われていく環境ではないが、金融緩和による株高は永久には続かない。景気回復に対する信用が増してきた可能性があり、来週の消費者信頼感指数や耐久財受注、さ来週の雇用統計に向けて経済データが重要なポイントになる。ダウ平均がそこで高値更新に向けポジティブな反応をみせるか。そうでなければ、昨晩のダウ平均の陰線は直近高値を起点とした二段下げ目を示唆するものであり、14500ドル付近まで調整が進むと予想される。
 日経平均でみると、14000円以上に戻っていけるか、それとも6/13安値12445円を割り込み12000円割れまで調整が進むかといったところだろう。

19日のダウ平均は前日比206.04ドル安の15112.19ドルで終了した。注目されたFOMCは従来の金融緩和政策を維持。声明では「経済および労働市場の見通しに対するリスクは昨秋以降低下したとみている」とした。一方、FRB議長が会見で、経済が予想通りに改善すれば、今年後半に量的緩和策の縮小を開始するのが適切、2014年半ばに終了させる可能性があるとの見解を表明した。寄り付きから小動きが続いたが、その結果を受けて引けにかけて下げ幅が広がった。
 
NASDAQは38.98ポイント安、S&P500は22.88ポイント安で終了。CME225先物は昨日の大証日中終値と比べ100円安の13160円、ドル建ては40円高の13300円で終えた。

トレーダーズウエブより

6月18日

2013-06-18 | 経済動向
東京市場はもみ合いか。日経平均は13000円を意識した推移が予想され、出遅れ株や3Dプリンター関連といった材料株物色の展開が予想される。東証一部の売買代金は3/29以来となる2兆円割れとなり、米連邦公開市場委員会(FOMC)までは大型株を敬遠する動きとなりそう。一方、6/17現在の東証一部の騰落レシオは74.1%と依然として低水準。イベント通過後の反発を見越し、配当利回りの高い銘柄などへの押し目買いは続きそうだ。。
 
日経平均の予想レンジは12900円-13050円。

一目均衡表の雲下限(13051円)や転換線13000円(18日見込み)の水準は強い節目となる。まずは、そこを寄り付きで上回ることができるかが注目される。

17日のダウ平均は前日比109.67ドル高の15179.85ドルで終了。一時は191.53ドル高まで上昇する場面もあったが、18‐19日のFOMCを前に上昇幅を縮小した。6月NAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数が52と前月から改善し、2006年4月以来初めて建設業者の業況判断の分岐点となる50を上回ったことが好感された。レナー、DRホートン、KBホームなどの住宅建設株に買いが入った。
 
NASDAQは前日比28.58ポイント高、S&P500は12.31ポイント高で終了。CME225先物は昨日の大証日中終値と比べ105円安の12955円、ドル建ては30円高の13090円で終えた。