銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



勧誘や営利目的ではありません
あくまで個人の趣向の範囲とご理解下さい

3月29日

2013-03-29 | 経済動向
東京市場のもみ合い基調は続きそうだ。米ダウ、S&P500などの史上最高値更新を受けて主力株中心に上昇が見込まれるが、戻り待ちの売りも強そう。今晩から聖金曜日で海外の主要市場が休場になり海外勢の買いは見込みづらい。来週の日銀金融政策決定会合、米景気指標の発表が材料視されるのとの見方が強く、週末で様子見スタンスが優勢か。個人投資家中心に材料株や中小型株物色の展開が予想される。

海外投資家は3月第3週に19週ぶりに日本株を売り越した(918億円売り越し)。しかし、11月第2週~3月第2週までの5兆6692億円程度の買い越しに比べ驚くほどの金額ではない。業種間や主力株で目先のトレンドに違いが生じているのは、海外勢によるリバランスの影響が強いと思われ、日本株に対するスタンスが変わったとはいえないだろう。

日経平均の予想レンジは12440円-12540円。

早々に5日線(12437円)上に回復できるかがポイントだ。続落のケースでも、上基調が続く25日線(12042円)や基準線(11912円)がそのうち接近することになり、同線レベルがサポートとして意識される公算は高い。

28日のNY株式市場は上昇。ダウ平均は52.38ドル高の14578.54ドルで終了し、再び史上最高値を更新した。新規失業保険申請件数や2012年10-12月期GDP(確定値)などの結果が予想に対してやや軟調だったものの、銀行の営業が再開したキプロスで大きな混乱がなかったことから、欧州懸念が後退した。IBMや3Mなど景気に敏感な銘柄に買いが入った。NASDAQは11.00ポイント高、S&P500は6.34ポイント上昇で終了。S&P500は2007年10月に記録した史上最高値を更新した。
円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ15円高の12415円、ドル建ては90円高の12490円で終えた。

トレーダーズウエブより


3月28日

2013-03-28 | 経済動向
東京市場はもみ合いながらも弱含みか。米国市場から引き継ぐ好材料に乏しい反面、欧州ではキプロス問題に加え、イタリアの政局問題などもユーロ安への懸念材料となっている。ユーロ円は2月下旬の水準(119円前後)を割り込めば、ユーロ安懸念が一段と強まりかねない。米景気指標の改善や国内の追加金融緩和期待などは上昇・下支え要因だが、業種間や主力株で目先のトレンドに違いが生じてきており、全体指数が押し上げられる局面ではないようだ。東証一部の騰落レシオ(25日)も3/25に143%まで上昇した。
一方、4月はレパトリエーションの反動からドル円は円安のピークとなることも多い。株高を背景に新年度入りで株式が上積み配分されれば、足元のもみ合いは目先の買い場となろう。

日経平均の予想レンジは12360円-12430円。

転換線(12435円)や5日線(12497円)など短期節目を意識し、取引期間中は方向感に欠く展開が続いている。きょうも短期節目に上値を抑えられ小動きにとどまりそうだ。2007年高値~2008年安値までの半値戻し(12650円、3/21高値)はすでに達成しており、さらにその節目を突破するにも、しばらく時間が必要なのかもしれない。

27日のダウ平均は33.49ドル安の14526.16ドルで終了。一時は120.10ドル安まで下落する場面があった。 主要格付け会社によるイタリアの格下げの観測が重荷となったほか、イタリア国債の低調な入札結果などが嫌気された。米2月中古住宅販売仮契約件数が予想より軟調だったことも悪材料視されたが、14500ドル割れ水準では下値買いが優勢となった。
 
NASDAQは4.04ポイント高、S&P500は0.92ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ30円安の12490円、ドル建ては35円高の12555円で終えた。


3月27日

2013-03-27 | 経済動向
東京市場はもみ合いが予想される。円相場の落ち着きや米国株の上昇などが好感されそうだ。米景気回復や国内の追加金融緩和期待なども心理面での下支え。きょうは配当落ち日であり、日経平均の配当落ち分88.7円(TOPIXは9.1p)を即日埋められるかが注目処となる。年金資金などの配当落ち分の再投資の一部が先物買いを通じて見込まれることから、外部環境に極端な変化がない限り、終日堅調に推移する公算が高そうだ。

