銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



勧誘や営利目的ではありません
あくまで個人の趣向の範囲とご理解下さい

11月30日

2012-11-30 | 経済動向
東京市場は大幅続伸へ。欧米株高や円安期待などが引き続き好感されそうだ。寄り前に発表される消費者物価指数の結果なども追加緩和の思惑を左右する要因となろう。月末のリバランスは警戒要因とはなるものの、足元の好地合いのなかで外部環境の支援材料があれば、ポジションによる先物への買い戻しが強まる可能性はあろう。海外投資家の買い越しなども心理的な下支え要因。東証一部の騰落レシオは113.20%(25日)程度で少し上昇しているが、もうひと上げありそうだ。

日経平均の予想レンジは9450円-9540円。一目均衡表上では転換線(9193円→9308円)の上昇を背景に、9500円越えまで押し上げられるかが注目される。短期的な上値メドとしては、今年4月のもみ合いレンジの中値9539.92円処や4/27高値9691円、9/19高値~10/15安値までの下げのV計算値10089円などに注目だ。

29日のダウ平均は36.71ドル高の13021.82ドルで終了した。米議員による「財政の崖」への発言で上げ下げする場面はあったが、新規失業保険申請件数や7-9月期GDP(改定値)の結果が底堅かったことが好感された。また、米系や欧州系の大手金融機関が2013年の株式相場について前向きな見方を示したことなども相場を下支えた。
 
NASDAQは20.25ポイント高、S&P500は6.02ポイント高。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ50円高の9460円、ドル建ては60円高の9470円で終えた。

トレーダーズウエブより

11月29日

2012-11-29 | 経済動向
東京市場は反発が予想される。米株高や円高一服などを好感して輸出株への見直し買いが強まろう。一方、東証一部の騰落レシオは106.50%(25日)程度で過熱感はないものの、水準的な高値警戒は拭えず、積極的な動きは外部環境次第ということか。為替市場では月末要因から円安方向へは大きく動きづらいとの見方が多く、昨日とは逆にアジア株高などが先物ベースでの買い戻しを強める場面はあろう。

日経平均の予想レンジは9340円-9440円。5日線(9341円)をサポートに戻り売りをこなす動きとなりそうだ。焦点となるのは、一目均衡表上ではきょうから転換線(9086円)の上昇が強くなる点。29日は9193円、30日は9308円に上昇する見込みであり、その転換線の好転をサポートに目先切り返しに入れるかが注目処となる。短期的な上値メドとしては、今年4月のもみ合いレンジの中値9539.92円処や4/27高値9691円、9/19高値~10/15安値までの下げのV計算値10089円などに注目だ。基調に変化が生じやすいのは、11/30、12/5、14、21~25、28となる。

28日のNY株式相場は大幅反発。ダウ平均は106.98ドル高の12985.11ドルで終了した。「財政の崖」問題への協議が大きく前進していないことが重しとなったが、米大統領がクリスマス前までに合意に達するよう目指すと示したことで一転して買い優勢となった。WSJがFRBは来年も債券買い入れプログラムを継続する公算と報じたことも相場のセンチメント改善に寄与した。
 
NASDAQは23.99ポイント高、S&P500は10.99ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ45円高の9345円、ドル建ては55円高の9355円で終えた。


11月28日

2012-11-28 | 経済動向
東京市場は高値圏でもみ合いが続きそうだ。日本株の米ADRが軒並み安となっており、米株安の下げが序盤は影響するだろう。ただ、ダウ平均は25日線から下げた程度であり、東京市場の主たる売り要因にはなりづらい。為替市場をにらみながらの展開で、円安への動きに輸出株がどの程度反応するかが指数下支えのポイントである。一方、要注意は上海総合指数の2000P割れ。きょうも下げが続くようだと、円安方向へよほど強い動きでもない限りは、先物中心に売りがかさむ可能性はあろう。
昨日同様、通信株を中心に内需株への循環物色を意識した展開が想定される。自動車大手3社が目先の高値を更新するまでは、日経平均の9500円突破はお預けだろう。

日経平均の予想レンジは9330円-9400円。5日線(9308円)処を下値で意識した展開が予想される。基本的にはトレンド継続のスタンスが継続されようが、週足の一目均衡表では、今週は雲のネジレが生じるタイミングでもある。9500円を週初にほぼ達成したことで目先はひと押し入れるシナリオも想定しておきたい。

