銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



勧誘や営利目的ではありません
あくまで個人の趣向の範囲とご理解下さい

7月31日

2013-07-31 | 経済動向
東京市場は底堅い展開か。CME225先物(13720円)の下げを受けて売り優勢のスタートが予想されるが、米FOMCの声明を前に売り方の買い戻しも入りやすい。米主要指数ではハイテク株中心のNASDAQが高値を更新したことで、米株全体への先高期待が強まる公算が大きく、後場終盤にかけてはしっかりの展開が予想される。円相場やアジア市場も動意薄の地合いが予想され、決算銘柄に対する個別色の強い展開となろう。

日経平均の予想レンジは13760円-13900円。

目先的には急速に下落する5日線(14191円)の抵抗が予想されるなか、75日線(13929円)や25日線(14160円)上まで回復できるかがが焦点だ。7/18高値(14808円)を上回れば、5/22高値更新につながる公算が大きい。一方、5日線などが上値で意識され一段安の可能性が十分ある局面である。きのうは週足の一目均衡表では転換線(13684円)処を意識する格好となったが、基準線(13494円)まで押されるケースや、6月のもみ合い相場の中値13000円処まで調整が続く展開なども想定しておきたい。基調に変化が生じやすいのは、7/30-31、8/6、9-12、22、26-30がある。

30日のNY株式相場はまちまち。ダウ平均は前日比1.38ドル安の15520.59ドルで終了した。一時は71.94ドル高まで上昇する場面もあったが、FOMC声明を翌日に控えるなか次第に上昇幅を縮小。前日終値を下回る動きもみられ、終日方向感の欠ける動きとなった。
 一方、NASDAQは前日比17.33ポイント高となり高値を更新、S&P500は0.63ポイント高で終了した。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ170円安の13720円、ドル建ては130円安の13760円で終えた。

7月30日

2013-07-30 | 経済動向
東京市場は下げ渋る展開か。企業決算に対する市場のネガティブな反応で投資家心理が萎縮するなか、序盤は米株の下げを受けて売り優勢が予想される。一方、6 月のもみ合い水準に達した主力株は多く、売り一巡後はいったん買い戻しが意識されそう。
株価の下げ渋りと連動してドル円は雲下限水準から円高一服ムードが強まる公算が大きく、日米金利差を背景にドル買い→株先買いの流れが後半にかけて予想される。ただ、米FOMCや週末発表の米雇用統計を前に実需の押し目買いはなく、上値も限定的にとどまるだろう。決算発表銘柄に対する反応がどの時点で変化するかを見極める局面だ。

日経平均の予想レンジは13430円-13650円。

足元は基調に変化が生じやすく、13500円前後で下げ止まるかが注目される。直近高値から「三空叩き込みに買い向かえ」を多少は意識したい。週足の一目均衡表上の転換線(13684円)、基準線(13494円)あたりまで下げが続く可能性はあるが、週間の終値ベースでは下ヒゲとなるイメージも重要である。6月に何度もサポートとして意識された100日線なども、現在13540円処を推移しており、あすにかけては売り一巡後の動きに注目したい。基調に変化が生じやすいのは、7/30-31、8/9-12、8/22となる。

29日のダウ平均は前日比36.86ドル安の15521.97ドルで終了。週半ばにFOMCを控えるなか買い材料に乏しく、一時は76.56ドル安まで下落した。一方、米当局による金融緩和政策が継続されるとの期待を背景に押し目買い意欲も引き続き旺盛だった。
 
NASDAQは前日比14.03ポイント安、S&P500は6.32ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ80円安の13520円、ドル建ては45円安の13555円で終えた。

7月26日

2013-07-26 | 経済動向
東京市場は円高ムードが嫌気されそうだ。新規材料に乏しいなか、業績への期待外れのムードが全体の上値を抑える要因になる。最も欧州や中国を中心とした新興国の景気減速懸念は周知でもあり、来週以降決算が多くなるに従って、株価に悪い部分は織り込まれていくシナリオが予想される。きょうに関しては、上海総合指数やハンセン指数中心にアジア市場が上昇すれば、後場は下げ幅を縮小する展開が想定される。

日経平均の予想レンジは14300円-14550円。

5日線(14664円)の下げが続く可能性は強いが、終値では同線を意識する展開か。週足の一目均衡表上では、転換線(13684円)が一時的に下落に転じる週でもあり下落圧力がかかりやすい。一方、日足の一目均衡表上では遅行線の好転が続いていることや、基準線(13827円)の上昇基調など強気継続の環境にある。抵抗帯(雲)などがサポートになりえることに加え、移動平均線ベースでも25日線(14066円)や75日線(13902円)などが13950円前後を推移しており、現状ではそれ以上の深押しは想定しづらい。週足の転換線が横ばいから上昇に転じるタイミング待ちか。基調に変化が生じやすいのは、7/30-31、8/9-12、8/22となる。。