海外勢の日本株への買い持ちスタンスや個人の投資資金はそう簡単には止まることはないが、業種間や主力株などで目先のトレンドに違いが出てきている点、欧州ではキプロス問題に加え、イタリア政局混乱なども別の火だねとなる可能性があり注意したい。
 
日経平均の予想レンジは12440円-12600円。

26日のNY株式市場は大幅反発。ダウ平均は111.90ドル高の14559.65ドルで終了した。キプロスへの懸念が後退したほか、2月耐久財受注や新築住宅販売件数の結果が好感された。また、「787型機」についてテスト飛行を実施したボーイングや、ソフトウエア事業の成長が期待されるIBMなどに買いが入り指数をけん引した。
 
NASDAQは17.18ポイント高、S&P500は12.08ポイント上昇で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ100円高の12470円、ドル建ては175円高の12545円で終えた。

トレーダーズウエブより

3月26日

2013-03-26 | 経済動向
東京市場は弱含む展開か。欧米株式の下げや円高が売り圧力を強める要因だ。東証一部の騰落レシオ(25日)が143.9%まで上昇し過熱感があることや、期末控えで主力株への実需買いが期待できないなか、先物の下げが裁定解消売りを誘発し下げ幅を広げる場面なども予想される。一方、権利付き最終日に伴う買いが一部銘柄には下支えになる公算が高い。また、ディフェンシブ系や権利落ちのない小売株などへの選別物色は続きそうだ。
あすは権利落ち日となる。3月のTOPIX(1047.29P)の配当落ち分は9.1P程度の見込み。TOPIXをベンチマークとする年金資金などによる配当落ち分の再投資買い期待などは心理的には下支え要因となろう。日経平均の予想レンジは12250円-12500円。弱めのスタートが予想されるが、5日線の上昇や基準線(11857円)の上昇を追い風に、引けで下げ幅を縮小する公算が高い。

25日のダウ平均は64.28ドル安の14447.75ドルで終了。一時は120ドル程度下落する場面があった。キプロスへの金融支援合意が好感された一方、キプロスの議員がユーロ離脱を検討すべきと発言したほか、今後は債務問題が懸念される他の欧州国へも銀行預金課税などが適用される可能性があるとの見方が強まった。
 
NASDAQは9.70ポイント安、S&P500は5.20ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ120円安の12390円、ドル建ては60円安の12450円で終えた。

3月22日

2013-03-22 | 経済動向
日経平均は12500円を挟んで方向感に欠く展開か。海外市場の下落を受けて主力株中心に売り優勢のスタートが予想されるが、下げる場面では海外の長期投資家の買いや積極的な個人の逆張り意欲は根強い。4月上旬に開催される日銀金融政策決定会合に向け大胆な追加緩和策への期待も十分な下支え要因として働く公算が高い。
一方、為替市場の不安定な動きや週初の大幅安が記憶に新しく、キプロスの財政懸念や過度な円高を警戒し、以前のような先高期待を見越した週末買いは限られそうだ。

日経平均の予想レンジは12435円-12530円。5日線(12453円)や心理的節目12500円処を意識してもみ合いが予想される。5日線(12453円)や転換線(12357円)をサポートに上昇トレンドは継続しており、来週の期末権利付き最終日に向け加速度的な動きになるかどうかが焦点。3/26~28、4/8、5/1、7などが変化日候補として挙げられる。 短期的な上値メドとして考えられるのは、2008年3月安値(11691円)と同年6月高値(14601円)との中値13146円となる。

21日のNY株式相場は反落。ダウ平均は90.24ドル安の14421.49ドルで終了した。2月景気先行指数や中古住宅販売件数の底堅い結果に対しての反応は限定的。欧州中央銀行がキプロスに対して25日までに銀行預金課税の代替案で合意しなければ、緊急融資を中止すると通告し、キプロスの財政支援に関する懸念が重荷となった。また、オラクルの決算が軟調だったことで一部ハイテクに売りが入り、ダウ平均は一時128.71ドル安まで下げる場面があった。
 
NASDAQは31.59ポイント安、S&P500は12.91ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ125円安の12445円、ドル建ては55円安の12515円で終えた。