銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



勧誘や営利目的ではありません
あくまで個人の趣向の範囲とご理解下さい

1月31日

2013-01-31 | 経済動向
東京市場は上昇ムードが続きそうだが、海外株安から朝方は利益確定売りに押される銘柄も散見されよう。大型株の強さが確認できれば、先物買いにつながる公算が高い。為替市で円安なども加われば、高値をうかがう展開が想定される。時価総額の大きなメガバンク株などへの資金流入が続くかもポイントだろう。取引時間中は先物へのヘッジ買いを誘発するような仕掛け的な動きにも注意したい。一方、信用買い残が1兆6000億円超えとなったことや、裁定買い残などの仮需が積み上がっており警戒要因だ。信用の評価損益率がプラスになるなど、経験則上では高値警戒シグナルが揃ってきている点には注意したい。株高による消費への波及効果を期待した百貨店株や、円高方向に動いたときに買われそうな銘柄への先回り的な動きも重要であろう。

日経平均の予想レンジは11100円-11400円。5日線(10870円)上からの上昇の勢いが続きそうだ。上値メドは、2010年4月高値11339円、11474円~08年3月安値11787円。1/31前後は目先の高値変化日として注意したい。

30日のダウ平均は44ドル安の13910.42ドルで終了した。注目されたFOMC声明では資産買い入れを含めた足もとの金融緩和策は維持されたものの、「米経済は天候など一時的要因で足踏み」としたことから、10-12月期GDP(速報値)の結果とあわせて景気に対する楽観的な見方が後退。引けにかけて一時57.47ドル安まで下落した。
 
NASDAQは11.35ポイント安、S&P500は5.88ポイン安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ20円安の11080円、ドル建ては10円高の11110円で終えた。


1月30日

2013-01-30 | 経済動向
東京市場は海外株高の流れを受けて買い優勢の展開か。取引時間中の為替市場と連動する公算が高く、円安継続なら先物主導で日経平均は11000円を付ける場面がありそう。新興市場の高値圏を警戒し、個人の短期資金は一部の主力株などに目がいきやすく、売買代金も高水準が維持される見通し。決算銘柄ではコマツなどの一部には売りがかさむ可能性はあるが、全体的にはネガティブな印象は受けない。一方、信用買い残が11年9月以来の1兆6000億円超えとなってきていることや、裁定買い残などの仮需が積み上がっており、外部環境の悪化によっては短期資金の回転が止まり、指数の下げ幅が大きくなるリスクは高まっている。米ダウ平均がこのまま一本調子で史上最高値更新となれば別だが、年初の大幅高以降上がり続けている点には注意したい。
 
日経平均の予想レンジは10935円-11090円。5日線(10745円)の上昇に押し上げられる展開となろう。目先の上値メドは、2010年4月高値11339円、11474円~08年3月安値11787円。上げ加速の場合は、1/31前後を高値変化日として注意が必要だ。

29日のNY株式相場はまちまちの展開となった。ダウ平均は72.49ドル高の13954.42ドルで終了。1月消費者信頼感指数が予想を下回ったものの、住宅販売大手DRホートン、ファイザー、コーニングなどの決算内容を好感した。原油価格の上昇でエネルギーセクターに買いが入ったことや、業界再編期待から通信セクターにも買いが入った。
 
NASDAQは0.64ポイント安、S&P500は7.66ポイン高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ15円高の10905円、ドル建ては45円高の10935円で終えた。

トレーダーズウエブより

1月29日

2013-01-29 | 経済動向
東京市場は小動きが予想される。材料難のなか円安一服の流れで輸出関連の上値は重そう。一方、業績の改善が伝えられたメガバンクなどの金融株や内需株物色が鮮明になる公算が高い。新興市場は連騰で高値警戒感が強く、昨年から業績好調を背景に買われた小売株などにも物色の矛先が向かう公算が高い。また、KDDIなど決算銘柄を材料にした集中的な選別物色もこれからだ。ただし、全体的には今晩から始まる米FOMCや、米10-12月GDP、米1月雇用統計の発表などが続いて控えており、為替やアジア株の動き次第では、ポジション調整の売りが助長される可能性はあろう。

日経平均の予想レンジは10670円-10790円。昨日は陰の丸坊主の「かぶせ足」となり、やや売り圧力が残っている公算が高い。一方、25日線(10482円)や基準線(10345円)の上昇基調は続く見込みで、もみ合いから一段高への期待はつながっている。5日線(10713円円)の上昇が強くなるタイミングを前にして、十字足などの小動きがイメージされる。
上値メドは、2010年4月高値11339円、11474円~08年3月安値11787円など。下値メドは、25日線や基準線、昨年3月高値(10255円)などがある。変化日候補としては、1/31、2/18、3/11-12が挙げられる。

