銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



勧誘や営利目的ではありません
あくまで個人の趣向の範囲とご理解下さい

12月26日

2013-12-26 | 経済動向
東京市場は買い優勢の展開か。実質新年相場入りに加え、NISA(小額投資非課税制度)スタートによる買い戻しが予想される。日銀によるETF買いの思惑なども心理的な下支え要因だ。唯一の判断材料となる為替市場では直近の円安水準を維持しており、自動車株など輸出株に寄り付きから買いが入れば、全体的に買い安心感が広がる公算が大きい。

日経平均株価は2000年以降、大納会までの3日間と大発会からの3日間は騰落が一致するケースが多い。前者3日間の初日の動きが注目される。予想レンジは16000円-16475円。2000年4月高値を起点とした上値抵抗線(16000円前後)を明確に越えていけるかが焦点となる一方、12/26-27は基調に変化が生じやすく注意したい。上値メドとなりやすいのは、12/6安値から12/9高値まで戻した幅に対するE計算値16187円処、12/3高値から12/6安値までの下げの倍返しで16475円などがある。週足では株価と13週移動平均線のかい離率は、12/25現在で7.20%に達した。8%水準を越えてくると高値警戒感が強まる可能性が高い。

12月25日

2013-12-25 | 経済動向
東京市場は堅調な展開が続きそうだ。今晩の海外主要市場がクリスマス休暇で休場となるため様子見となる可能性はあるが、薄商いながらも海外株高を受けて上昇バイアスは強い。米国で発表される経済指標の堅調さも売り圧力を和らげる要因だ。証券優遇税制が適用される最終日を迎えたが、年内資金化による売りの影響はこれまでのところほとんどないといえよう。むしろ、NISA(小額投資非課税制度)の株取引受け付け開始となる26日を前に、先回り買いなどが意識される公算が高い。

日経平均株価の予想レンジは15890円-16030円。

5日線の上昇を背景に堅調な展開が予想される。一方、上値は2000年4月高値を起点とした上値抵抗線(16000円前後)、12/6安値から12/9高値まで戻した幅に対するE計算値16000円が意識される可能性も高い。ただ、上回ることができれば、短期的な上値メドは12/3高値から12/6安値までの下げの倍返しで16475円前後まで広がる。

24日のNY株式相場は続伸。ダウ平均は前日比62.94ドル高の16357.55ドルと連日の最高値更新で終了した。11月耐久財受注が前月比3.5%増と市場予想の同2.0%増を上回る強い伸びとなったほか、輸送用機器を除くコア項目も同1.2%増と市場予想の同0.7%増と好調な結果となった。11月新築住宅販売件数も46万4000件と市場予想の44万件を上回った。市場はこうした結果を好感し、サンタクロースラリーが継続した。
 
NASDAQは前日比6.51ポイント高、S&P500は5.33ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ5円安の15895円、ドル建ては75円高の15975円で終えた。 

12月24日

2013-12-24 | 経済動向
東京市場は連休中の米国市場が上昇したことを素直に好感する展開か。円安方向への伸び悩みが高値警戒の要因にはなりえるが、下げが続いた上海総合指数が反発基調を強めることができれば、そのあたりを材料視してくるだろう。海外投資家の売買減少なども予想されるものの、株価は高値圏にあり好需給面が上値を軽くする公算が大きい。

今週の国内の経済指標やイベントでは、11月住宅着工件数、12月中小企業景況判断、11月20・21日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨、11月労働力調査・有効求人倍率、11月全国消費者物価指数、11月鉱工業生産(12/27)などが重要。一方、海外の経済指標では、米11月シカゴ連銀全米活動指数、米ミシガン大学消費者信頼感(12/23)、米11月耐久財受注、米リッチモンド連銀製造業指数(12/24)などが発表される。なお、12/24の米国株式市場は短縮取引、12/25の海外主要市場はクリスマスのため休場となる。

日経平均株価の予想レンジは15980円-16150円。

5日線(15549円)の上昇が強くなるタイミングであると同時に、一目均衡表では抵抗帯の上昇が続く。1996年6月高値を起点とした上値抵抗線をやや越えて終えたことで、短期的な上値の目安は、すぐ上方で推移する2000年4月高値を起点とした上値抵抗線(16000円前後)となる。週足では13週線(14839円)や26週線(14458円)は上昇基調を維持している。が、13週前は9月高値14817円を付けた時期でもあり、13週線の上昇が株価と同じようなスピードで上昇しづらくなっている。そのため、株価と13週移動平均線との乖離が広がり、上値を重くする要因になりやすい。13週移動平均線からのかい離率は、12/20現在で6.95%である。8%水準を越えてくると高値警戒感が強まる公算が高い。

