銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



勧誘や営利目的ではありません
あくまで個人の趣向の範囲とご理解下さい

1月30日

2014-01-31 | 経済動向
主力株への買い戻しが予想される。米国景気の堅調を背景とした輸出関連株への物色が指数を押し上げる公算が大きい。米国株高や円高一服により、国内企業決算の好調を素直に好感する心理的に余裕のある一日となるだろう。月末のドレッシング買いへの期待感だけでも、日経平均株価の15000円台は維持できそうだ。主力株買いに加え、先物買いが後場も続けば上げに弾みがつく可能性がある。

日経平均株価の予想レンジは15090円-15280円。

5日線(15153円)の下落スピードが弱まるタイミングに差し掛かることで、再び75日線(15164円)上に浮上できるかが注目点だ。終値ベースで直近安値(14980円、1/28)を維持したことで、目先のポイントは1/29に付けた戻り高値(15383円)。そこを上回ると上方に残したマドを埋め戻す展開につながるだろう。ただ、そのケースでも12月中旬の安値を一度下回った経緯があるため、戻りのあとは再び安値更新につながる下落波動への懸念はつきまとう。日柄面では2/10、17前後が変化日として重要である。

30日のダウ平均は前日比109.82ドル高の15848.61ドルで終了。一時は168.74ドル高まで上昇する場面があった。米10-12月期GDP速報値が前期比年率3.2%増となり、消費主導の底堅い景気回復を市場は好感した。29日に発表されたフェイスブックの四半期決算が好調だったことから、好決算銘柄への物色に火を付けた。また、中国のレノボ・グループにモトローラ・モビリティの携帯電話事業を売却したグーグルも堅調だった。
 
NASDAQは前日比71.69ポイント高、S&P500は前日比19.99ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ110円高の15100円、ドル建ては140円高の15130円で終えた。

1月30日

2014-01-30 | 経済動向
東京市場は全面安スタートが予想される。新興国懸念を背景に再びリスク回避姿勢が広がる公算が大きい。FOMCでは100億ドルの資産買い入れ額の縮小が決定され、目先のイベントはひとまず通過した。きょうは米国株安や円高が悪材料視されるのは仕方ないにしても、新興国リスクを背景とした週初の大幅安で市場がどの程度悪材料として織り込んでいたかを見極める局面であろう。日経平均株価は取引時間中の直近安値(14933円)を割り込む可能性はあるが、終値ベースがどの水準で落ち着くかに着目したい。
きょうの決算は、カルビー、OLC、コニカミノルタ、新日鉄住金、東芝、NEC、富士通、カシオ、ダイハツ、野村HD、KDDI、サイバーエージ、タカラバイオ、アンリツなどが予定している。

日経平均株価の予想レンジは14800円-15200円。

5日線(15291円)下からのスタートが予想され、下げ幅を広げる展開が予想される。きのうの上昇で1/14安値(15383円)まで戻した反動が予想されるが、テクニカル分析上ではあっても不思議ではない。直近安値を付けた15000円前後で下げ止まるかが重要である。

29日のダウ平均は大幅反落。前日比189.77ドル安の15738.79ドルで終了した。トルコ・リラは売られるなど新興国市場の不安定な状況が続いたことから、市場ではリスク回避色が強まった。こうした状況下で行われたFOMCでは、市場予想通りに100億ドルの資産買い入れ額縮小が決定された。声明文もマイナーチェンジとなったのみで、継続的な資産買い入れ額縮小が意識され、株式相場の重しとなった。個別では4半期決算が予想を上回った化学品大手ダウ・ケミカルが上昇した一方、28日に発表した4半期決算が失望されたヤフーインクが売られた。
 
NASDAQは前日比45.53ポイント安、S&P500は前日比18.30ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ405円安の14975円、ドル建ては390円安の14990円で終えた。

1月29日

2014-01-29 | 経済動向
東京市場は海外市場の落ち着きやドル円が1ドル=103円台に回復した流れを好感か。トルコの利上げなど新興国の通貨防衛意識なども、市場に広がった懸念を和らげる要因となりそうだ。買い戻し一巡後は戻り売りなどで押し戻される場面も想定されるが、アジア株の大幅高がみられれば、円売り先物買いが続く可能性はある。

日経平均株価の予想レンジは15150円-15280円。

取引時間中は上方のマド埋め(15288円)に向けた動きが想定されるも、終値ベースでは5日線(15378円、1/28)まで押し戻されるシナリオ、または、一段と下落する5日線処で膠着か。いずれにしても、一目均衡表の雲上限(15208円、1/29)を上回って終えられれば、雲の切り上がりに準じて翌日以降の戻りにつながる公算が大きい。ただし、一度12月安値を下回ったことで、戻しがあっても安値更新の目先波動が続くリスクは当面つきまとうだろう。日柄面では1/27-29、2/10、17前後が変化日として重要である。