28日のNY株式相場でダウ平均は14.05ドル安の13881.93ドルで終了した。予想より強い12月耐久財受注の結果を好感した一方、12月の住宅関連指標の結果が市場予想を下回り売りに押された。キャタピラーが発表した堅調な10-12月期決算が下支えとなったが、利益確定売りに押される展開が続いた。
 
NASDAQは4.59ポイント高、S&P500は2.78ポイン安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ30円安の10780円、ドル建ては変わらずの10810円で終えた。

トレーダーズウエブより

1月25日

2013-01-25 | 経済動向
東京市場は海外株高や円安が好感されそうだ。短期的に調整を見込む向きが増加していただけに、寄り付きから売り方の買い戻しが予想される。円安と株高は相関をより強めており、二度目となるドル円の90円台乗せはインパクトが大きい。
 新興市場では日経ジャスダック平均や東証マザーズ指数が続伸。個人やヘッジファンドなどの短期資金は大型株や中小型株への物色で上手く回転を効かせている。個別に業績修正なども出始めており、関連セクターへの波及度合いなども注目されよう。

日経平均の予想レンジは10750円-10910円。今年に入ってからのもみ合いレンジ下限(10400円前後)を下回らず、高値圏を保っている状況だ。もみ合い基調が続く間、一時は9.4%まで拡大した25日線(10391円)とのかい離は現在2.2%まで縮小し過熱感を解消する動きとなっている。基準線(10259円)も再び上昇基調に入った。きょうは昨日の後場からの勢いを継続する動きが予想され、上ヒゲで終えるイメージか。

24日のダウ平均は5日続伸、46ドル高の13825.33ドルで終了した。予想より堅調だった新規失業保険申請件数や3Mの決算内容を好感。一方、アップルが10%超急落したほか、関連銘柄のクアルコムやブロードコムなどが重荷となり、テクノロジーセクターは2%超下落した。NASDAQは23.29ポイント安の3130.38ポイント、S&P500は0.01ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ195円高の10825円、ドル建ては230円高の10860円で終えた。


1月24日

2013-01-24 | 経済動向
東京市場では円安一服による調整ムードや、政策期待への一巡などが押し目買いに対する手控え色を強めている。米国市場では引け後の決算を受けて米アップル株が大幅安となっており、昨晩の米国株を押し上げた一部ハイテク株による効果も帳消しとなる。北朝鮮が核実験の準備を完了したとの一部報道など心理的にはマイナス要因だ。 一方、景気改善期待が出てきたことや国内企業への業績期待は強い。目先の売り一巡後は国内の決算内容を見極めながら、押し目買いの好機を探る展開となろう。

きょうは寄り前に12月貿易収支が発表となる。市場予想比での強弱が為替市場に影響するだろう。また、取引時間中には中国1月HSBC製造業PMIが発表される。世界経済の回復の動向を判断する上で注目されることや、日経平均採用銘柄ではファナックが高値から18%程度下げており、同指標の結果を受けての反応なども注目だ。

日経平均の予想レンジは10350円-10500円。昨日の下げで新値三本足などが陰転。RSI(9日)なども50%を割り込んだことで調整色が強まる可能性は高まったといえよう。ただし、TOPIXは上記のシグナルをすべて発しているわけではない。1/17安値(10432円)を前にして、下げを否定できる反発がみられるかがポイントだ。今年に入りもみ合い基調が続く間、一時9.4%まで拡大した25日線(10350円)とのかい離は現在3.1%まで縮小し、過熱感を解消する動きとなっている。売りシグナルは一部にみられるものの、基準線(10220円)はきょうから再び上昇基調に入ることになり、調整が深まるかどうかの過度な懸念はまだ早い。下値メドは、25日線(10350円)や昨年3月高値(10255円)、基準線(10220円)水準である。

23日のNY株式相場は上昇。ダウ平均は66.96ドル高の13779.17ドルで終了した。IBMとグーグルの決算を好感。ハイテクセクターを中心に買いが入り、指数は一時82.08ドル高の13794.29ドルまで上昇した。また、米下院で暫定的な債務上限引き上げ法案が可決されたことも相場のセンチメント改善に一役買った。
 
NASDAQは10.49ポイント高、S&P500は2.22ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ40円高の10510円、ドル建ては80円高の10550円で終えた。