銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



勧誘や営利目的ではありません
あくまで個人の趣向の範囲とご理解下さい

9月17日

2015-09-17 | 経済動向
東京市場はしっかりか。欧米株はそろって上昇。中国株の大幅上昇に加え、原油価格上昇を受けたエネルギー株の上昇が買い材料となった。円建てのCME225先物は大証日中終値と比べ205円高の18345円、ドル建ては325円高の18465円で取引を終えた。ドル円は120円50~60銭台でやや円安傾斜の動き。海外市場の強い動きを受け、買い優勢の展開が想定される。いよいよ今晩にFOMCを控えており、積極的な売買は控えられそうではあるが、ダウ平均が連日で3桁の上昇となったことは好感材料。このタイミングでは売り崩す動きも出づらく、指数は落ち着いた動きとなることが予想され、FOMC後の株高への期待感を強める展開となりそうだ。日経平均の予想レンジは18200円-18500円。

9月15日

2015-09-15 | 経済動向
東京市場は上値の重い展開か。欧州株はまちまちで米国株は軟調。FOMCを前に様子見姿勢が強まるなか、弱めの中国経済指標が重石となった。円建てのCME225先物は大証日中終値と比べ50円高の17870円、ドル建ては175円高の17995円で取引を終えた。前場は日銀金融政策決定会合の結果待ちで動きづらい展開が予想される。会合では、追加緩和策が出てくればポジティブサプライズで後場の相場の押し上げ要因となるが、FOMCを前に先に日銀が動くことは期待薄。市場では期待はそれほど高まっていないと想定されるが、買いが入りづらい地合いであるだけに、現状維持では後場の売り材料となる展開が想定される。きのうの日経平均があっさり節目の18000円を下回っていることもあり、下押し圧力が強まると考える。日経平均の予想レンジは17500円-18100円。

9月12日

2015-09-12 | 経済動向
東証1部の騰落銘柄数は、値上がり1267/値下がり547と値上がり優勢。SQ通過で売買が落ち着いた後は前日終値を挟んで一進一退。後場やや失速する動きとなったものの、今週の乱高下の動きを鑑みると、週末の割には落ち着いた動きとなった。大型、特に外需は敬遠された一方、内需銘柄は総じてしっかり。セクターでは不動産や金融が強く、来週の日銀金融決定会合を前に緩和期待も幾分か高まっている印象。8月の戸建て受注が良好であったことから積水ハウスや大和ハウスなど住宅関連が強い動きとなった。今期の実質増配見通しが好感されたドクターシーラボが買われた一方、3Qまでの進ちょくは良好ながら通期見通しを据え置いたTASAKIは大きく売られた。前引け間際に非上場化を検討していたと伝わったソフトバンクは急伸の動きが見られたものの、後場は一転売りが優勢となるなど荒い動きとなった。

いよいよ来週はFOMCを迎える。米国が9月に利上げを行うかどうかが株式市場の大きな注目点となる。足元のグローバル市場の不透明感を受け、9月利上げは見送るとの見方が強まっており、短期的な市場の反応としては利上げ実施なら失望、見送りなら好感の動きが想定される。ただし、特に利上げに関しては、既に充分すぎるほど株式市場の動意材料になっており、「いざ結果発表!」のタイミングでは、仮に利上げ実施となっても株式市場は織り込み済みの可能性もある。東証の空売り比率は40%台の高水準での推移が続いており、FOMCを前にいったん売り方の買い戻しの動きが強まり、9日にみられたような指数の大幅高が見られる展開も想定される。今週までは「買いづらい」相場であったが、来週は「売りづらい」相場になると予想する。

【来週の見通し】 波乱含みの展開を予想する。前半は日銀金融政策決定会合(14日~15日)及び黒田総裁会見(15日)が注目される。今回は特段の政策変更はないとの見方は強い一方、8月から9月にかけてグローバル市場が大きく調整し、マクロ経済に対する警戒感も強まったことから、追加緩和の可能性も含め、会合や総裁会見への期待感が株式市場を下支えすると予想する。会合がノーサプライズとなったとしても、後半は米FOMCを控えていることから、深押しは限定的とみる。FOMCの政策金利発表及びイエレンFRB議長会見が最大の注目ポイントとなり、どちらに転んでも18日(金)の株式市場は大きな動きとなる可能性はあるとみる。

