銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



勧誘や営利目的ではありません
あくまで個人の趣向の範囲とご理解下さい

11月28日

2013-11-28 | 経済動向
東京市場は欧米株高や円安進行を好感する展開へ。米感謝際を前に売り買いともに手控える向きはあるものの、ハイテク株や金融株中心に選別物色が続く公算が大きい。公共事業関連や造船特需報道などの好材料に素直に反応する銘柄が増えそうだ。
日経平均株価と同様にドル円も5月高値まで主要な節目はなく、取引時間中は株高→円安→株高の流れが続きやいとみられる。

日経平均株価の予想レンジは15550円-15700円。

5日線(15466円)の上昇モメンタム低下で伸び悩む可能性はあるが、逆に25日線の上昇が続くことで同線とのかい離率が広がりづらい局面に入り、短期的な過熱感は次第に和らぐ公算が大きい。一方、1996年6月高値22750円を起点とした長期の上値抵抗線が直近高値付近を通っている。年初来高値を付けた5/23は同線で頭打ちとなった経緯があるだけに注意も必要だ。目先の上値メドは、6/13安値から7/19高値までの上げ幅を8/28安値からあてはめた15725円、9/27高値から10/8安値までの下げ幅の倍返しとなる15886円などがある。
基調に変化が生じやすいのは、11/29-12/2、12/17。

27日のダウ平均は前日比24.53ドル高の16097.33ドルで終了。11月のシカゴ購買部協会景気指数やミシガン大学消費者信頼感指数などの堅調な経済指標を好感した。ヒューレット・パッカードの8‐10月期決算の良好な決算内容を受けてハイテク銘柄に買いが波及。感謝祭を前に利益確定売りに押される場面もあったが、終値では5日連続の史上最高値更新で取引を終えた。
 
NASDAQは前日比27.00ポイント高、S&P500は4.48ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ165円高の15645円、ドル建ては180円高の15660円で終えた。 

11月27日

2013-11-27 | 経済動向
東京市場は円安一服を受けて利益確定売りが先行しそうだ。米国市場でダウ平均が連日で伸び悩んだことも重荷。米感謝際を前に先物市場では海外投資家による大口売買は限られる可能性が高く、為替にらみの神経質な相場展開が予想される。
 配当利回りの高いディフェンシブ株や、中小型の建設株などへの物色が予想されるほか、政府が自動車取得税を2014年度から大幅に減らす方針を固めたとの報道を受け、自動車販売関連銘柄などに注目が集まりそうだ。

日経平均株価の予想レンジは15380円-15600円。

25日移動平均線(14682円)からのかい離率(5.67%)の拡大を警戒しながらも、5日線(15391円)上で底堅い展開が予想される。5日線、転換線(15142円)ともに上昇基調が続くことで、戻りを試す展開につながるかが後場にかけてのポイントだ。目先の上値メドは、6/13安値から7/19高値までの上げ幅を8/28安値からあてはめた15725円、9/27高値から10/8安値までの下げ幅の倍返しとなる15886円などがある。基調に変化が生じやすいのは、11/29-12/2、12/17。

26日のNY株式市場でダウ平均は前日比0.26ドル高の16072.80ドルで終了。住宅関連指標の結果を受けてレナーやKBホームなどの住宅関連銘柄に買いが入ったが、MSCIのリバランスの観測の影響で引け間際にマイナスに転じる場面もあった。
 
NASDAQは前日比23.18ポイント高、S&P500は0.27ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ110円安の15410円、ドル建ては100円安の15420円で終えた。 

11月26日

2013-11-26 | 経済動向
東京市場は米国株が伸び悩んだことで高値警戒ムードが意識され、主力株中心に弱含むスタートが予想される。一方、特段と目立った悪材料は見当たらず、当面の先高を見越して下値では買いが入る公算が大きい。円安による業績上振れ予想や株価指標面での割安感を指摘する向きが増加している点などは逆に目先の警戒要因だが、流動性によるリスクオントレードが続くなか、海外勢による買い越し基調が即座に途絶えることはないだろう。きょうは10月31日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨が公表される。目新しい内容は期待できないが、リフレ関連銘柄への物色がみられるか注目したい。また、大引けでMSCIパッシブファンドのリバランスによる売り越しが予想されている。