23日のダウ平均は前日比73.47ドル高の16294.61ドルと連日の過去最高値更新で終了した。サンタクロースラリーへの期待から底堅い動きとなった。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が米TV番組のインタビューで、米議会の予算合意や失業率の低下などで米経済の不透明感が和らいだと指摘。米成長率見通しを引き上げると言及したことも買い材料となった。
 
NASDAQは前日比44.16ポイント高、S&P500は9.67ポイント高で終了。円建てのCME225先物は先週末の大証日中終値と比べ175円高の16045円、ドル建ては260円高の16130円で終えた。 



12月20日

2013-12-20 | 経済動向
東京市場は利益確定売りに押されながらも、底堅さを確認したあとはしっかりの推移が予想される。日銀金融政策決定会合を控え、前場は売り買い交錯。黒田日銀総裁の発言に為替市場が振れる可能性がある引け後を前に、後場も身動きのとりづらい相場展開となろう。ただ、正午前後に見込まれる金融政策決定の公表は現状維持が予想されるが、三連休を控えているだけに、イベント通過の時間帯からポジション調整がどちらかに傾く可能性はある。
 来週を見据えても大きなイベントはなく、好需給面を支えに上値を試すムードが続く公算が大きい。NISA(小額投資非課税制度)の株取引受け付けが26日から開始となることも、買い需要の思惑を呼び込みやすいのではないか。

日経平均株価の予想レンジは15730円-16000円。

5/23に付けた取引時間ベースの年初来高値を更新できるかが注目される。基準線(15278円)や抵抗帯の上昇が続くポジティブな環境のなか、上値追いに期待したい局面だ。週足では前週までの「陰の陰はらみ」から陽線が立つ可能性があり、週間終値で1996年6月高値を起点とした上値抵抗線を越えられるかが注目される。13週線(14838円)や26週線(14457円)は上昇基調を維持している。が、13週前は9月高値14817円に向けて上昇を強めた時期でもあり、13週線の上昇が株価と同じようなスピードで上昇しづらくなっている。そのため、株価と13週移動平均線との乖離が広がり、上値を重くする要因になりやすい。13週移動平均線からのかい離率は、12/19現在で6.8%である。8%水準を越えてくると高値警戒感が強まる公算が高い。また、上述した上値抵抗線のすぐ上方には、2000年4月高値を起点とした上値抵抗線が16000円前後で推移している。短期的な上値の目安として重要であろう。

19日のダウ平均は前日比11.11ドル高の16179.08ドルと連日で過去最高値を更新した。強弱まちまちの経済指標を背景に利益確定の売りが優勢となったが、下げ幅が限定的だったことでサンタクロースラリーへの期待が優勢となり持ち直した。
 
NASDAQは前日比11.93ポイント安、S&P500は1.05ポイントの1809.60ポイントで終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ25円高の15785円、ドル建ては110円高の15870円で終えた。 

12月19日

2013-12-19 | 経済動向
東京市場は全面高か。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて米国株が上昇したことで、買い安心感が広がる公算が大きい。期待先行できのう上昇した分、反応が鈍くなるケースも想定されるが、年末高を警戒して先物ベースのショートカバー続きそうだ。大型株全般に注目したい。
 
日経平均株価の予想レンジは15800円-16150円。

25日線(15398円)や12/3高値14794円を起点とした上値抵抗線を強くブレークする展開となり、「陰の陰はらみ」から大陽線が続いた。基準線(15142円)の上昇が続くポジティブな環境が続きそう。ただし、12/3高値を前に伸び悩むと次第に押し戻される公算が大きい。18日のダウ平均は終値で16167.97ドルまで上昇し、再び史上最高値を更新した。FOMCは毎月の資産買い入れ額を従来の850億ドル(長期国債とモーゲージ担保証券の合計)→750億ドルに縮小することを発表した。ダウ平均は一時、66.34ドル安まで売られる場面もあったが、今後も小幅な縮小ペースにとどまる可能性があるとの見方が台頭したことや、2016年12月時点のフェデラル・ファンド(FF)金利の予想が2.00%から1.75%へ引き下げられたことで低金利が続くとの見方なども後押しした。
 
NASDAQは前日比46.38ポイント高、S&P500は29.65ポイント高となり、両指数ともに終値ベースの高値を更新。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ305円高の15895円、ドル建ては395円高の15985円で終えた。