銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



勧誘や営利目的ではありません
あくまで個人の趣向の範囲とご理解下さい

10月31日

2012-10-31 | 経済動向
東京市場は欧州株の上昇を好感するスタートが予想される。為替市場の落ち着きなども、主力株への買い戻しを強める公算が高い。昨日発表された日銀による追加緩和策の内容は、事前の報道通りでサプライズはないし、材料出尽くしによるネガティブな影響も限定的だ。
 
休場明けのNY市場に対する警戒感や、週末発表の米雇用統計の発表を前に方向感に乏しい展開が続きそうだ。
 一方、月末を迎えて3月期決算企業の2Q業績が数多く発表される。ザラ場中から決算を手掛かりに選別物色の流れが強まるだろう。きょうの主な決算発表は、トリドール、武田薬品工業、コニカミノルタ、タツタ電線、東芝、三菱電機、富士通、パナソニック、京セラ、村田製作所、三菱重工業、川崎重工業、東京エレクトロン、三菱地所、商船三井、全日本空輸、ソフトバンクなどが予定している。

日経平均の予想レンジは8870円-8960円。基準線(8800円)や25日線(8843円)が下げ止まるまでの間、8800円台前半水準で踏みとどまれるかが、10月中旬以降から続くもみ合いから上放れの可能性を残すポイントである。基調に変化が生じやすい10/31~11/2の安値切り返しに注目したい。
 
下値メドは抵抗帯(雲)下限の8810円~8780円処。上値メドは、①8/20高値~9/6安値までの下げ幅を10/15安値からの上げ幅とみた9064円処、②9/6安値~9/19高値までの上げ幅を10/15安値からの上げ幅とみた9130円処などがある。

NY株式相場はハリケーンの影響で2日連続の休場。欧州株式市場はDAX指数が1.1%上昇、FTSE100指数は0.9%上昇した。市場予想よりも強い結果となったスペインの7-9月期GDP(速報値)などを好感して堅調な展開となった。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ65円高の8915円、ドル建ては80円高の8930円で終えた。
 
30日の日経平均は3日続落。米市場がハリケーンの影響で休場となる中、前日下落の反動から買い優勢で推移したが、取引終了間際に発表された日銀の追加金融緩和策を手掛かりに手仕舞い売りが膨らんだ。業種別で値上がりは海運と証券の2業種のみ。値下がりは保険、不動産、鉱業、石油・石炭、金属製品などが上位に並んだ。

10月30日

2012-10-30 | 経済動向
東京市場は先物主導で神経質な展開が予想される。昨晩の米国市場が休場だったことで材料難のスタートが予想され、日銀金融政策決定会合の結果発表を前に前場は様子見ムードが漂いそうだ。日銀金融政策決定会合では10兆円程度の追加緩和策は既定路線になっており、それ以上の緩和策でサプライズとなるか、予想通りで材料出尽くしとなるかが焦点となる。ただ、一時的に反応する場面があっても、ハリケーン通過後のNY株式市場の動向、米ISM製造業景気指数や米雇用統計などの発表を控え、一時的な反応にとどまる公算が高い。なお、30日のNY株式市場は引き続き休場が決まった。
 
きょうの主な決算発表は、日本たばこ産業、スタートトゥデイ、日産化学工業、オリエンタルランド、伊藤忠テクノソリューションズ、小松製作所、日立製作所、エンプラス、富士重工業、リコー、サンリオ、東日本旅客鉄道、スカイマークなどが予定している。
 
日経平均の予想レンジは8870円-8950円。10/22安値や25日線、75日線などが重なる8860円処は下値メドとして意識されやすい一方、上値は9000円処で押し戻されそうだ。短期的には、基準線(8823円)や25日線(8852円)が下げ止まるまで、現水準レベルで踏みとどまれるかが、もみ合いから上放れの可能性を残すポイントとなる。