日経平均株価の予想レンジは15575円-15725円。

5/22に付けた終値ベースの年初来高値(15627円)に迫る一方、25日移動平均線とのかい離率は6.62%となり、7/18(8.01%)以来の過熱水準まで拡大した。ただ、5日線(15313円)や転換線(15055円)の強めの上昇が続いており、次の変化日(11/29-12/2)に向けこのまま上昇が続く公算が大きい。目先の上値メドは、6/13安値から7/19高値までの上げ幅を8/28安値からあてはめた15725円、9/27高値から10/8安値までの下げ幅の倍返しとなる15886円などがある。
基調に変化が生じやすいのは、11/29-12/2、12/17。

25日のNY株式市場でダウ平均は前日比7.77ドル高の16072.54ドルで終えた。イランの核開発をめぐる問題でイランと主要国が暫定合意に達したことから、中東情勢の緊張が緩和されるとの見方が材料視された。NASDAQは心理的節目の4000ポイント乗せを達成。一方、ヘッジファンドからポジション調整の動きがみられ、SNS関連銘柄を中心に年初から堅調に推移している銘柄が売られた。
 
NASDAQは前日比2.93ポイント高、S&P500は2.28ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ90円安の15520円、ドル建ては80円安の15530円で終えた。 

11月22日

2013-11-22 | 経済動向
東京市場は良好な外部環境を背景に買い優勢の展開が予想される。週末で後場まで上値を追いづらいが、下押す場面でも先物のショートカバーが下支えとなろう。7月以降のもみ合いから抜け出せないトヨタ自動車(7203)が大幅高できるかも、市場心理改善にとって重要な要素である。
 きのう発表された11月第2週における投資主体別の売買動向(現物と先物を合算)では、海外投資家が6週連続の買い越し(1兆5325億円)となり、個人の売り越し(1兆1472億円)を吸収した。海外勢の買い越し基調が続けば、証券優遇税制の廃止に伴う個人の売りに対する懸念は払拭されるだろう。また、信用の買い残高が大幅に減少している。個人の仕切り直しという観点から、再び短期売買が活発になってくる公算が大きい。

日経平均株価の予想レンジは15480円-15700円。

転換線(14792円)の上昇を背景に上値トライとなりそう。目先的な押し目を形成する可能性はあるものの、12月中旬までには5月高値(15942円)を更新してくる可能性が高いとみられる。

21日のダウ平均は前日比109.17ドル高の16009.99ドルで終了。終値ベースでの史上最高値を更新した。新規失業保険申請件数の結果で労働市場の回復が好感されたことに加え、米上院銀行委員会でイエレン氏が次期FRB議長就任を承認され金融緩和が継続するとの期待が高まった。企業が低金利の借り入れで配当や自社株買いなどを通じ、株主還元策を強化するとの思惑も株価上昇を後押しした。
NASDAQは前日比47.89ポイント高、S&P500は14.48ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ115円高の15535円、ドル建ては135円高の15555円で終えた。 

11月19日

2013-11-19 | 経済動向
東京市場は戻り売りに押される展開が予想される。下値買い意欲は旺盛とみられるが、上値を積極的に買う材料に乏しい。米国株の上昇や円安一服なども高値警戒感を強める要因だ。金融株への短期資金による物色は続くだろうが上値の重さが警戒される。むしろ9月高値から調整局面にある鉄鋼や海運株などの低位株に注目したい。

日経平均株価の予想レンジは15000円-15200円。目先的には下への揺り戻しが生じる可能性はあるが、上昇基調を維持する公算は大きい。調整のケースでも、一目均衡表の転換線(14649円)や7/19高値を起点とした下値支持線などが下値メドとして強く意識されそうだ。週足では今週から26週線が上向きに転じやすいタイミングに移ってくる。12月中旬には、26週前が13000円を割り込んだ6月安値付近になり、26週線の強い上昇が株価を押し上げる力として働く公算が大きい。一方、週足の一目均衡表では、今週は基準線が一時的に下げに転じており、週間ベースではその影響を受ける可能性はある。基調に変化が生じやすいのは、11/14-18、11/29-12/2、12/17。

18日のNY株式相場はまちまち。ダウ平均は前日比14.32ドル高の15976.02ドルと、小幅ながらも連日の史上最高値更新で終えた。一時は68.58ドル高まで上昇する場面があったが、著名投資家カール・アイカーン氏がロイターのグローバル・インベスター・サミットの席上で株式市場の大幅下落の可能性を示したことで、今年に入り大きく上昇していたハイテク銘柄に売りが波及した。
 
NASDAQは前日比36.90ポイント安、S&P500は6.65ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ10円安の15170円、ドル建ては変わらずの15180円で終えた。