東証1部の騰落銘柄数は値上がり209/値下がり1696と売りが優勢。全面安のなか、若築建、ヤマックス、日本鋳鉄管などが大幅高。建設や土木、資材関連、建設コンサルなど、復興に関連すると目される銘柄には強い買いが入った。1Q業績好調観測が報じられたモバファクが急伸し、新作ゲームの好調が伝わったアクセルマークはストップ高まで買われるなど、ゲーム株の一角が強く、DWTIやシンバイオなどバイオ関連にも買われる銘柄が目立った。一方、地合いが急速に悪化するなか、下方修正発表のナガオカや今期減益見通しのレイがストップ安まで売られる展開。3Q営業減益のゲンキーや月次軟調のJフロントが大幅安となった。
円高・原油安・震災影響の深刻化と日本株にとってネガティブな材料が続出し、きょうの日経平均の大幅下落は仕方のないところ。今晩の米国株の動向が目先の方向性の鍵を握る。米国にとっては円高(ドル安)はむしろポジティブで、震災は日本の独自要因。原油の増産凍結が見送られたことに対して米国株がどのような反応を見せるか。大きく下げた場合、短期的にはグローバル市場でリスクオフの流れとなりやすく、相対劣位にある日本株には買いが入りづらい。外需を中心に主力株は敬遠され、政策期待に絡む銘柄などが消去法的に買われる展開か。
一方、米国株のネガティブな反応が限定的の場合は、押し目買いが入りやすくなると予想する。内需小型株には引き続き資金が向かいやすく、一段の円高とならなければ、外需が買われる展開もあるとみる。G20で為替介入には釘が刺された格好となったが、さらなる円高進行を日本が容認できるかというとそれも厳しい状況。震災対応も急務のなか、政府と日銀が歩調を合わせて円高阻止に向けた対策を打つ可能性もある。きょう日経平均が大きく下げるなかでもマザーズ指数がプラスで終えたのは頼もしい限りで、新興市場の堅調は引き続き日本株の下支え材料となる。日本は一気に売り材料満載となったが、グローバル市場までリスクオフとならなければ、日本株にも復活の芽は残されていると考える。
円高・原油安・震災影響の深刻化と日本株にとってネガティブな材料が続出し、きょうの日経平均の大幅下落は仕方のないところ。今晩の米国株の動向が目先の方向性の鍵を握る。米国にとっては円高(ドル安)はむしろポジティブで、震災は日本の独自要因。原油の増産凍結が見送られたことに対して米国株がどのような反応を見せるか。大きく下げた場合、短期的にはグローバル市場でリスクオフの流れとなりやすく、相対劣位にある日本株には買いが入りづらい。外需を中心に主力株は敬遠され、政策期待に絡む銘柄などが消去法的に買われる展開か。
一方、米国株のネガティブな反応が限定的の場合は、押し目買いが入りやすくなると予想する。内需小型株には引き続き資金が向かいやすく、一段の円高とならなければ、外需が買われる展開もあるとみる。G20で為替介入には釘が刺された格好となったが、さらなる円高進行を日本が容認できるかというとそれも厳しい状況。震災対応も急務のなか、政府と日銀が歩調を合わせて円高阻止に向けた対策を打つ可能性もある。きょう日経平均が大きく下げるなかでもマザーズ指数がプラスで終えたのは頼もしい限りで、新興市場の堅調は引き続き日本株の下支え材料となる。日本は一気に売り材料満載となったが、グローバル市場までリスクオフとならなければ、日本株にも復活の芽は残されていると考える。