29日のNY株式相場はハリケーンの影響で休場。欧州株式市場は米株市場が休場で様子見姿勢のなか、スペイン支援策に対する不透明感から弱含みの展開となった。独DAX指数は0.4%下落、FTSE100指数は0.2%下げた。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ5円高の8925円、ドル建ては15円高の8935円で終えた。
 
29日の日経平均は小幅続落。買い優勢で推移していたが、前引け後にホンダが発表した業績下方修正が重しとなり、他の自動車株にも思惑売りが広がり指数を押し下げた。一方、下値では日銀の追加金緩緩和への期待から押し目買いが入り、下げ幅は限定的だった。業種別では、値上がりは不動産、電気・ガス、繊維製品など。値下がりは輸送用機器、保険、ゴム製品などが上位に並んだ。

トレーダーズウエブより

10月26日

2012-10-26 | 経済動向
東京市場は堅調な流れが続きそうだ。下方修正銘柄に対する材料出尽くしムードが強まっており、円安基調と合わせ買い優勢の地合いが続こう。市場の観測では寄り前の外資系証券の注文動向も7営業日連続買い越し。東証一部の騰落レシオ(25日)は95.5%と過熱感はない。日銀による金融政策決定会合で追加緩和を実施するとの観測も買い安心感につながろう。追加緩和の内容については、資産買い入れ基金を10兆円以上増額する可能性のほか、短期・長期国債の増加、リスクの高い資産(ETF等)の買い入れの増額なども検討すると報じられており、30日の金融政策決定会合までは下支えする効果はありそうだ。
 
きょうの主な決算発表は、大東建託、日本電気、富士通ゼネラル、スタンレー電気、日本車輌製造、オリックス、NTTドコモ、協和発酵キリンなどが予定している。

日経平均の予想レンジは9070円-9140円。昨晩のCME225先物は9075円。直近の取引時間中の高値9075円(10/23)付近で推移する3/27高値を起点とした上値抵抗線の節目を意識してのスタートとなりそうだ。上値メドは、9/6安値~9/19高値までの上げ幅を10/15安値からの上げ幅とみた9130円処。7/25安値~8/20高値までの上げ幅を10/15安値からの上げ幅とみた9382円処など。基調に変化が生じやすいのは、10/24~25、10/31~11/2、14となる。 

25日のダウ平均は前日比26.34ドル高の13103.68ドルで終了。9月耐久財受注や新規失業保険申請件数の結果が好感され、一時87.18ドル高まで上昇した。ただ、引け後にアップルの決算発表を控え、次第にポジション調整の売りに押される展開となった。
 
NASDAQは前日比4.42ポイント高の2986.12ポイント、S&P500は同4.22ポイント高の1412.97ポイントで終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ5円高の9075円、ドル建ては20円高の9090円で終えた。
 
25日の日経平均は反発。朝方の売り一巡後は買い戻しが入り、後場にかけては円安進行を手掛かりに一段高となった。業種別で値下がりは石油・石炭とガラス・土石の2業種のみ。値下がりは鉄鋼、電気・ガス、その他製品、パルプ・紙、証券などが目立った。

トレーダーズウエブより

10月25日

2012-10-25 | 経済動向
東京市場はもみ合いか。欧米株のまちまちの動きを背景に判断材料に乏しく、前日終値を意識したスタートとなりそうだ。為替市場やアジア株をにらみながら先物主導で神経質な展開が予想される一方、現物市場は円安を背景に外需関連の一角や、決算銘柄に対する選別物色がメーンとなろう。全般的には景気減速懸念と日銀の追加緩和期待との綱引きの状況で、値動きの乏しい展開となりそうだ。
 
きょうの主な決算発表は、信越化学工業、サイバーエージェント、日立建機、アドバンテスト、キヤノン、ファナック、日野自動車、ダイハツ工業、ネットワンシステムズなどが予定している。