28日のNY株式相場は4営業日ぶりに反発。ダウ平均は前日比90.68ドル高の15928.56ドルで終了した。米自動車大手フォード・モーターの四半期決算が市場予想を上回ったことをはじめ、米住宅建設大手のD.R.ホートンや米医薬品大手ファイザーなどの四半期決算も堅調な結果となり、市場は買い戻しが優勢となった。経済指標では12月耐久財受注が前月比4.3%減(市場予想:同1.8%増)と予想外の減少となったものの、1月消費者信頼感指数が80.7と市場予想の78.0を上回ったことで相殺された。
 
NASDAQは前日比14.35ポイント高、S&P500は前日比10.94ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ140円高の15140円、ドル建ては165円高の15165円で終えた。

トレーダーズウエブより

1月28日

2014-01-28 | 経済動向
東京市場は米国株の戻りの鈍さを警戒し、弱含みのスタートが予想される。決算発表時期の円高が心理的な重荷となることや、業績アナウンス自体もいまひとつさえない。FOMCを控え序盤からの戻りは期待できそうになく、足元の円高一服を支えに取引時間中は売り買い交錯か。一方、日経平均株価は14800円前後の節目が下値支持帯とのコンセンサスが強いだけに、後場後半あたりからは戻りを仕掛ける動きや、売り仕掛けなどが先物市場で強まるかもしれない。

日経平均株価の予想レンジは14800円-15150円。

昨年8月安値を起点に11月安値を通る下値支持線上から陽線で切り返せるか。一目均衡表では遅行線が当時の基準線と接するタイミングであり、抵抗帯(雲)の切り上がりに準じて反転上昇の兆しがみえるかといったところだろう。日柄面でも1/27-29は基調に変化が生じやすく注視したい。一方、12/16安値(15152円)を下回ったことで、戻りを入れたあとのもう一段下のリスクは当面つきまとう。12/30高値(16320円)まで上昇する起点となった14300円処までは当面の下値メドとして想定しておきたい。

27日のダウ平均は前日比41.23ドル安の15837.88ドルで終了した。米建機最大手のキャタピラーの四半期決算で一株当たり利益が予想を上回ったうえ、自社株買い枠が設定されたことを好感。ダウ平均は一時63.66ドル高の15942.77ドルまで上昇した。一方、米12月新築住宅販売件数が前月比7.0%減の41.4万件と市場予想(45.5万件)を大きく下回ったことを嫌気。新興国懸念や米連邦公開市場委員会(FOMC)への警戒感が残るなか、前日比で95.56ドル安まで下落する場面もあった。
 
NASDAQは前日比44.56ポイント安、S&P500は前日比8.73ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ45円高の14945円、ドル建ては65円高の15005円で終えた。

1月23日

2014-01-23 | 経済動向
東京市場は底堅い展開が予想される。きのうの日経平均株価は25日線(15766円)を中心に神経質な展開が続いたが、きょうは同線上で強含む公算が大きい。ドル円相場の短期指標の好転は続いている。円安への期待感が下支え要因となるほか、外部環境によっては上値トライのムードが見られるかもしれない。出遅れ物色の広がりや、米NASDAQ上昇を背景に電子部品株の上昇が指数を牽引する可能性がある。
 
日経平均株価の予想レンジは15795円-15940円。

1/14安値を起点とした下値支持線と1/16高値を起点とした上値抵抗線の間で動いており、きょうはやや上に抜け出すイメージか。ただ、一目均衡表では転換線(15694円)の下げが続くため、上値の伸びは抑えられそうだ。

中国の1月HSBC製造業PMIが発表される。上海総合指数は12/4高値を起点に1ヶ月以上下落相場が続いているが、2,000P前後のフシ目に到達してようやく下げ渋りがみられる。PMIは2013年8月に52.8まで上昇したあとは低下基調が続いており、12月は50.5まで低下した。50の分岐点を前に3カ月ぶりの改善がみられれば、株価の反転上昇のきっかけとなる可能性はある。日経中国関連株50は2013年の5月高値を下回っており、日経平均株価より相対的に出遅れ感が強い。日経中国関連株50に採用されている銘柄の中では、きのう大幅に上昇したコマツ(6301)や日立建機(6305)などが注目されるほか、出遅れ感の強い三菱ケミカルHD(4188)、信越化学工業(4063)、三井化学(4183)などの反応にも注目したい。

22日のNY株式相場はまちまち。ダウ平均は前日比41.10ドル安の16373.34ドルで終了した。

IBMの決算が嫌気され下げをけん引した。下値は25日線が意識されたが、買い戻す材料に欠ける展開となった。来週にFOMCやアップルやフェイスブックなどの注目企業の決算を控えていることも、積極的な取引を手控えさせる要因となった。NASDAQは前日比17.24ポイント高、S&P500は前日比1.06ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ45円高の15875円、ドル建ては80円高の15910円で終えた。