銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



勧誘や営利目的ではありません
あくまで個人の趣向の範囲とご理解下さい

12月28日

2012-12-28 | 経済動向
東京市場は大納会を迎えた。日本株は一段の円安の流れを好感する展開となりそうだ。年明けの経済対策や金融政策、海外投資家による買い増し期待などが、国内機関投資家の持たざるリスクを強めている。円相場をにらみながら先物市場が牽引する場面はあろうが、連休前に加え高値警戒感は強く、主力株は買い一巡後は売り買い交錯だろう。一方、低位株を手掛ける短期資金は連休や高値警戒感は関係ない。きょうの売買代金上位も金融を中心とした低位株主体、低位株の全体的な底上げが一段と加速しそうだ。

日経平均の予想レンジは10380円-10500円。年足ベースで高値引けとなるかが注目されるが、中長期のトレンドを示す200日線(9105円)とのかい離率は13.3%まで拡大しており警戒したい。変化が生じやすいのは、12/28~1/4、1/15、1/18~1/21、1/31となる。

27日のNY株式相場は続落。ダウ平均は18.28ドル安の13096.31ドルで終了した。進展しない財政問題を嫌気する場面がみられたものの、米大統領が新たな妥協案を提出する見込みとの報道や、下院が30日に審議を再開する公算が明らかになり、投資家のセンチメントが改善。引けにかけて急速に下げ幅を縮小した。
 
NASDAQは4.25ポイント安、S&P500は1.74ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証終値と比べ35円高の10405円、ドル建ては65円高の10435円で終えた。

トレーダーズウエブより

12月27日

2012-12-27 | 経済動向
東京市場は上値を試す展開が予想される。円安の恩恵を受ける輸出関連株や金融緩和関連のノンバンクや不動産などを中心に物色が一段と広がりそうだ。また、業種では今年出遅れ感のある海運や鉄鋼なども、先駆して上昇した内需金融株が一服したときの受け皿として引き続き注目を集めそう。

日経平均の予想レンジは10250円-10400円。5日線をサポートに陽線で上に抜け出す格好となり、先高期待が一段と強まった局面である。年内2日間を残すのみだが、3月の年初来高値(10255円)を更新し、年足ベースで高値引けとなるかが注目される。目先の上値メドは今年3月高値10255円や10400円前後となる。一方、月足では下落トレンドが続く60ヶ月移動平均線(10011円)を上回って終える可能性が高いが、1月以降はその反動に注意したい。

26日のNY株式相場は続落。ダウ平均は24.49ドル安の13114.59ドルで終了した。調査機関の一部が発表した年末商戦の売上げ鈍化が確認されたことを受けて、小売りセクター中心に売られた。ただ、27日に米財政協議の再開を控え、協議進展への期待から下げ幅は限定的にとどまった。NASDAQは22.44ポイント安、S&P500は6.83ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証終値と比べ90円高の10330円、ドル建ては115円高の10355円で終えた。

トレーダーズウエブより

12月26日

2012-12-26 | 経済動向
東京市場は弱含む展開か。25日の海外の主要市場はクリスマスのため休場。国内外ともに目立った材料がないだけに、高値警戒によるポジション調整で軟調な展開が予想される。小型株への物色や大型株でも低位株には個人を中心とした短期資金の流入は続く見込みだが、海外投資家の日本株買いの再開は年明けとなる公算が高い。売買代金も大納会まで減少が予想され、全体的には利益確定売りに押される場面が多くなりそうだ。円高への動きに注意したい。

日経平均の予想レンジは9970円-10070円。5日線(10028円)サポートに陽線で上に抜け出せるかが注目だが、同線が逆に上値の抵抗になるケースを想定しておきたい。先週末に下のマドを埋め(9967円)たことや、昨年7月以降の高値水準(2011年7月高値10207円や今年3月高値10255円)に接近したことで戻り売りも強い。中長期のトレンドを示す200日線(9101円)の本格上昇転換にも、当面時間が必要であることが上値を重くする要因となっている。
週足ベースでは、昨年7月第1週目の高値~上記高値を付けた3月最終週までの39週が、3月最終週から対等するのが先週にあたる。また、日足ベースでも11/13安値から基本数値の「26日」目となった12/19高値を超えられない。月足ベースでも下落トレンドが続く60ヶ月移動平均線(10008円)に戻りを抑えられる可能性があり、短期的な動きには注意が必要であろう。


12月25日

2012-12-25 | 経済動向
東京市場は堅調なスタートとなりそうだ。ドル円相場で円売りが続いており、1ドル85円目前まで円安が進んでいる。米株安の悪材料はあるものの、これまでの上昇で出遅れた投資家の下値買いなどが予想される。年末の最終週は上昇する勝率が高いアノマリーがあることも、投資家のリスク選好を後押しするだろう。ひとまずは輸出関連株に押し目買いが意識され、指数は堅調に推移しそうだ。
 
日経平均の予想レンジは10050円-10150円。一目均衡表上では今週は転換線(9831円)の上昇が続く。きょうの初動の反発で先週末の長い陰線中値(10050円処)以上まで切り込めるかが、上昇維持のポイントとみる。

21日のNY株式相場はベイナー下院議長が「財政の崖」問題を回避するためのプランBの採決を断念したことが嫌気され、ダウ平均は120.88ドル安、NASDAQは29.38ポイント安、S&P500は13.54ポイント下げて終えた。
 
昨晩のダウ平均も軟調に推移。ダウ平均は51.76ドル安の13139.08ドルで終了した。クリスマス祝日を前に短縮取引であったが、財政問題に対して決定的な解決策がみえないなかで軟調に推移した。NASDAQは8.41ポイント安、S&P500は3.49ポイント安で終了。円建てのCME225先物は先週末の大証終値と比べ185円高の10145円、ドル建ては215円高の10175円で終えた。

トレーダーズウエブより

12月21日

2012-12-21 | 経済動向
東京市場は上昇が期待できそうだ。テブレ脱却に向けた取り組みや経済対策を評価した海外勢の日本株買いが見込まれる。米国市場ではハイテク株に代わって金融セクターが選好されており、東京市場もメガバンク株中心に個人投資家や自己売買のディーリング相場で活況となりそう。円売りが継続してることや、米経済指標の堅調なども主力株への買い安心感につながる。
日経平均の予想レンジは10130円-10250円。昨日の陰線の上ひげを上回る陽線が示現できれば、もうひと上げが期待できることになる。ただし、昨年7月以降の高値(2011年7月高値10207円や今年3月高値10255円)水準に接近していることや、日柄面では変化が生じやすい点には注意が必要だ。変化が生じやすいのは、12/21~25、28となる。

20日のNY株式相場は上昇。ダウ平均は59.75ドル高の13311.72ドルで終了した。 7-9月期GDPがプラス3.1%と前回から上方修正されたほか、「財政の崖」問題でプランBが適用される可能性があり、問題回避に向けての進展が期待された。NASDAQは6.02ポイント高、S&P500は7.88ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証終値と比べ140円高の10170円、ドル建ては160円高の10190円で終えた。