東京市場は売り買い交錯となりそうだ。直近3営業日続伸していることや、為替相場がやや円高に振れたことから戻り売りに押されそうだが、欧米株式相場が底堅い推移をみせるなど相場に底入れ感も台頭しつつあり、下値は限定的か。欧米主要イベントを控えて様子見ムードが強まりそうだが、きょうは1Q決算発表の1次ピークのため、個別株の選別物色になりそうだ。日経平均の予想レンジは8600~8700円。
国内では主力企業の1Q(4-6月期)決算発表が本格化しているが、世界的な景気減速や歴史的な円高を受けて厳しい業績を余儀なくされる企業が多い。27日大引け後に1Q決算を発表した富士通は赤字拡大が嫌気され急落し、約32年ぶりに300円の大台を割り込んだ。また、1Q業績が10四半期ぶりに減益との観測報道があったコマツは大幅反落し、30日の取引時間中に発表した1Q決算が大幅に悪化した新日鉄、住金は後場一段安。27日に1Q決算を発表した東北電力を筆頭に原発停止で厳しい経営状況に追い込まれている電力株が急落して、相次いで安値更新。先週末ストップ安比例配分となったサイバーエージェントは、4-6月期の業績鈍化に対する失望売りが止まらず連日の大幅安を余儀なくされた。その一方、業績改善報道の海運株、1Q業績が最高益更新観測のいすゞなどが堅調だったほか、1Q決算が大幅増益となったコニカミノルタ、通期予想を上方修正したフォスター電機などが大幅高となるなど、業績面で明暗を分けた。相場全体の戻り歩調はしばらく続くと思われるが、業績面での選別物色の色彩は強まりそうだ。なお、30日大引け後にキヤノンが今年3度目となる自社株買い(500億円・2100万株上限)を発表したが、同社は25日の中間決算および下方修正発表時に自社株買いのアナウンスがなかったことも株価急落の要因のひとつとされていただけに、今回の自社株買いに対する反応が注目されよう。
30日のNY株式相場は小幅反落。収益が懸念されたJPモルガンが重しとなり、金融セクターが軟調に推移した。ダウ平均は前日比2.65ドル安の13073.01ドルで終了した。ECBによる国債購入の再開観測により、欧州債務国の国債利回りが低下していることが好感され、ダウ平均は序盤に一時52.98ドル高の13128.64ドルまで上昇した。しかし、ドイツ証券が規制や業績について慎重な見方を示し、投資判断を引き下げたJPモルガンが重しとなり、金融セクターは全般的に軟調に。指数は売りに転じ、一時32ドル程度下落したが、FRBによる追加刺激策に対する期待が下支えたため、下値は限定的だった。NASDAQは前日比12.25ポイント安の2945.84ポイント、S&P500は同0.67ポイント安の1385.30ポイントで終了した。個別ではアップルが1.7%上昇。9月12に開催されるイベントで新型「iPhone」と小型「iPad」を発表するとの期待が高まった。一方、ドイツ証券が投資判断を引き下げたJPモルガンは2%下落した。
前日の日経平均は後場伸び悩む場面もみられたが、大引けにかけて再び上げ幅を拡大した。東証1部の値上がり銘柄数は1247(全体の74.5%)に達し、規模別株価指数はすべて上昇。欧米株高を背景に国際優良株や内需関連株などに買い戻しが入った。その一方で、足元の業績が低迷した富士通、新日鉄、サイバーエージェントなどが売られたほか、電力株が大幅安となり安値更新が相次いだ。
日経平均株価は8635.44 +68.80円と3日続伸。買い一巡のあとは下押す場面が続いたが、雲下限(8602円)や転換線(8581円)などが下値で意識され、引けはしっかりの展開となった。RSI(9日)は前日39.6%→42.4%に上昇。目先は50%水準まで自立反発が続きそうだ。8/8前後に向けて微調整をまじえながら、75日線(8885円処)に向けた動きとみられる。75日線の抵抗をこなしながら、終値ベースで7/4高値9104円を上回ることができれば、6/4安値と7/25安値とで二番底が完成することになる。基調に変化が生じやすいのは、8月8日~9日、16日、20日、31日前後が見込まれる。
