銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



勧誘や営利目的ではありません
あくまで個人の趣向の範囲とご理解下さい

8月31日

2016-08-31 | 経済動向
東京市場は堅調か。欧州株はまちまち。資源関連が軟調であった一方で金融株が上昇した。米国株は軟調。フィッシャーFRB副議長が年内複数回の利上げ可能性について言及し、早期利上げ観測が高まったことが嫌気された。一方、この発言を受け、為替市場ではドル円が一時103円台を回復する場面もあるなど円安が進んでおり、日本株はこちらを好感して強含む展開が想定される。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて120円高の16860円、ドル建てが125円高の16865円で取引を終えた。8月の米消費者信頼感指数なども良好な内容が確認できており、週末の雇用統計に向けて円安期待が一段と高まりやすい地合いとなりそうだ。今晩も8月ADP雇用統計や7月中古住宅販売仮契約など米国の指標発表が控えており、為替の動意への期待感を支えに、強い動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは16780円-16880円。

トレーダーズウエブより

8月30日

2016-08-30 | 経済動向
東京市場はもみ合いか。欧州株は米国の利上げ観測が重石となり軟調、一方米国株は金融株や資源株の上昇がけん引して主要3指数はそろって上昇した。ドル円は足元101円90銭台近辺で推移しており、円安は一服。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて30円安の16700円、ドル建てが20円安の16710円で取引を終えた。ダウ平均は3桁の上昇と比較的強い動きだが、CME225先物はきのうの日経平均終値(16737円)よりも低い水準にあり、案外弱いスタートが想定される。きのうが大幅高となったことの反動に加え、直近では17000円が大きな壁となっており、その手前16800円どころでは上値も重くなりやすい。米国株が上昇していることから、大きく下げるとは考えづらいが、もう一段上を試す材料にも乏しく、こう着感が強まる展開を予想する。日経平均の予想レンジは16650円-16800円。

8月25日

2016-08-25 | 経済動向
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1237/値下がり587と買いが優勢。半導体関連が強く、アドバンテストやSCREENなどが大幅上昇。売り買いの手がかりに乏しいなか、中小型株が賑わう展開で、低温下でも駆動する電池の実証に成功したと発表したオハラがストップ高。人工知能(AI)関連の材料を手がかりにメタップスやALBERTなどが急伸した。ほか、自宅葬に特化した子会社の設立を発表したカヤックなどが強い動きとなった。一方、下げが続いているメドレックスは、開発パイプラインの状況についてのリリースを出したものの、売りが止まらず3日連続のストップ安。PCデポは連日の大幅安で年初来安値を更新した。きのう大幅高となった小野薬品は、きょうは一転売りが優勢となった。

 今週に入りきょうで3日、前週が為替にらみで不安定な動きとなったことから、週末のイエレンFRB議長講演を前にしては今週は方向感の出づらい展開となることは予想されたが、それにしても閑散かつ動意に乏しい展開が続いている。週末のイベントは、注目度が高い割には、ここで何か新しいことが出ると予想している見方は少なく、またその可能性も高くない。それでこの閑散相場となるようでは、来週は週末に米雇用統計を控え、今週以上に薄商いとなる可能性があり、さらにはその先のFOMCおよび日銀金融政策決定会合に向けては、その流れがさらに強まる可能性がある。

 現状では、来週の8月分の米雇用統計が著しく悪い内容となるか、グローバル市場で突発的なクラッシュが生じない限りは、9月利上げの可能性自体は消えないだろう。逆に米要人がどれだけ早期の利上げに前向きな発言を行ったとしても、FOMCの正式な結果発表までは9月利上げを完全に織り込むことも難しい。そこに日銀の追加緩和への思惑も入るのだから、9月前半までは閑散相場が続くと見ておいた方がよい。市場参加者が少ない分、為替のわずかな動意などでも指数が大きく振れる日もあれば、きょうのように動きがないとみれば凪のような相場にもなり、方向感はつかみづらくなる。現状では上は17000円、下は16000円を割らなければ、トレンドが大きく変わったとみる必要はないように思われる。その意味では指数に大きな動きが出た場合には逆張りの戦略が有効になると考える。

東京市場はもみ合いか。米国株の下げでやや売り優勢の主力株が散見されそうだが、日銀によるETFへの買い期待から底堅い展開が予想される。薬品株や非鉄株、原油安による資源関連などの一角が米国市場に連動して下げる可能性は高いが、NT倍率の調整(低下)を意識して自動車株を中心とした時価総額の大きい銘柄(コア30)への下値買いは続く公算が大きい。新興市場などの小型株も比較的しっかりだろう。ドル円は100円40銭台近辺で推移している。 CME225先物は円建てが大証日中終値と変わらずの16540円で取引を終えた。イエレンFRB議長講演を前に様子見姿勢を決め込む投資家は多いが、日経平均は6月、7月安値を起点としたサポートラインを概ね下値で意識している。今年に入ってからの曜日別の勝敗では木曜日は50%の勝率だそうだ。値動きが煮詰まってきたドル円に多少でも円安が進む場面がみられるかに注目したい。日経平均の予想レンジは16550円-16650円。

トレーダーズウエブより

8月18日

2016-08-18 | 経済動向
東京市場はもみ合いか。欧州株は下落。薄商いのなか利益確定売りが続いた。米国株は上昇。7月のFOMC議事録では総じて利上げに慎重な姿勢が確認され、マイナス圏で推移していた主要3指数はそろってプラスに転じた。ドル円は利上げ後ずれの見方からドル安・円高の動きで100円を割り込む場面もあった。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて90円安の16660円、ドル建てが70円安の16680円で取引を終えた。100円割れとなったのはつい先ほどで、CME225先物の水準から大きく下振れてのスタートも想定される。ただ、ドル円は今週すでに100円は割り込む場面があり、パニック的な動きにはなりづらいと考える。為替市場も薄商いで動きが荒いことや、ここから一段と円高が進むようだと円高に警戒を示す要人発言なども出やすいことなどから、東京時間で円高に歯止めがかかる可能性も高い。指数も前場が軟調なら日銀ETF買いへの期待も高まる。序盤に円高警戒の売りをこなした後は持ち直す展開を予想する。日経平均の予想レンジは16500円-16780円。