27日のダウ平均は89.24ドル安の12878.13ドルで取引を終了。10月耐久財受注が予想を上回ったほか、ユーロ圏各国とIMFがギリシャ向け支援策の見直しで合意したことで相場を下支える場面もみられたが、結局は民主党と共和党による「財政の崖」問題についての協議が大きく進んでいないことが嫌気された。
 
NASDAQは8.99ポイント安、S&P500は7.35ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ65円安の9365円、ドル建ては60円安の9370円で終えた。

11月27日

2012-11-27 | 経済動向
東京市場はもみ合いが予想される。円安一服感はあるものの、特段と売り材料は見当たらない。直近の上げムードは心理的に続いており、輸出関連への下値買いは続こう。一方、先駆して上昇したキヤノンや大手自動車などの引け味の悪さから、自動車や電機、機械セクターのなかでも出遅れ感のある銘柄への物色や、JR東日本、NTTドコモ、薬品株など内需系銘柄への資金シフトも予想される。

日経平均の予想レンジは9400円-9450円。昨日の長い陰線は売りの決定線ではなく、きょうの動きが注目される。11/13安値以降、マド4つ目となり高値警戒感が台頭していることや、心理的節目9500円の目標達成を早期に織り込む公算は高い。底堅さは維持されると想定するが、昨日安値を下回りマド埋め(9366.80円)となると、短期的に調整色を強める展開となろう。
 
週足の一目均衡表では雲のネジレが生じるタイミングでもあり、9500円処を達成後はひと押し入れるシナリオも想定しておきたい。短期的な押しが軽微にとどまれば、調整後の出直りをきっかけに12月は意外高の展開もありえよう。

26日のダウ平均は42.31ドル安の12967.37ドルで終了。ユーロ圏財務相会合でのギリシャへの融資再開の可否をめぐる協議を見極めようと、一時は100ドル超下落する場面もあった。一方、年末商戦でオンライン向けの売上が好調と伝わると、イーベイやアマゾンなどに買いが入ったほか、アップルなどにも買いが入った。ハイテクセクターが上昇し、指数は引けにかけて下げ幅を縮小する展開となった。
 
NASDAQは9.93ポイント高、S&P500は2.86ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ5円安の9395円、ドル建ては変わらずの9400円で終えた。

11月22日

2012-11-22 | 経済動向
東京市場は買い優勢の地合いが続きそうだ。ユーロ圏の情勢など外部環境の好転を受けて投資家心理の好転が見込まれる。円安や米株式の上昇なども支援材料となろう。 CME225先物は9325円まで上昇しており、寄り付きはサヤ寄せでスタートしそうだ。日本の貿易赤字が定着していることや、米景気回復による米金利上昇で円が売られすい状況にある。加えて、民主党の混乱が予想されるなかで自民党の政権奪回がよりいっそう現実化しており、金融緩和期待を過度に織り込みやすい環境だ。そういった意味では、反動はどこかで予想されるものの、出遅れ物色を意識しながらきょうも底上げが続くだろう。10時45分ごろに発表される中国の11月PMIの反応にも注目したい。一方、今晩の米国市場は感謝祭で休場、あすは国内は勤労感謝の日で休場となる。東証一部の騰落レシオ(25日)は106.6%で過熱感はない一方、1週間前との水準観では心理的に手掛けづらい局面だ。後場は手仕舞い売りが出る可能性がある。

日経平均の予想レンジは9300円-9390円。9/19高値9288円越えスタートが予想される。週足の一目均衡表では、抵抗帯(雲)上限は9285円、抵抗帯(雲)下限は9195円、遅行線が当時の転換線と接する水準は9306円、基準線と接する水準は9263円である。それら集中する水準が上値抵抗になるか、上方に抜け出せるかの正念場にあるとみられ、抜け出すことができれば、短期的な調整はあれど12月は意外高の展開もありえよう。来週は雲のネジレが生じるタイミングであり、ひと押し入れるシナリオも。

21日のNY株式相場でダウ平均は48.38ドル高の12836.89ドルで終了した。ユーロ圏財務相会合ではギリシャ支援に対する結論が26日に持ち越しとなったが、独首相がEFSFの保証を100億ユーロ増額可能と示したほか、ギリシャの資金ギャップは対応可能と指摘した模様と一部で報じられ、欧州債務問題に対する懸念が後退した。また、ハマスとイスラエルが停戦合意に達したことで中東懸念も和らいだ。
 
NASDAQは9.87ポイント高、S&P500は3.22ポイント高で終了。円建てのCME225先物は大証日中終値と比べ105円高の9325円、ドル建ては115円高の9335円で終えた。

トレーダーズウエブより