国内では主力企業の1Q(4-6月期)決算発表が本格化しているが、世界的な景気減速や歴史的な円高を受けて厳しい業績を余儀なくされる企業が多い。27日大引け後に1Q決算を発表した富士通は赤字拡大が嫌気され急落し、約32年ぶりに300円の大台を割り込んだ。また、1Q業績が10四半期ぶりに減益との観測報道があったコマツは大幅反落し、30日の取引時間中に発表した1Q決算が大幅に悪化した新日鉄、住金は後場一段安。27日に1Q決算を発表した東北電力を筆頭に原発停止で厳しい経営状況に追い込まれている電力株が急落して、相次いで安値更新。先週末ストップ安比例配分となったサイバーエージェントは、4-6月期の業績鈍化に対する失望売りが止まらず連日の大幅安を余儀なくされた。その一方、業績改善報道の海運株、1Q業績が最高益更新観測のいすゞなどが堅調だったほか、1Q決算が大幅増益となったコニカミノルタ、通期予想を上方修正したフォスター電機などが大幅高となるなど、業績面で明暗を分けた。相場全体の戻り歩調はしばらく続くと思われるが、業績面での選別物色の色彩は強まりそうだ。なお、30日大引け後にキヤノンが今年3度目となる自社株買い(500億円・2100万株上限)を発表したが、同社は25日の中間決算および下方修正発表時に自社株買いのアナウンスがなかったことも株価急落の要因のひとつとされていただけに、今回の自社株買いに対する反応が注目されよう。
30日のNY株式相場は小幅反落。収益が懸念されたJPモルガンが重しとなり、金融セクターが軟調に推移した。ダウ平均は前日比2.65ドル安の13073.01ドルで終了した。ECBによる国債購入の再開観測により、欧州債務国の国債利回りが低下していることが好感され、ダウ平均は序盤に一時52.98ドル高の13128.64ドルまで上昇した。しかし、ドイツ証券が規制や業績について慎重な見方を示し、投資判断を引き下げたJPモルガンが重しとなり、金融セクターは全般的に軟調に。指数は売りに転じ、一時32ドル程度下落したが、FRBによる追加刺激策に対する期待が下支えたため、下値は限定的だった。NASDAQは前日比12.25ポイント安の2945.84ポイント、S&P500は同0.67ポイント安の1385.30ポイントで終了した。個別ではアップルが1.7%上昇。9月12に開催されるイベントで新型「iPhone」と小型「iPad」を発表するとの期待が高まった。一方、ドイツ証券が投資判断を引き下げたJPモルガンは2%下落した。
前日の日経平均は後場伸び悩む場面もみられたが、大引けにかけて再び上げ幅を拡大した。東証1部の値上がり銘柄数は1247(全体の74.5%)に達し、規模別株価指数はすべて上昇。欧米株高を背景に国際優良株や内需関連株などに買い戻しが入った。その一方で、足元の業績が低迷した富士通、新日鉄、サイバーエージェントなどが売られたほか、電力株が大幅安となり安値更新が相次いだ。
日経平均株価は8635.44 +68.80円と3日続伸。買い一巡のあとは下押す場面が続いたが、雲下限(8602円)や転換線(8581円)などが下値で意識され、引けはしっかりの展開となった。RSI(9日)は前日39.6%→42.4%に上昇。目先は50%水準まで自立反発が続きそうだ。8/8前後に向けて微調整をまじえながら、75日線(8885円処)に向けた動きとみられる。75日線の抵抗をこなしながら、終値ベースで7/4高値9104円を上回ることができれば、6/4安値と7/25安値とで二番底が完成することになる。基調に変化が生じやすいのは、8月8日~9日、16日、20日、31日前後が見込まれる。