日経平均の予想レンジは8930円-9000円。直近5日間は8970円処を中心に上げ下げのもみ合いが続いており、きょうは8970円処を中心に狭いレンジの展開が予想される。一目均衡表では基準線(8888円)上を維持しており、短期的にはポジティブな見方に変化はない。ただ、3/27高値を起点とした右下がりの上値抵抗線(次第に下げる)が強い抵抗になる公算が高い。25日線が本格的に上昇に転じるには、あと少し時間がかかることもあり、上記の上値抵抗線を上限にもみ合いが続く可能性は十分考えられよう。

24日の米ダウ平均は25.19ドル安の13077.34ドルで終了。序盤は前日の大幅下落による反動のほか、ボーイングの堅調な7-9月期決算に支えられ上昇した。一方、ジュニパーネットワークスによる軟調な決算・見通しを受け、競合のシスコシステムズにも連想売りが波及。注目されたFOMC声明では前回から大きな変更はなかったものの、企業の設備投資に慎重な見方が示されたことから、指数は次第に売り優勢となった。 NASDAQは前日比8.77ポイント安の2981.70ポイント、S&P500は同4.36ポイント安の1408.75ポイントで終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ5円安の8965円、ドル建ては変わらずの8970円で終えた。
 
24日の日経平均は8日ぶりに反落。米国市場の大幅安を受けて軟調に推移した。中国10月のHSBC製造業PMIが前月から改善したことなどが好感されて、一時プラス圏に浮上する場面もあったが、買いは続かず。後場中頃に再び節目の9000円を割り込むと、その後はじり安基調を辿った。業種別では、値上がりは空運、金属製品、小売、精密機器など。値下がりは電気・ガス、鉄鋼、鉱業、証券などが目立った。

トレーダーズウエブより

10月24日

2012-10-24 | 経済動向
東京市場は主力株中心に売り先行が予想される。日銀による追加緩和期待などから押し目買いは意識されようが、直近では米ダウ平均の200ドル超の下げが続いたことで、改善しかけた投資家心理が再び悪化したムードも。今晩の米FOMCの結果を前に売り一巡後は様子見姿勢が強まろうが、取引時間中の先物による売り仕掛けなどに注意したい。一方、4-9月期決算が本格化することで、短期資金中心に決算銘柄への選別物色の様相が強まる展開が予想され、円安を背景に堅調だった外需関連株の中でもまだら模様の物色となるだろう。
 
きょうの主な決算発表は、ヤフー、JFEホールディングス、日本電産、任天堂、KDDIなどが予定している。日経平均の予想レンジは8850円-8970円。一目均衡表の抵抗帯(雲)上限の8920円処を意識したスタートとなりそうだ。25日線(8880円)が依然として下向きで推移しており、取引時間中は同線を意識して下げ幅を広げる展開なども想定される。一方、8920円処で下げ渋ったことしても、前日安値8970円処や5日線(8963円)までの戻りに限定されそうだ。

23日の米ダウ平均は243.36ドル安の13102.53ドルで終了。NASDAQは前日比26.49ポイント安の2990.46ポイント、S&P500は同20.71ポイント安の1413.11ポイントとなった。3M、ユナイテッドテクノロジーズ、デュポンとグローバル企業が軒並み2012年の業績見通しを引き下げたことが嫌気された。また、スペイン中銀が7-9月期のGDP伸び率がマイナスになるとの見通しを示したことや、ムーディーズがスペイン5州の格付けを引き下げたことなども悪材料視された。
円建てのCME225先物は昨晩の大証日中終値と比べ90円安の8910円、ドル建ては80円安の8920円で終えた。
 
23日の日経平均は小幅ながら7日続伸。業種別では、値上がりはゴム製品、サービス、その他製品、食料品、小売など。値下がりは電気・ガス、保険、パルプ・紙などが目立った。1ドル=80円台まで下落した為替相場が手掛かり材料となった。