銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



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1月16日

2017-01-16 | 経済動向
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1211/値下がり613と買いが優勢。新素材への注目の高まりから買いが続く日本カーボンが商いを集めて連日の大幅高。IDOMやディップ、プレナスが決算を手がかりに値を飛ばした。スーパーコンピューターシステムの受注を発表したさくらネットはストップ高まで買われた。一方、インターアクションやベスト電器、白鳩が決算が売り材料となり大幅安。直近急伸のリミックスポイントやANAPは一転売りが優勢となった。3営業日ぶりにザラ場で値がついたUMNファーマは寄った後に急速に値を戻す場面もあったが、買いが続かず戻り売りに押された。

日経平均は昨年12月最終週に8週ぶりに下落となり、先週は大発会の大幅高のおかげで上昇、そして今週は下落。連騰が止まった後、踏みとどまってはいるが、上にも行けない状況。日足チャートでは、昨年12月21日の高値19592円と、今年1月5日の高値19615円でダブルトップの様相を呈している。次の上昇があったとしてもいったんの調整はあるとみた方が良く、下げ渋りながら日柄で調整するか、いったん値幅で調整するかといったところ。来週は値を保てるかが試される週となる。下は12月30日の安値18991円を割り込まずに推移できるかが注目ポイント。下回った場合は節目の19000円も割り込むことになり、見切り売りも出やすくなる。一方、ここを下回ることなく、上述の直近高値を早々に上回るようなことがあるなら、そこから先はかなり強い上昇になると考える。

【来週の見通し】 軟調か。20日にはトランプ氏の米大統領就任式が控えているが、今週行われた記者会見が日本株には下げ材料となったことから、イベントへの警戒が上値を抑える可能性が高い。米国では、消費者物価指数、鉱工業生産、住宅着工など経済指標が多く控えている。また、モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックス、IBMなど注目度の高い企業の決算発表も予定されている。これらは良好な内容が確認できればドル高(円安)要因となるが、週末が大統領就任式というスケジュールのため、好材料があっても円安になりづらい、もしくは週中まで円安になっても週末に巻き戻されるといった展開を想定しておく局面。米企業にとっては、ドル高は業績面では重石となることも円安にブレーキをかける材料となる。健全な調整の一環で大崩れはないと考えるが、好材料に対する上への反応が限定的となり、もたつく展開を予想する。

【今週を振り返る】 軟調な展開となった。三連休の間に円高が進行したことから週明けの東京市場は売りが優勢。ダウ平均が2万ドルに届きそうで届かないもどかしい動きとなったことも上値を抑えた。注目のトランプ次期米大統領会見では、市場で期待されていた減税に関しての踏み込んだ発言はなく肩透かし。貿易不均衡に関しての言及があったことを受け、円高が一段と進んだことから、日本株にとっては会見がネガティブに作用した。一方で、良好な地合いは大きくは崩れず、下値では押し目買いが入った。日経平均は週間では167円の下落となり、週足では陰線を形成した。

1月13日

2017-01-13 | 経済動向
東京市場は上値の重い展開か。欧州は英国を除いては軟調、米国は主要3指数がそろって下落した。トランプ次期米大統領の会見を受けて政策不透明感が高まり、総じて軟調な展開。ドル円は114円60銭近辺での推移。114円を割り込む場面もあったものの、足元では持ち直している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて60円高の19170円、ドル建ては115円高の19225円で取引を終えた。海外要因からは買い材料には乏しいが、ドル円が切り返す動きとなっていることや、きのうの大幅安の反動、CME225先物が前日の日経平均終値を上回っていること、指数寄与度の高いファストリがADRで大幅高となっていることなどから、比較的値を保った展開とはなりそうだ。ただ、週末でもあり、直近の為替の動きの荒さを見ては戻り売りも出やすい局面。25日線(19192円、12日時点)を意識しながら、この近辺でのもみ合いを予想する。日経平均の予想レンジは19050円-19280円。

トレーダーズウエブより