【今週を振り返る】 荒い動きとなった。前半は前週に8月安値を割り込んだ弱い流れが継続し軟調な推移。8日の日経平均は400円超の下落となり直近安値を更新するなど、下振れ懸念が強まった。一方、中国から欧米、欧米から日本へと世界株高の流れが波及し、為替市場でもドル高・円安の流れが強まったことから、9日は一転強い動きとなり、1343円高と今年最大、歴代でも6位の上げ幅を記録した。後半にかけては大幅上昇の反動に加え、翌週に控えたFOMCを前に様子見姿勢が強まったものの、9日の大幅高が大きな貯金となり、週間では472円の上昇、週足では陽線を形成した。

トレーダーズウエブより

9月11日

2015-09-11 | 経済動向
東証1部の騰落銘柄数は、値上がり497/値下がり1329と売りが優勢。きのうとは一転全面安の展開。なかでも原油価格下落を受け、国際帝石や石油資源開発など鉱業株が弱い動きとなった。また、キッコーマンや明治HD、カルビーなど食品株にも大きく売られるものが目立った。証券会社の投資判断引き下げが嫌気されたスズキや、1Q決算が伸び悩んだ菊池製作所が大幅安、月次軟調のAPカンパニーが年初来安値を更新した。一方、買いは豪雨による災害の甚大化を受け、建設、土木関連が強い動きとなった。ほか、介護事業の売却観測が報じられたワタミや、東証1部への市場変更を発表したガンホーなどが大幅上昇となった。全体的には手詰まり感が強く、直近上場のべステラが買いを集めストップ高。テラスカイやジグソーなど、今年上場の銘柄にも急伸する動きが見られた。

日経平均はきのう9日に1343円上昇したと思ったら、きょうは470円の下落。その前の8日が433円安で、強弱感が日替わりでコロコロ変わる。主力どころでも1日で5%以上動くことも珍しくない。大きな動きは投資チャンスでもあるが、指数主導で全面高か全面安ばかりが続くのは個別要因が脇に置かれるため、歓迎できる動きではない。東証1部売買代金の低水準(2.5兆円台)が投資家の参入しづらさを如実に物語っている。人民元切り下げで市場のムードが一変した8月11日を基点とすると、指数主導の乱高下はそろそろ1カ月となる。あすはSQ通過で落ち着く動きを期待したいが、来週FOMCではそれも望み薄か。薄商いのなか、指数の荒い動きは続くと予想する。きのうの大幅高を見ると、そろそろ売りも極まった感はあるが、FOMC通過までは売りの手が緩まらない可能性はあり、海外市場の動向によっては下振れも懸念される。特に後場14時以降は動きが出やすく要注意。ただし、来週前半に日銀金融政策決定会合および黒田日銀総裁会見が控えていることを鑑みると、深押しがあれば買いを推奨したい。

トレーダーズウエブより

9月8日

2015-09-08 | 経済動向
東京市場は続伸が予想される。米国市場が休場で判断材料に乏しいが、欧州株は比較的堅調。連休明けの上海株が弱く引き続き警戒感は強いものの、中国8月の貿易統計は日本株の刺激材料になりそうだ。貿易黒字は480億ドルと、7月の430億ドルから拡大する見込み。 SQ週の火曜、水曜は相場が荒れる傾向が強く、寄り前に発表される4-6月期の実質GDP改定値の結果には注目したい。市場予想は前期比年率換算でマイナス1.8%(速報値はマイナス1.6%)を見込む。世界景気への先行き懸念が足元の株価調整の要因ともなっていることで、市場予想を上回る結果には素直に買いで反応するだろう。

日経平均は下落が続く5日線(18019円、9/7現在)に上値を抑えられる展開が続くが、きょうは下落角度が緩やかになる同線を超えられるかが焦点だ。2013年5月高値と2013年12月高値を結んだ下値支持ラインまでおおむね到達したことで、きっかけ次第では反発基調を強める見方ができよう。2013年5月高値からの急落幅(3527円)を、6/24高値(20952円)からの下落幅(3474円)でおおむね達成したことも、売りが一巡するタイミングに近いことがうかがえる。 東証が発表する空売り比率が40.5%(9/7現在)と過去最高水準に上昇していることや、東証一部の騰落レシオ(25日)も71.6%と底値ゾーンにある。

トレーダーズウエブより