銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



勧誘や営利目的ではありません
あくまで個人の趣向の範囲とご理解下さい

6月24日

2015-06-24 | 経済動向
東京市場は堅調か。欧米株はそろって上昇、パウエルFRB理事が9月利上げの可能性に言及したことなどから為替市場では円安基調が強まっており、欧米株高と円安が日本株をサポートする展開が予想される。CME225先物は大証日中終値と比べ60円高の20890円、ドル建ては110円高の20940円で取引を終えている。日経平均は2000年の高値20833円がすぐ上に控えているが、きょうの更新が濃厚で、CME225先物の水準からは寄り付きからあっさり更新する可能性もある。同水準を更新すれば21000円が視野に入り、こちらもきょうすんなり到達の可能性もあるとみるが、そこまでいけばさすがにいったんの到達感が出やすいか。全体的には終日強い基調が続くと予想する。日経平均株価の予想レンジは20750円-21050円。

6月22日

2015-06-22 | 経済動向
東証1部の騰落銘柄数は、値上がり1368/値下がり409と値上がりが優勢。米株市場でNASDAQ総合指数が高値を更新したことからミネベアや東京精密、ルネサスなどハイテク関連に買いが入った。帝人が5%を超える大幅上昇となり、6月2日につけた高値に迫った。ほか、材料の出たぐるなびやジャムコ、オープンハウスが急伸、さが美は連日の大幅高でストップ高買い気配となった。一方、カルナバイオサイエンスやグローバルダイニングが直近急騰の反動から軟調となった。きのうJASDAQに上場し、初日値つかずとなったDITは、公開価格比3.5倍の4500円で初値をつけ、ストップ高水準の5200円まで買われた。

日経平均は18日に終値ベースで約1カ月ぶりに節目の2万円を割り込んだ。25日線も割り込み、6月10日につけた直近安値20016.32円も下回ったことで、短期的なチャート形状は悪化している。ただし、中長期的にサポートとして効いている13週線が19900円近辺に控えており、同水準は強力なサポートとして期待できる。海外株や為替の動向によっては再び2万円を大きく割り込む可能性もあるとみるが、押し目はじっくり拾っていきたい局面と考える。

【来週の見通し】 底堅い展開を予想する。足元不安定感は強まっている上に、月末で海外市場はイベントが多く、為替も波乱要因となりやすいが、日米中央銀行イベントを通過したことで、押し目では買いが入りやすい展開を予想する。特に米FOMC後に米国株が上昇基調を強めた点はグローバル株式市場にとってポジティブと考える。国内は経済指標では週末の雇用関連指標および消費者物価指数などが注目される。全体的には企業のリリースなどは少ない時期で、引き続き中小型株優勢の展開が想定される。また、来週は5社の新規上場が予定されているが、今週新規上場した4社がいずれも好調な出足となったことから、引き続き活況が期待できそうだ。IPO市場の盛り上がりが中小型株への資金シフトを一段と強めると予想する。

【今週を振り返る】 軟調な展開となった。欧米株安を受け週初の日経平均は20200円台からのスタート、日米の中央銀行イベントを控え主力大型株は様子見姿勢が強まったことから、4日続落で節目の2万円を一時割り込んだ。欧米株の持ち直しで週後半は値を戻し2万円を回復したが、25日線は割り込んだ。FOMCはややハト派的な内容と受け止められ、為替市場で円高基調が強まったことも全体市場の重しとなった。一方で中小型株の選好が強まり、マザーズ指数は年初来高値を更新、足元賑わっていたバイオやセキュリティ、「MERS」関連に加え、学習塾や和装関連など、テーマ性のある銘柄に急騰する動きが見られた。日経平均は週間で約232円の下落、2週連続で陰線を形成した。

東京市場は軟調か。欧州株はまちまちで米国株は軟調。ギリシャ不安が重しとなっている。CME225先物は大証日中終値と比べ60円安の20110円、ドル建ては15円安の20155円で取引を終えた。今週はギリシャ債務問題の進展状況を睨みながら海外市場の動向に一喜一憂の展開となりそうだ。また、先週末の上海市場が大幅下落となっており、続落の動きとなれば日本株にも下押し圧力がかかると考える。ただ、日経平均は先週末に節目の2万円を回復したことで一定の安心感は強まると予想する。指数は上値は重いが下は2万円がサポートとなる展開を想定し、日経平均株価の予想レンジは20000円-20200円。全体的には材料難の地合いが続いており、引き続きテーマ性のある銘柄など中小型株の選好が強まると予想する。

