銀右衛門文庫の経済動向

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7月11日

2013-07-11 | 経済動向
東京市場は戻り売りに押される展開か。動意薄の欧米市場を背景に材料に乏しく、円高進行が売り圧力を強める公算が高い。一方、小売株をはじめ内需系に見直し買いが入る傾向にあり、物色意欲は旺盛。米NASDAQが米国市場ではいち早く高値を更新したことで、けん引役の一部となった半導体製造装置関連に注目したい。好調な業績観測のディスコ(6146)や東京エレクトロン(8035)、大日本スクリーン製造(7735)、日立ハイテクノロジーズ(8036)など。
 一方、上海総合指数は直近高値を更新したことで、下振れ懸念が和らいだ。9月の米緩和縮小観測の後退で短期的には米金利上昇が抑制される可能性があり、新興国市場がポジティブに反応すれば日本株の下支え要因となろう。

日経平均の予想レンジは14060円-14310円。

5日線(14265円)と転換線(14059円)の間での動きが予想される。一目均衡表では抵抗帯(雲)を上回るタイミングには入ったものの、遅行線が当時の基準線(14476円、6/5)に頭を抑えられる格好となっている。いったん下に押し戻されるケースでも、転換線をはじめ抵抗帯下限(13874円)や基準線(13485円)などがサポート水準となりやすい。 短期的な上値メドは、14800円処、15400円処など。主要な下値メドは、転換線14059円、基準線13485円、25日線13426円、12920円処など。変化日は7/12-16、23-24前後となる。 

10日のNY株式市場でダウ平均は前日比8.68ドル安の15291.66ドルで終了した。一部の欧州主要国の格下げ観測や中国の景気下支え観測など強弱まちまちの材料が入り混じった。FOMC議事録の公表では予想ほどタカ派的ではなかったことから、9月の緩和縮小観測がやや後退。一方、取引終了後にFRB議長による講演を控えていたこともあり、引けにかけてポジションを整理する動きが優勢となった。
 
NASDAQは前日比16.50ポイント高、S&P500は0.30ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ105円安の14325円、ドル建ては変わらずの14430円で終えた。