銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



勧誘や営利目的ではありません
あくまで個人の趣向の範囲とご理解下さい

12月31日

2014-12-31 | 経済動向
東証1部の騰落銘柄数は、値上がり461/値下がり1261と値下がり優勢。主力株では、3Q好業績観測やメキシコ工場の増強が伝わった東レが3日続伸。FFRIやマーベラス、アールビバンなどに個人投資家の買いが集まったが、売買代金上位の銘柄は概ね軟調に推移した。東証1部の売買代金は1兆6172億円と4営業日連続で活況の目安となる2兆円を下回った。個別で買いが入ったところでは、3Q営業益は2.2倍となったアダストリアHDが1月下旬以来となる3000円台回復。サイジニアやエクストリームといった12月IPO銘柄も人気化した。一方、エボラ感染疑惑が払拭されたことでエアーテックやアゼアスなど関連銘柄は利益確定売りで急落。株安や出来高減少から野村HDなど証券株も値を崩した。

2015年の東京市場は、年初から年半ばにかけてもみ合い、年後半にかけて上昇する展開を想定する。日銀が追加の金融緩和策によって2%の物価上昇率の実現、デフレ脱却への道が示されれば株高基調が続くだろう。米国では来年利上げが始まる可能性が高く、為替市場は利上げ時期を探りながら円安ドル高の流れを維持するとみる。円安・原油安は物価にとっては諸刃の剣ながら、企業収益を押し上げる点では基本的に株高材料として捉えられるだろう。訪日外国人の増加や「インバウンド」消費も引き続き期待される。経済対策では、法人実効税率の引き下げや住宅エコポイント制度の再開、住宅に関する贈与税の非課税枠拡大などが計画されており、農業や医療、子育て福祉などの分野での規制改革とともに成長戦略の実現に向けた政府の取り組みを注視したい。なお、株式市場の格言で未(ひつじ)年については、「未辛抱」とされているが、「午尻下がり」と言われた2014年も株価低迷は年の前半にとどまっており、話のネタとして参考程度に頭に入れておきたい。

12月26日

2014-12-26 | 経済動向
東京市場は小幅なレンジでのもみ合いになりそうだ。日経平均株価の予想レンジは17700円-17900円。クリスマスによる祝日で海外主要市場は軒並み休場となっており、手がかり材料に乏しい。海外投資家の不在から薄商いが続くとみられ、値動きの良い中小型株や材料性の強い株を中心に局地戦が展開されよう。年内最後の新規上場となるMRTのほか、活況が続くIPOにも短期資金が向かいそうだ。経済指標では、8時30分に11月失業率・有効求人倍率、11月家計調査、11月消費者物価、8時50分に11月商業販売統計、11月鉱工業生産、10時30分に11月毎月勤労統計調査の発表がある。企業決算では高島屋に注目。

25日のNY株式相場はクリスマスによる祝日で休場。

12月25日

2014-12-25 | 経済動向
東京市場は小安い展開になりそうだ。日経平均株価の予想レンジは17800円-17900円。クリスマスによる祝日で米国市場は短縮取引となっており、為替や先物にも目立った動きは出ていない。市場参加者の減少に伴い薄商いが想定され、短期資金を中心に中小型株が選好される相場となれば、指数は狭いレンジでのもみ合いになるとみる。日経平均は前日まで5日続伸しているだけに、朝方は利益確定売りに押される可能性もあるだろう。昨晩発足した第3次安倍内閣は経済最優先の政策運営を強調しており、これまで物色された成長戦略関連や農業を中心とした規制改革を手がかりとした材料株が人気化しそうだ。経済指標では、8時50分に11月企業向けサービス価格指数、14時に11月住宅着工件数が発表される。

24日のNY株式相場はしっかり。米新規失業保険申請件数が4週連続で減少したことで、前日までの強い流れが続いた。ダウ平均は6日続伸し、S&P500も取引時間中の過去最高値を更新した。在庫の増加が嫌気され原油価格が下落したことを受けてエネルギー株が軟調となった。円建てのCME225先物は日中終値と比べて35円高の17825円、ドル建ては110円高の17900円で終えた。

12月22日

2014-12-22 | 経済動向
東京市場は続伸が見込まれる。米国株は小幅高にとどまったものの、原油価格が落ち着きを取り戻しており、買い安心感が広がる公算が大きい。上海株を中心としたアジア株の上昇がみられれば、上値を試す展開なども想定される。特段と大きな材料はなく、値ごろ感が強い銘柄や、配当利回りなどバリエーション面で優位な銘柄への買いが意識されそうだ。原油価格の下げ止まりを受けて商社株などが注目されそうなほか、業界再編期待から石油関連株の動向が注目される。決算発表ではニトリHD(9843)が予定している。
日経平均は12/10の下落で形成したマド埋め(17773円)に向けた動きが取引時間中は予想される。ただ、25日線(17413円、12/19現在)が現在横ばいで推移しており、先週末のダウ平均同様に上ヒゲを少し形成して終えるイメージだろう。5日線が25日線の下から上昇基調を強める動きが予想され、先高期待は強い。

19日のNY株式相場は当局の緩和的スタンスの余韻が持続し主要3指数はそろって3日続伸。ダウ平均は前営業日比26.65ドル高の17804.80ドルで終了した。 株価指数先物や個別株オプションの最終日が重なる取引日であったが影響は限定的であった。原油価格の反発を受けてエネルギー株が大幅に上昇した。ダウ平均は一時前営業日比95.88ドル高の17874.03ドルまで上昇したが、引けにかけて利益確定売りに押された。前日に第2四半期決算を発表したナイキが2.31%下落し、ダウ平均を14.4ドル押し下げた。 一方、NASDAQは前営業日比16.98ポイント高の4765.38ポイント、S&P500は前営業日比9.42ポイント高の2070.65ポイントで終了。円建てのCME225先物は19日の日中終値と比べて30円高の17700円、ドル建ては110円高の17780円で終えた。

12月16日

2014-12-16 | 経済動向
東京市場は売り優勢の展開になりそうだ。日経平均株価の予想レンジは16600円-16800円。12月NY連銀製造業景況指数が予想外の悪化となったほか、原油安が重しとなって米国市場は大幅安。為替市場も円高方向へ振れており、日本株は寄り付きから厳しい売りに押されると想定する。ADRも全面安の状況で、内需関連株も下落。消去法的な物色から直近IPOや値動きの良い材料株の一角のみが動意付く相場となりそうだ。国内では経済指標の発表はなく、海外では10時45分に発表される中国12月HSBC製造業PMIが注目される。

15日のNY株式相場は続落。ダウ平均は前営業日比99.99ドル安の17180.84ドルで終了した。NASDAQは前営業日比48.44ポイント安の4605.16ポイント、S&P500は前営業日比12.70ポイント安の1989.63ポイントで終了した。円建てのCME225先物は日中終値と比べて315円安の16705円、ドル建ては240円安の16780円で終えた。