東証1部の騰落銘柄数は、値上がり1822/値下がり61と全面高。3営業日連続で1000を超える銘柄が上昇した。物色では原油価格急伸を手がかりに原油高メリットセクターが軒並み大幅高。国際帝石や出光興産などが大きく上昇し、なかでも商社の動きの良さが目立った。日経新聞の業績観測などを手がかりに伊藤忠は8%の上昇をみせた。中国への過度な悲観が和らいだことから、新日鉄住金やコマツ、ファナックなども大幅に上昇した。JR東海のリニア中央新幹線に関する報道を手がかりに、建設株が買われたほか、鉱研工業や銭高組、郷鉄工、土木管理などが急伸した。一方、全面高のなかでドラッグストアの動きが鈍く、サンドラッグやツルハHDなどは逆行安となった。
日経平均は今週前半の急落で26日には17714.30円まで安値をつけたものの、後半の急伸で1万9000円台を回復した。8月18日から6日続落で2800円超下げた後、26日からの3日間で1300円超上昇し、ざっくり下げの半分を戻した格好となる。目先は26週線(19970円)や25日線(20060円)が位置する2万円どころを試せるかどうかが焦点となる。きょうの高値(19192.82円)が、急落した月曜24日の高値(19154.65円)や、急落前につけた7月9日の安値(19115.20円)を上回っており、もう一段上を試しそうな感はある。2万円より前のターゲットとしては、21日の安値(19435.83円)を上回り、大きく開いた窓を埋めることができるかどうかに注目しておきたい。
【来週の見通し】 方向感に乏しい展開を予想する。今週、日経平均は乱高下の動きとなったが、週後半にかけての上昇で1万9000円台まで戻しており、リバウンドとしては一定の達成感もある。全体的には週末に控えた米雇用統計を前に様子見姿勢が強まりやすい局面で、特に今回の数字は9月の利上げを占う意味で注目度が高まることから、利上げ意識で米国株の上値が重くなる可能性がある。米国では他にも米8月ISM製造業景況指数やベージュブックなどがあり、欧州ではECB定例理事会およびドラギ総裁会見、中国では8月製造業PMIなど、海外の注目指標やイベントは多い。日本株同様、欧米株も急落からの戻り局面にあり、欧米株が一段と戻りを強まるかどうかも日本株のモメンタムに大きな影響を与えると考える。海外市場やイベントを手がかりに一喜一憂の展開が続きそうだ。
【今週を振り返る】 大荒れの展開となった。前週末のダウ平均が500ドルを超える大幅下落となったことから、週明け24日の日経平均は大幅安スタートで19000円をあっさり割り込み、下落幅は895円と今年最大となった。翌25日もダウ平均が大幅安となったことを受け733円の下落と、2日で1600円超の大幅下落。為替市場ではドル安・円高が進み、恐怖指数VIXが急伸するなど、世界的にリスク・オフの流れが強まった。一方、中国の相次ぐ景気対策を好感する格好で、後半にかけては戻りの動きを強めた。欧米株も反転し上昇の動きを強めたことや、上海株が下げ止まったことなどを受け、26日以降は全面高の上昇が続いた。日経平均は週間では299円の下落ながら、週足では3週ぶりに陽線を形成した。
日経平均は今週前半の急落で26日には17714.30円まで安値をつけたものの、後半の急伸で1万9000円台を回復した。8月18日から6日続落で2800円超下げた後、26日からの3日間で1300円超上昇し、ざっくり下げの半分を戻した格好となる。目先は26週線(19970円)や25日線(20060円)が位置する2万円どころを試せるかどうかが焦点となる。きょうの高値(19192.82円)が、急落した月曜24日の高値(19154.65円)や、急落前につけた7月9日の安値(19115.20円)を上回っており、もう一段上を試しそうな感はある。2万円より前のターゲットとしては、21日の安値(19435.83円)を上回り、大きく開いた窓を埋めることができるかどうかに注目しておきたい。
【来週の見通し】 方向感に乏しい展開を予想する。今週、日経平均は乱高下の動きとなったが、週後半にかけての上昇で1万9000円台まで戻しており、リバウンドとしては一定の達成感もある。全体的には週末に控えた米雇用統計を前に様子見姿勢が強まりやすい局面で、特に今回の数字は9月の利上げを占う意味で注目度が高まることから、利上げ意識で米国株の上値が重くなる可能性がある。米国では他にも米8月ISM製造業景況指数やベージュブックなどがあり、欧州ではECB定例理事会およびドラギ総裁会見、中国では8月製造業PMIなど、海外の注目指標やイベントは多い。日本株同様、欧米株も急落からの戻り局面にあり、欧米株が一段と戻りを強まるかどうかも日本株のモメンタムに大きな影響を与えると考える。海外市場やイベントを手がかりに一喜一憂の展開が続きそうだ。
【今週を振り返る】 大荒れの展開となった。前週末のダウ平均が500ドルを超える大幅下落となったことから、週明け24日の日経平均は大幅安スタートで19000円をあっさり割り込み、下落幅は895円と今年最大となった。翌25日もダウ平均が大幅安となったことを受け733円の下落と、2日で1600円超の大幅下落。為替市場ではドル安・円高が進み、恐怖指数VIXが急伸するなど、世界的にリスク・オフの流れが強まった。一方、中国の相次ぐ景気対策を好感する格好で、後半にかけては戻りの動きを強めた。欧米株も反転し上昇の動きを強めたことや、上海株が下げ止まったことなどを受け、26日以降は全面高の上昇が続いた。日経平均は週間では299円の下落ながら、週足では3週ぶりに陽線を形成した。