東京市場は買い優勢となりそうだ。欧米株高を背景に買い戻しが入りそうだが、円高警戒感などが根強く上値は限定的だろう。前日急伸した上海総合指数の動向も見極めたい。ドレッシング買い期待などで9000円台を回復する場面も想定されるが、戻り待ちの売り圧力も強いとみられ伸び悩む公算が大きい。日経平均の予想レンジは8850~9050円。
28日の東京市場は週末、月末でもあり、上期末にも相当する。日経平均が3月末終値(10083円)を奪回することは不可能だが、心理的な節目の9000円は射程圏内にある。恒例のドレッシング買いで大台を回復できるか否か注目されよう。また、寄り付き前には8月鉱工業生産が発表される。前月発表の7月鉱工業生産指数(速報値)は前月比-1.2%と市場予想(+1.7%)を下回り、2カ月ぶりのマイナスに転落。海外経済減速により電子部品を中心に急速に需要が悪化し、輸出不振を招いたことが響いた。これを受けて景気減速懸念が強まり、日経平均は大幅安となった経緯がある。今回は市場予想(-0.5%)を上回ってプラスに転じ、景気減速への懸念が後退できるか否か注目されよう。
27日のNY株式相場は反発。スペインが発表した2013年度予算案と工程表が好感された。ダウ平均は前日比72.46ドル高の13485.97ドルで終了した。景気減速の兆候がみられる中国が追加の景気刺激策を実施するとの観測が高まった。これを好感し、ダウ平均は買いが先行したが、勢いは続かず。前日終値付近まで戻される場面がみられた。しかし、スペインの2013年度予算案についてEU推奨を上回る改革パッケージが閣議で承認されたほか、経済改革の工程表を明らかにしたことを受け、スペイン財政に対する懸念が後退した。「四半期末を控えたお化粧買いも入った模様」(市場関係者)との指摘も聞かれ、リスク選好の動きが高まり、指数は一時109.32ドル高の13522.83ドルまで上昇した。NASDAQは前日比42.90ポイント高の3136.60ポイント、S&P500は同13.83ポイント高の1447.15ポイントで終了した。個別では北欧事業の強化を明らかにしたスターバックスは1.9%高。また、アナリスト向け説明会で前向きな見通しを発表したGEは2.9%上昇した。
前日の日経平均は小安い水準でのもみ合いを続けていたが、14時過ぎに先物主導で上昇。上海総合指数の大幅高で買い戻しが入った。東証1部の騰落状況は上昇777/下落756で、値上がり銘柄が若干多く、規模別株価指数はすべて上昇。配当落ちの影響で前日に急落した薬品株など、内需関連株が総じて堅調。あた、中国株高を背景にコマツなどが買われた。その一方で、ドコモのソーシャルゲーム参入報道をDENA、グリーは急落した。
日経平均株価は8949.87 +43.17円と反発。75日線(8859円)をサポートに切り返し、前日陰線の中値以上に大幅に差し込む陽線を形成した。RSI(9日)は前日46.4%→47.0%に上昇。一方、TOPIXは前日50.6%→51.1%に折り返す展開となった。あすは、3/27高値を起点とした右下がりの上値抵抗線上を早期に回復できるかが注目される。9000円前後に集中する節目を突破するには強い反発力が必要だが、足元は6月安値から83日目となる9/28のタイミングに近い。長短はあれど、来週にかけて自立反発局面に入る可能性はあろう。ただ、9月の上昇に対する半値押し(8967円)以上に下げており、一度戻しても下記の10月後半まで調整が続くと想定すべきだろう。この先、基調に変化が生じやすいのは、9/28~10/2、10/19、10/31~11/2。一方、上記の右下がりの上値抵抗線上に一致する25日線(8976円)の下げは続く。75日線もサポート力が強いというわけではなく、9月上旬に同線を割り込んだ経緯があったことも忘れてはいけない。当時は抵抗帯下限付近から急反発に転じたが、足元も同様、100日線(8810円)、抵抗帯下限(8775円)、9/6安値などを維持できるかが下値固めのポイントとなる。6月以降の安値を切り上げる動きを続ける以上は、もみ合いからいずれ上方に加速する想定は続けておきたい。これまで何度か指摘してきた、3/27日を中心とした左右対称は細かな動きにまで出ている。昨年8月中頃~9月下旬まで上値を切り下げながら上下動を繰り返したが、その動きが足元対称的に下値を切り上げる上下動を繰り返す可能性があるということだ。昨年7月高値から急落する動きに応答して、急速に上に抜け出すタイミングとしては、10/31~11/2に近いところではないか。
