銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



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5月20日

2016-05-20 | 経済動向
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1012/値下がり809と買いが優勢。海外で金融株が上昇した流れを受け、保険や銀行株がしっかり。一方、NY原油先物の失速を受けエネルギー関連が軟調となった。個別ではきのうの会見を受け、国の規定と異なる燃費データ測定の業績への悪影響が軽微との見方が強まったスズキに買い戻しが入った。今期大幅増益見通しを発表したノーリツ鋼機はストップ高。良好な機械受注を受け、竹内製作やタダノなど機械株の一角に買いが入った。一方、社長保有株の海外売り出しを発表したスタートトゥデイが急落。相模ゴムや創健社などが決算を受け大幅安となった。

日経平均はプラスは確保したものの、特に後場はマイナス圏での推移が長く、ドル円が110円を回復した割には物足りない動き。政府の「日本一億総活躍プラン」には新味は乏しく、マザーズは戻したとはいえ急落をみた直後で動きづらい地合いであったとはいえ、全体的に動意は乏しかった。為替は今年に入ってからは長く円高トレンドが続いており、円安に振れた場面で買いに入ると何度も裏切られただけに、足元の動きを素直に好感できないのも無理はない。ただ、ドル円はようやく25日線の下落基調に歯止めがかかり、横ばい推移となってきた。ここ数カ月は、25日線まで戻すと急激な円高に見舞われ日本株も下げてきたが、足元では25日線より上での推移が長く続いており、中期の円高トレンドが一服した可能性がある。大型連休の間にドル円が105円台をつけていたことを考えると、110円台までの戻りは早い。政策絡みで目先の為替はまだ荒れる可能性はあるものの、そろそろ外需に打診買いを入れてみたい局面だ。

東京市場はもみ合いか。欧米株はそろって下落。FOMC議事要旨で米国の6月利上げが意識されたことが株式市場の重石となり、欧州ではコモディティ価格の下落を嫌気して資源関連が軟調。米国では前日に上昇した金融株が弱い動きとなった。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて45円安の16595円、ドル建てが30円安の16610円で取引を終えた。ドル円は109円90銭台近辺と110円を下回っておりドル高・円安は一服と、外部環境は日本株にはアゲインストの流れ。弱めのスタートは想定されるが、政策期待は引き続き一定の支えになり、日経平均の16500円レベルはサポートとして意識されると考える。G7財務相・中央銀行総裁会議を控えた週末でもあり様子見姿勢は一段と強まりやすく、材料待ちで小動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは16500円-16700円。

トレーダーズウエブより


5月12日

2016-05-12 | 経済動向
東京市場は軟調か。欧州株はまちまちで米国株は下落。ダウ平均は企業決算の軟調が嫌気され217ドル安と、前日の上昇分(222ドル高)をほぼ失った。為替市場ではきのうの円安一服の流れが継続し、ドル円は108円40銭台近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて150円安の16430円、ドル建てが130円安の16450円で取引を終えた。米国株安、円高進行に加え、きのう決算を発表したトヨタがADRでは5%を超える大幅下落となっており、買い材料には乏しい。一方、原油価格は上昇するなど海外市場はリスクオフ一色というほどではなく、日経平均は今週に入ってからは戻り基調にあることなどから、押し目では買いが入ると考える。CME225先物に寄せて安寄りした後は、16400~16500円あたりでもみ合う時間が長く続くと予想する。日経平均の予想レンジは16350円-16550円。

トレーダーズウエブより