6月19日

2015-06-19 | 経済動向
東京市場は反発か。欧米株は揃って上昇、独DAX及びダウ平均は3桁の上昇、NASDAQ総合は最高値を更新した。ドル円は円高基調がやや落ち着き122円90銭台近辺での推移となっている。CME225先物は大証日中終値と比べ160円高の20120円、ドル建ては210円高の20170円で取引を終えた。欧米株が強い動きとなったことで、日本株も買い先行の展開が想定される。ただし、日銀金融政策決定会合結果発表や黒田日銀総裁会見を控え、全体的には様子見姿勢が強まりやすい。特に会合結果発表前となる前場はこう着感が強まると予想する。引け後の総裁会見に関しても、今回は直近の発言が急激な円高を引き起こしていることから、いつも以上に為替の変動要因となるとの見方が強まりやすく、軟調な動きとなった週の週末、不透明感強まるギリシャ情勢なども鑑みると積極的な買いは入りづらいと予想する。海外要因で上げたあとは上値の重い展開を予想する。日経平均株価の予想レンジは19900円-20250円。


6月18日

2015-06-18 | 経済動向
東京市場はもみ合いか。注目の米FOMCでは年内利上げ見通しは維持されたが、来年の金利見通しは下方修正されるなど、利上げのペースは急がない姿勢が示された。ダウ平均はFOMCを受けマイナスからプラスに転じたが、上値はやや重い動きとなった。利上げのペースが緩やかになるとの見方から、為替市場ではドル安・円高が急速に進行している。CME225先物は大証日中終値と比べ80円安の20160円、ドル建ては25円安の20215円で取引を終えた。米国株は落ち着いた動きとなったが、円高が進んだことで、日本株は動きづらい展開が想定される。きょうは材料も少なく、25日線を挟んだ小動きの展開を予想する。日経平均株価の予想レンジは20150円-20280円。

6月12日

2015-06-12 | 経済動向
東証1部の騰落銘柄数は、値上がり1490/値下がり288と値上がり優勢。ファストリが3%を超える上昇で年初来高値を更新、指数の上昇のけん引役となった。陸運セクターに買いが入るなか、JR3社の強さは際立った。個別では株式分割と増配を発表したドンキホーテHDや、今期の2桁増益および増配計画を発表した東建コーポレーション、株式分割を発表したスノーピークなどが大幅高となった。幅広い銘柄に買いが入る一方、証券会社のレーティング引き下げを受けたファナックは弱い動きとなった。また、決算が軟調であったドクターシーラボが大きく売られる展開となった。

日経平均は300円を超える上昇で5日線を上に抜けた。下げ局面でも節目の2万円は割り込まず、きょう強い戻りを示したことで、ひとまずは下値不安が和らぎそうだ。ここ最近は後場に軟調となることも多かったが、きょうは高値引け。メガバンクにしっかりの動きが戻ってきたほか、陸運や大手ゼネコンなど、中長期ではそれほど過熱感のないセクターにも強い動きが見られており、短期的な相場の転換点となった可能性もあるとみる。あすはメジャーSQで、海外市場も大きな動きが出た後でもあり、ボラティリティが高まる可能性もあるが、全体的には買いが入りやすい展開を予想する。

ただ、きのう、きょうの為替および株式の動きで、日本株、米国株とも、目先は円安進行は好感されないとの見方が強まった。先月、イエレンFRB議長の年内利上げを示唆する発言がドル高基調を強めたが、来週にはFOMCを控えており、いよいよ利上げは近いとの見方が強まれば、再びドル高基調が強まる可能性もある。きのうの黒田総裁の円安けん制発言の影響力がどこまで続くか。また、けん制が効きすぎて円高加速となった場合、これはこれで日本株の上値を抑える可能性もある。来週にかけては為替のボラティリティが高まる展開も想定されるが、円安にしろ、円高にしろ、急激な動きは株式市場にはネガティブとなりやすい。日経平均はきょう大幅高したとはいえ、先週末の水準にやっと戻した程度。為替動向には引き続き警戒が必要と考える。

東京市場は堅調か。欧州株、米国株ともに小幅続伸で前日の大幅上昇の反動はなく、為替も比較的落ち着いた動き。円建てのCME225先物は大証日中終値と比べ5円高の20435円、ドル建ては45円高の20475円で取引を終えている。海外市場がしっかりの動きとなったことで、日本株も買いが入りやすいと想定される。メジャーSQで指数はやや荒れた動きとなる可能性はある点には注意。週前半に大きめの調整が入りながら、きのう大きく上昇したことで先高期待は高まりやすい。日経平均は節目の20500円を試す展開か。日経平均株価の予想レンジは20300円-20550円。