銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



勧誘や営利目的ではありません
あくまで個人の趣向の範囲とご理解下さい

12月28日

2011-12-28 | 経済動向
東京市場はもみ合いか。連休明けの米国市場が小動きだったことで、引き続き様子見スタートが予想される。売買代金の低迷が続くものの、実質2012年相場入りとなるため需給環境はやや改善へ。年初にかけての海外投資家の動向が注目される。
一方、イタリア国債の入札を前に、安値圏にあるユーロに対する警戒ムードが強い。北朝鮮発の地政学リスクがくすぶるうえ、中国では上海総合指数が年初来安値を更新したことで、アジア市場の動向を確認するまでは動きづらい相場展開となろう。

日経平均の予想レンジは8400円-8500円。25日線が上昇に転じたことで先高期待は強い。大納会にかけて上値を試すことができるかが焦点となる。一方、一目均衡表では転換線(8406円)はきょうも下げる可能性があり、遅行線の位置にある当時の下げ局面に順応して、基準線(8432円)を下回る可能性もあろう。   短期的に基準線処を意識して調整が続く可能性もあり、そのケースでは11月25日安値(8160円)から26日の日柄が経過する1月4日までに底入れ(二番底)なるか。転換線が上昇する1月4日や、基準線が上昇する1月5日をきっかけに、12月7日の戻り高値(8722円)をクリアし二番底完成につながるかが当面の焦点となる。

27日のNY株式市場でダウ平均は前日比2.65ドル安と小幅反落。一方、NASDAQは6.56ポイント高、S&P500は0.10ポイント上昇して取引を終えた。 予想より強い12月消費者信頼感指数の結果などを好感し上昇する場面があったが、積極的に買い進む動きもみられず、先週末終値を意識した動きを続けた。
 
円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ5円安の8445円、ドル建ては10円高の8460円で終えた。
昨日の東京市場は反落。東証1部の値下がり銘柄数は886と全体の53.6%、売買代金は前日比8%減の4606億円となり、連日で今年最低を更新。2003年4月18日(4545億円)以来、約8年8カ月ぶりの低水準となった。国際優良株や資源関連などが換金売りに押された。その一方で、内需系が底堅く推移し、ソーシャルゲーム関連やゼネコン株などが逆行高。また津田駒など低位材料株で急騰する銘柄も散見された。

12月27日

2011-12-27 | 経済動向
東京市場は外部環境をにらみながらの展開か。昨晩の欧米市場はクリスマスの振替休日で休場だったため判断材料に乏しく、東証一部の売買代金は5000億円台を割り込むことも十分考えられる。

きょうは年内の受渡最終日に相当。12月決算銘柄の権利取りを狙った買いが入る可能性もあろうが、今年の損益確定のためにポジション整理の動きが出ることなども予想される。

日経平均の予想レンジは8560円-8430円。5日線(8393円)の強い上昇を背景にして、10月31日のザラ場高値を起点とした上値抵抗線を突破できるか。大納会にかけては上昇に転じる見込みの25日線をサポートに、上値を試すことができるかが焦点となる。

一方、一目均衡表では転換線(8433円)はきょうも下げる可能性があり、基準線(8432円程度)までの微調整は想定しておきたい。遅行線は当時の株価超えトライの局面だが、警戒を和らげるほど安値から戻した位置ではない。短期的に基準線処を意識して調整が続く可能性もあり、そのケースでは11月25日安値(8160円)から26日の日柄が経過する1月4日までに底入れ(二番底)なるか。基準線の次の上昇(1月5日の見込み)などをきっかけに、7日の戻り高値(8722円)をクリアし二番底完成につながるかが当面の焦点となる。

12月21日

2011-12-22 | 経済動向
東京市場は外部環境をにらみながらの展開か。3連休前のため売買代金が今年最低を更新する可能性が高そうだ。日本株の米ADRは軒並み安となり、材料不足のスタートが想定される。下押す場面では円安や米国の景気改善などが下支えとなる可能性があり、上にも下にも動きづらい相場展開が予想される。

日経平均の予想レンジは8550円-8450円。一目均衡表では昨日上値抵抗となった転換線(8477円)が横ばい。25日線も上手くいけば下げ止まる可能性があり、上伸できるかが年末に向けてのポイント。一方、遅行線の位置となる11月16日は陰線を形成したタイミングでもあり、同様に昨日寄り付きで形成した下のマドを埋めるそぶりを見せる可能性もあろう。週足ローソク足では、高値から3本目で切り返す陽線が維持できれば、来週は転換線(8644円)に向けて戻りが続く可能性が高まろう。

