東証1部の騰落銘柄数は、値上がり461/値下がり1261と値下がり優勢。主力株では、3Q好業績観測やメキシコ工場の増強が伝わった東レが3日続伸。FFRIやマーベラス、アールビバンなどに個人投資家の買いが集まったが、売買代金上位の銘柄は概ね軟調に推移した。東証1部の売買代金は1兆6172億円と4営業日連続で活況の目安となる2兆円を下回った。個別で買いが入ったところでは、3Q営業益は2.2倍となったアダストリアHDが1月下旬以来となる3000円台回復。サイジニアやエクストリームといった12月IPO銘柄も人気化した。一方、エボラ感染疑惑が払拭されたことでエアーテックやアゼアスなど関連銘柄は利益確定売りで急落。株安や出来高減少から野村HDなど証券株も値を崩した。
2015年の東京市場は、年初から年半ばにかけてもみ合い、年後半にかけて上昇する展開を想定する。日銀が追加の金融緩和策によって2%の物価上昇率の実現、デフレ脱却への道が示されれば株高基調が続くだろう。米国では来年利上げが始まる可能性が高く、為替市場は利上げ時期を探りながら円安ドル高の流れを維持するとみる。円安・原油安は物価にとっては諸刃の剣ながら、企業収益を押し上げる点では基本的に株高材料として捉えられるだろう。訪日外国人の増加や「インバウンド」消費も引き続き期待される。経済対策では、法人実効税率の引き下げや住宅エコポイント制度の再開、住宅に関する贈与税の非課税枠拡大などが計画されており、農業や医療、子育て福祉などの分野での規制改革とともに成長戦略の実現に向けた政府の取り組みを注視したい。なお、株式市場の格言で未(ひつじ)年については、「未辛抱」とされているが、「午尻下がり」と言われた2014年も株価低迷は年の前半にとどまっており、話のネタとして参考程度に頭に入れておきたい。
2015年の東京市場は、年初から年半ばにかけてもみ合い、年後半にかけて上昇する展開を想定する。日銀が追加の金融緩和策によって2%の物価上昇率の実現、デフレ脱却への道が示されれば株高基調が続くだろう。米国では来年利上げが始まる可能性が高く、為替市場は利上げ時期を探りながら円安ドル高の流れを維持するとみる。円安・原油安は物価にとっては諸刃の剣ながら、企業収益を押し上げる点では基本的に株高材料として捉えられるだろう。訪日外国人の増加や「インバウンド」消費も引き続き期待される。経済対策では、法人実効税率の引き下げや住宅エコポイント制度の再開、住宅に関する贈与税の非課税枠拡大などが計画されており、農業や医療、子育て福祉などの分野での規制改革とともに成長戦略の実現に向けた政府の取り組みを注視したい。なお、株式市場の格言で未(ひつじ)年については、「未辛抱」とされているが、「午尻下がり」と言われた2014年も株価低迷は年の前半にとどまっており、話のネタとして参考程度に頭に入れておきたい。