銀右衛門文庫の経済動向

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7月12日

2013-07-12 | 経済動向
東京市場は米主要指数の高値更新を背景に上値を試す展開が予想される。金利低下余地ありとの見方から、不動産や金融を中心とした内需主力株が相場を牽引か。アジア株高やドル円相場の円安基調が加われば、輸出関連の上昇が指数上昇の寄与度を高める展開が予想される。一方、3連休を前に売買代金が伸び悩む公算が高く、戻り待ちの売り圧力も強い。連休中には中国で4-6月期GDP、6月鉱工業生産、固定資産投資などが発表されることもあり、後場はポジション調整に押される場面もありそうだ。
 国内の景況感改善を背景に陸運や建設、セメントなどの内需系低位の物色意欲は強いだろう。しばらくその流れが続く可能性が高く、王子HD(3861)、トクヤマ(4043)、住友大阪セメント(5232)、三和HD(5929)、大建工業(7905)などに注目したい。

日経平均の予想レンジは14510円-14730円。

一目均衡表では抵抗帯(雲)を上回ったことに加え、遅行線が当時の基準線(14402円、6/6)を終値ベースで越えた。足元の転換線上昇(14059円→14226円)を背景に、その状況を維持できるかが強気継続の上での焦点となる。 14500円処を上限にしたもみ合いがどちらに放れるか、SQ算出以降の動きに注目だ。いったん下に押し戻されるケースでも、抵抗帯下限(13874円)や基準線(13485円)などがサポート水準となりやすい。 短期的な上値メドは、14800円処、15400円処など。主要な下値メドは、転換線14226円(12日見込み値)、基準線13485円、25日線13489円、12920円処など。変化日は7/12-16、23-24前後となる。

11日のNY株式市場は大幅上昇。ダウ平均は前日比169.26ドル高の15460.92ドルで終了し、史上最高値を更新した。10日の取引終了後のFRB議長による講演発言を受け、資産買い入れの早期縮小観測が後退した。米10年債利回りが低下し、住宅金利の上昇も抑制されるとの見方からレナーやKBホームなどの住宅建設株に買いが入ったほか、金などの非鉄金属の価格が上昇したことを受け、ニューモント・マイニングやフリーポート・マクモラン・カッパー&ゴールド、アルコアなどの素材株にも買いが波及した。
 
NASDAQは前日比57.55ポイント高、S&P500は22.40ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ55円高の14525円、ドル建ては155円高の14625円で終えた。

トレーダーズウエブより