東京市場は売り優勢となりそうだ。高値警戒感が意識されるなか、欧米株安や円高進行、企業業績に対する懸念などから弱含みの展開が予想される。日経平均の予想レンジは、8650~8800円。
相場の過熱感を示す東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は118.29%と、買われ過ぎとされる「120%」を若干下回ったとはいえ、依然として過熱感がある水準だけに日柄調整は続きそうだ。また、東証1部の売買代金が前日比-14.5%の9583億円と1兆円の大台を割り込み、日経平均の日中値幅も58円に留まるなど、商い・値動きともに乏しくなりつつあるのも懸念されよう。足元で決算発表が相次いでいるが、30日もザラ場に決算発表と同時に通期予想を下方修正したJFE、積水化などが売られた。大引け後にも富士フイルム、京セラなど下方修正が相次いでおり、ネガティブな反応を示しそう。31日は決算発表の1次ピークで、ザラ場・大引け後を通じて決算発表が多いが、下方修正ラッシュとなる公算が大きく、相場の重しになるとみられる。なお、寄り付き前に12月鉱工業生産が発表される。11月実績は前月比2.7%減となったが、タイ洪水による落ち込みが解消されたことで3%程度の増加が見込まれており、これを上回るか否かも注目されよう。
30日のNY株式相場は小幅下落。独財務相の発言やポルトガル国債の動向が重しとなる場面があったものの、ギリシャの債務交換協議が進展しているとの期待が下支えした。ダウ平均は前日比6.74ドル安の12653.72ドルで終了した。独財務相が欧州はギリシャを支援する用意あると示す一方で、ギリシャは以前に合意した一連の緊縮財政改革を進めなければ、同国への第二次支援を実施しない可能性があるとの考えを明らかにしたことを受け、欧州債務懸念が意識された。また、ポルトガル国債は、同国の格下げを受け一部ファンドが月末にポートフォリオから外す動きがでるとの観測により売られたことも重しとなり、一時131.05ドル安の12529.41ドルまで下落した。しかし、下値で買いが入るなか、パパンドレウ前ギリシャ首相が債務交換協議で重要な進展があったと発言。欧州債務懸念が後退し、下げ幅を縮小させた。NASDAQは前日比4.61ポイント安の2811.94ポイント、S&P500は同3.31ポイント安の1313.02ポイントで終了した。個別ではGSが投資判断を引き下げたバンカメは3%安となった。一方、インドで事業を展開する方針を発表したスターバックスは1.3%上昇した。
相場の過熱感を示す東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は118.29%と、買われ過ぎとされる「120%」を若干下回ったとはいえ、依然として過熱感がある水準だけに日柄調整は続きそうだ。また、東証1部の売買代金が前日比-14.5%の9583億円と1兆円の大台を割り込み、日経平均の日中値幅も58円に留まるなど、商い・値動きともに乏しくなりつつあるのも懸念されよう。足元で決算発表が相次いでいるが、30日もザラ場に決算発表と同時に通期予想を下方修正したJFE、積水化などが売られた。大引け後にも富士フイルム、京セラなど下方修正が相次いでおり、ネガティブな反応を示しそう。31日は決算発表の1次ピークで、ザラ場・大引け後を通じて決算発表が多いが、下方修正ラッシュとなる公算が大きく、相場の重しになるとみられる。なお、寄り付き前に12月鉱工業生産が発表される。11月実績は前月比2.7%減となったが、タイ洪水による落ち込みが解消されたことで3%程度の増加が見込まれており、これを上回るか否かも注目されよう。
30日のNY株式相場は小幅下落。独財務相の発言やポルトガル国債の動向が重しとなる場面があったものの、ギリシャの債務交換協議が進展しているとの期待が下支えした。ダウ平均は前日比6.74ドル安の12653.72ドルで終了した。独財務相が欧州はギリシャを支援する用意あると示す一方で、ギリシャは以前に合意した一連の緊縮財政改革を進めなければ、同国への第二次支援を実施しない可能性があるとの考えを明らかにしたことを受け、欧州債務懸念が意識された。また、ポルトガル国債は、同国の格下げを受け一部ファンドが月末にポートフォリオから外す動きがでるとの観測により売られたことも重しとなり、一時131.05ドル安の12529.41ドルまで下落した。しかし、下値で買いが入るなか、パパンドレウ前ギリシャ首相が債務交換協議で重要な進展があったと発言。欧州債務懸念が後退し、下げ幅を縮小させた。NASDAQは前日比4.61ポイント安の2811.94ポイント、S&P500は同3.31ポイント安の1313.02ポイントで終了した。個別ではGSが投資判断を引き下げたバンカメは3%安となった。一方、インドで事業を展開する方針を発表したスターバックスは1.3%上昇した。