21日のダウ平均は前日比4.16ドル高と小幅続伸。一方、NASDAQは25.76ポイント安、S&P500は2.42ポイント上昇して取引を終えた。 欧州の銀行がECBの3年物資金供給(LTRO)オペにより得た資金でソブリン債を購入しない可能性との観測や、20日の取引終了後に発表されたオラクルの第2四半期決算の内容が失望され、IBM、HP、シスコシステムズなどのハイテクセクターが重しとなった。
 
ECBの3年物資金供給額が4892億ユーロと市場予想(3000億ユーロ程度)を大きく上回ったことで、むしろ銀行の資金がひっ迫しているとの印象を与えたことも相場の重しとなった模様。ダウ平均は一時104.14ドル安まで下落する場面があった。

12月20日

2011-12-20 | 経済動向
東京市場は小幅反発へ。地政学リスクなども警戒し軟調だった海外市場に続き軟調なスタートが想定され、安値更新銘柄も多数予想されよう。一方、11月安値に接近しており買い戻しや押し目買いなどが意識されやすい。投資家心理の悪化で指数を押し上げる原動力にはなりづらいが、薄商いのなか外部環境が落ち付けば売りはいったん落ち着く可能性が高い。地政学リスクで警戒ムードが強まる格好となっているが、欧州リスクに比べれば金融市場への直接的な影響は小さく、過去のこれまでの経緯からも市場への過度なインパクトは想定しづらい。しばらくは米景気の底堅さと欧州リスクの綱引きの状態が続くだろう。外部環境では昨日下げ渋った上海総合指数の動向に注目したい。

日経平均の予想レンジは8340円-8220円。8320円処や8200円処にあるマド埋めのあとはいったん反発に転じる可能性があり、変化日候補となる20日~21日にかけての注目処となる。一目均衡表の基準線は短期的には8432円で横ばいが続く見込み。調整が長引く可能性はあるものの、基準線に絡みながら11月25日安値(8160円)から26日の日柄が経過する1月4日までに底入れ(二番底)、反発に転じることができるかが当面の焦点である。
 
週足では今週で高値から陰線3本目となる可能性は高いが、直前の大陽線の安値(8259円)を維持しながらも、来週にかけて転換線(8644円)に向け反発に転じられるかが底値切り上げの第一歩となる。
 
日足終値ベースの下値メドは11月25日安値8160円、2010年8月安値8824円~2月高値10857円までの上げ幅2033円を7月高値10137円から逆に下げ幅でとった8104円、7698円~7597円などがある。

19日のダウ平均は前日比100.13ドル安と続落。NASDAQは32.19ポイント安、S&P500は14.31ポイント下落して取引を終えた。

12月19日

2011-12-19 | 経済動向
東京市場は弱含む展開か。欧州債務国の格下げ懸念などが市場心理の悪化につながる公算が高い。今週は週末が3連休のため週内からクリスマス休暇入りする投資家が多くなるとみられ、さらに商いが細りそう。一方、先週末上昇した上海総合指数を中心にアジア市場の動向次第では、全般下げ渋りが予想される。外部環境に左右されながら先物中心に神経質な展開が予想され、現物市場では個別物色が中心となりそうだ。

日経平均の予想レンジは8485円-8320円。15日の寄り付きで開けたマド(8486円)を早急に埋め戻し、25日線(8484円)上に浮上したい局面だ。一目均衡表では基準線(8432円)は順調であれば短期的に横ばいで推移する見込み。陰の陰はらみ足から基準線上を回復できるかどうか。調整が長引く可能性もあるが、11月25日安値(8160円)から26日の日柄が経過する1月4日までに底入れ(二番底)、反発に転じることができるかが当面の焦点である。変化日候補は12月20日~21日、1月4日、10日、27日となる。

今週の国内の経済指標やイベントでは、11月日本製半導体製造装置BBレシオ、Jマテリアルが新規上場(19日)、10月全産業活動指数、11月コンビニエンスストア売上高、日銀金融政策決定会合〔~21日〕、新田ゼラチンとカイオムが新規上場(20日)、11月貿易収支、11月全国スーパー売上高、SFJが新規上場(21日)、アイセイ薬局とミサワが新規上場(22日)などが予定されている。
海外では、米12月NAHB住宅市場指数、ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演(19日)、米11月住宅着工件数、独12月Ifo景気動向調査(20日)、米11月中古住宅販売、欧州システミックリスク理事会(21日)、米11月シカゴ連銀全米活動指数、米7-9月期GDP確定値、米11月CB景気先行指標総合指数、米10月FHFA住宅価格指数(22日)、米11月耐久財受注、米11月個人所得、米11月個人支出、米11月新築住宅販売(23日)などが予定されている。