25日のNY株式市場は上昇。ダウ平均は前日比13.37ドル高の15555.61ドルで終了した。米6月耐久財受注が予想より強かったことや、WSJのFedウォッチャーが来週のFOMCで現行の850億ドルの債券購入プログラムを維持する方向との見解を示したことから、金融緩和継続期待で買いが強まった。また、フェイスブックの堅調な決算結果が好感され、一部のハイテク企業に買いが波及した。
 
NASDAQは前日比25.59ポイント高、S&P500は4.31ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ160円安の14360円、ドル建ては110円安の14410円で終えた。

7月23日

2013-07-23 | 経済動向
東京市場はもみ合いの展開か。小幅な動きとなった欧米株式から材料は見出せず、海外投資家も静観ムードの印象だ。参院選を通過したことで4-6月期決算動向が焦点となる。輸出関連企業は1-3月期同様、新興国や欧州の景気減速への警戒を続けながらも円安メリット頼み。それだけに円高方向への動きには株価は敏感だろう。東証一部の騰落レシオ(25日)が140%台まで上昇しており、過熱指標を気にせずに上値を追えるような材料は見当たらない。売買代金の盛り上がりに欠く展開が予想され、成長戦略分野、TPPなど政策関連株への物色がわかりやすく資金流入が続くだろう。

日経平均の予想レンジは14615円-14750円。

目先的にはもみ合いから終値ベースの直近高値(14808円、7/18)を上回れるかが焦点となる。週足の一目均衡表上では、転換線(13684円)が一時的に下落に転じたことによる下落圧力を考慮しつつ、日足の一目均衡表上では遅行線の好転が続いていることや、基準線(13751円)の上昇基調などのポジティブな環境は続く見込み。抵抗帯(雲)などがサポートになりえることに加え、25日線(13874円)や75日線(13819円)なども13850円前後を推移しており、現状では深押しは想定しづらい。

22日のNY株式相場は小幅上昇。ダウ平均は1.81ドル高の15545.55ドルで終了した。マクドナルドの軟調な決算が重荷となったが、コモデティ取引に関して米当局が金融機関の調査に入るとの観測が浮上するなか、金や銀、銅など一部の非鉄金属にショートカバーが入り、ニューモント・マイニングなどの素材株の一角に買いが入り相場を下支えした。
 
NASDAQは前日比12.77ポイント高、S&P500は3.44ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ15円安の14675円、ドル建ては60円高の14750円で終えた。

7月19日

2013-07-19 | 経済動向
東京市場は上値を試す展開が予想される。円安定着への安心感や米主要指数の高値更新を好感し買い戻しが優勢か。7/21の参院選挙では改善傾向の経済を背景に、自民党が予想以上に議席を獲得できそうなムードであり、来週の相場上昇を見越した買い物なども入る公算が大きい。需給面などで選別される可能性はあるが、三井住友FG(8316)を中心とした銀行株や通信株がけん引。日経平均の上昇で円売り圧力が一段と強まる場面では、出遅れ感のある輸出株を買う流れにつながりそう。原油価格の上昇を背景に大手商社株なども連想で上値を伸ばす展開が予想される。

日経平均の予想レンジは14950円-15200円。

一目均衡表上では三役好転という強気の局面が続いている。上方には主要な株価の節目はなく、この流れが5/22の高値更新につながるかが当面の焦点となる。一方、6/13安値から「26(基本数値)」日が経過する。大幅続伸となるケースなどは、目先は上げ一服となる公算も。現在、25日線からのプラスかい離は8.0%であり、5/22高値時の10.0%程度が上値の目安とも考えられる。 短期的な上値メドは、14800円処、15245円、15432円処など。主要な下値メドは、転換線(14448円)や抵抗帯(13874円~13621円)、25日線(13710円)、基準線(13621円)など。基調に変化が生じやすいのは、7/23-24、30-31、8/9-12、8/22となる。

18日のNY株式市場は続伸。ダウ平均は前日比78.02ドル高の15548.54ドルで終了した。17日に発表したIBMの決算や、モルガン・スタンレーの決算内容が好感された。上院の議会証言でバーナンキFRB議長は前日の内容をおおむね踏襲し、9月緩和縮小を占うのは時期尚早としたほか、当局による資産買い入れ政策の終了と金融引き締め開始の期間には十分なタイムラグがあると強調したことも買い安心感を誘った。
 
NASDAQは前日比1.28ポイント高、S&P500は8.46ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨晩の大証日中終値と比べ165円高の14965円、ドル建ては240円高の15040円で終えた。