トレーダーズウエブより
28日の東京市場は週末、月末でもあり、上期末にも相当する。日経平均が3月末終値(10083円)を奪回することは不可能だが、心理的な節目の9000円は射程圏内にある。恒例のドレッシング買いで大台を回復できるか否か注目されよう。また、寄り付き前には8月鉱工業生産が発表される。前月発表の7月鉱工業生産指数(速報値)は前月比-1.2%と市場予想(+1.7%)を下回り、2カ月ぶりのマイナスに転落。海外経済減速により電子部品を中心に急速に需要が悪化し、輸出不振を招いたことが響いた。これを受けて景気減速懸念が強まり、日経平均は大幅安となった経緯がある。今回は市場予想(-0.5%)を上回ってプラスに転じ、景気減速への懸念が後退できるか否か注目されよう。
27日のNY株式相場は反発。スペインが発表した2013年度予算案と工程表が好感された。ダウ平均は前日比72.46ドル高の13485.97ドルで終了した。景気減速の兆候がみられる中国が追加の景気刺激策を実施するとの観測が高まった。これを好感し、ダウ平均は買いが先行したが、勢いは続かず。前日終値付近まで戻される場面がみられた。しかし、スペインの2013年度予算案についてEU推奨を上回る改革パッケージが閣議で承認されたほか、経済改革の工程表を明らかにしたことを受け、スペイン財政に対する懸念が後退した。「四半期末を控えたお化粧買いも入った模様」(市場関係者)との指摘も聞かれ、リスク選好の動きが高まり、指数は一時109.32ドル高の13522.83ドルまで上昇した。NASDAQは前日比42.90ポイント高の3136.60ポイント、S&P500は同13.83ポイント高の1447.15ポイントで終了した。個別では北欧事業の強化を明らかにしたスターバックスは1.9%高。また、アナリスト向け説明会で前向きな見通しを発表したGEは2.9%上昇した。
前日の日経平均は小安い水準でのもみ合いを続けていたが、14時過ぎに先物主導で上昇。上海総合指数の大幅高で買い戻しが入った。東証1部の騰落状況は上昇777/下落756で、値上がり銘柄が若干多く、規模別株価指数はすべて上昇。配当落ちの影響で前日に急落した薬品株など、内需関連株が総じて堅調。あた、中国株高を背景にコマツなどが買われた。その一方で、ドコモのソーシャルゲーム参入報道をDENA、グリーは急落した。
日経平均株価は8949.87 +43.17円と反発。75日線(8859円)をサポートに切り返し、前日陰線の中値以上に大幅に差し込む陽線を形成した。RSI(9日)は前日46.4%→47.0%に上昇。一方、TOPIXは前日50.6%→51.1%に折り返す展開となった。あすは、3/27高値を起点とした右下がりの上値抵抗線上を早期に回復できるかが注目される。9000円前後に集中する節目を突破するには強い反発力が必要だが、足元は6月安値から83日目となる9/28のタイミングに近い。長短はあれど、来週にかけて自立反発局面に入る可能性はあろう。ただ、9月の上昇に対する半値押し(8967円)以上に下げており、一度戻しても下記の10月後半まで調整が続くと想定すべきだろう。この先、基調に変化が生じやすいのは、9/28~10/2、10/19、10/31~11/2。一方、上記の右下がりの上値抵抗線上に一致する25日線(8976円)の下げは続く。75日線もサポート力が強いというわけではなく、9月上旬に同線を割り込んだ経緯があったことも忘れてはいけない。当時は抵抗帯下限付近から急反発に転じたが、足元も同様、100日線(8810円)、抵抗帯下限(8775円)、9/6安値などを維持できるかが下値固めのポイントとなる。6月以降の安値を切り上げる動きを続ける以上は、もみ合いからいずれ上方に加速する想定は続けておきたい。これまで何度か指摘してきた、3/27日を中心とした左右対称は細かな動きにまで出ている。昨年8月中頃~9月下旬まで上値を切り下げながら上下動を繰り返したが、その動きが足元対称的に下値を切り上げる上下動を繰り返す可能性があるということだ。昨年7月高値から急落する動きに応答して、急速に上に抜け出すタイミングとしては、10/31~11/2に近いところではないか。
トレーダーズウエブより