銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



勧誘や営利目的ではありません
あくまで個人の趣向の範囲とご理解下さい

8月30日

2013-08-30 | 経済動向
東京市場は続伸が予想されるが、後場までの持続力が焦点となる。欧米株の上昇や円高一服材料は、きのうと同じく買い先行の要因となろう。月末のドレッシング買い期待など需給に対する思惑が強まれば、上値を伸ばす場面も想定される。そのためには、取引時間中の円安基調やアジア株の動向などがカギを握る。

日経平均の予想レンジは13450円-13700円。

一目均衡表では雲上限が切り下がり、遅行線が位置する当時は大きく変動した局面である。そういったなか、7/19高値を起点とした右肩下がりの目先の上値抵抗線を上回れるかが注目される。きょうの終値が13674.50円(8/1始値)を上回ると月足は陽線となる。

29日のNY株式相場は続伸。ダウ平均は前日比16.44ドル高の14840.95ドルで終了した。 欧米諸国によるシリアへ早期に攻撃を開始するとの警戒感が後退したほか、米4-6月期GDP(改定値)が市場予想を上回ったことが好感された。しかし、シリア軍側が欧米諸国から攻撃を受けた場合に自爆攻撃を仕掛ける可能性が明らかになり、逆に警戒感を強めるかたちとなった。
NASDAQは前日比26.95ポイント高、S&P500は3.21ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ65円高の13525円、ドル建ては70円高の13530円で終えた。

8月29日

2013-08-29 | 経済動向
東京市場は反発が予想される。米国株の下げ止まりを好感した買い戻しが先行しそうだ。ただ、9月上旬に向けてのイベントラッシュを前に手控えムードが強く、先物主導で外部環境に左右される展開が予想される。東証一部の騰落レシオ(25日)が74%に低下し値ごろ感が意識されるなか、きのう節目近くから反転したドル円相場が98円台に乗せる場面があれば、先んじて先物買いで手当てする動きが強まる公算が大きい。

日経平均の予想レンジは13300円-13500円。

5日線(13508円)やきのう形成した上のマドを埋め戻すことができるかが注目される。7/19高値を起点とした右肩下がりの目先の上値抵抗線と、7/30を基点とした右肩下がりの下値支持線とで形成される下降レンジ内で上げ下げを繰り返しているよう。13000円処(6/11高値と6/13安値の中値)までダラダラとした動きが続く可能性はあるが、いずれにしても、6月にもみ合った価格帯を一気に下回る想定は現段階では時期尚早であろう。今週は基調に変化が生じやすいタイミングでもあり、下げ加速にせよ、急反転にせよ、日々の動きに注視したい。

28日のダウ平均は前日比48.38ドル高の14824.51ドルで終了した。シリア情勢の緊迫化に絡み需給ひっ迫の思惑から原油価格が上昇し、シェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー株に買いが入った。ダウ平均は一時91.27ドル高まで上昇したものの、軟調な住宅指標の結果を受け住宅建設株が下落し、相場全体の重しとなった。
 
NASDAQは前日比14.83ポイント高、S&P500は4.48ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ15円高の13375円、ドル建ては20円高の13380円で終えた。

8月28日

2013-08-28 | 経済動向
東京市場は軟調な展開となりそうだ。欧米主要指数の大幅安や円高進行が売り圧力を強める公算が高い。アジア市場の下落も予想され、先物主導で押し目処を探る展開が予想される。一方、ドル円は6/13安値を基点に右肩上がりの下値支持線が現在96円台半ばを通過している。あすにかけては一段の円高に警戒すべき局面であるが、日経平均同様に下値の節目に近く、突っ込み警戒感も意識されやすい。
 
日経平均の予想レンジは13200円-13400円。

転換線(13609円→13506円)の下げにつれて、下のマドを埋め戻す(13447円)可能性が高い。7/19高値を起点とした上値抵抗線と、7/30を基点とした下値支持線とで形成される下降ウェッジ型のレンジ内の動きが継続しているとの見方が濃厚である。週足では13週線(13777円)付近に上値を抑えられ、26週線(13617円)を再び割り込んだ状況にある。来週から上昇局面に入ってくる13週線の上昇を前に少しでも上位を保ちたい局面だ。

27日のNY株式相場は大幅下落となり、ダウ平均は前日比170.33ドル安で終了した。シリア情勢に関する緊迫化が拡大するなか、米軍がシリアへ早ければ29日(米時間)にミサイル攻撃を行う可能性との報道を受け、売りが広がった。安全資産とされる金や債券へ資金が流入したほか、需給ひっ迫の思惑から原油が買われた。
 
NASDAQは前日比79.05ポイント安、S&P500は26.30ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ340円安の13200円、ドル建ては320円安の13220円で終えた。

8月27日

2013-08-27 | 経済動向
東京市場はもみ合い。米国株安や円安一服を受けて弱含む序盤戦が予想されるが、取引時間中のアジア株や円相場に支えられるシナリオを想定したい。内需系中心に売り一巡後は押し目を拾う動きが予想される。先物主導で外部環境に左右されながらも、日経平均の13500円処では下げ渋る公算が大きい。米量的金融緩和縮小を織り込みはじめた早々に、シリア問題という地政学リスクが台頭するかたちとなったが、足元は様子見先行で特に悪材料視されることはなさそうだ。

日経平均の予想レンジは13530円-13700円。

5日線(13496円)の上昇が期待できる一方、一目均衡表では転換線(13644円)が下げに転じる公算が高く強弱が入り混じる。
週足では13週線(13772円)が来週から再び上昇局面に入ってくる。一目均衡表では、今週は転換線(14096円)が一段と上昇しており、週後半に向けて株価の上げ要因につながるか。13週線の上昇を前に少しでも上位を保ちたい局面である。それでも上昇できなければ、転換線が下げに転じる9月第3週あたりからの急落リスクが強まりかねない。

26日のNY株式相場は下落。ダウ平均は前日比64.05ドル安の14946.46ドルで終了した。7月耐久財受注の結果が市場予想を下回ったものの、米当局による量的緩和政策が継続されるとの期待感が相場を下支えした。一方、ケリー米国務長官によるシリア情勢に関する記者会見で、米国がシリアに対しより強硬な手段をとるとの見方が広がった。地政学的リスクの高まりを嫌気し、引けにかけて売り圧力が強まった。
 
NASDAQは前日比0.22ポイント安、S&P500は6.72ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ110円安の13540円、ドル建ては90円安の13560円で終えた。

トレーダーズウエブより



8月27日

2013-08-27 | 経済動向
先週発表された中国8月HSBC製造業PMIの強い結果をきっかけに、東京市場で買い戻しが入った。景況判断の分かれ目となる50を上回るのは今年4月の50.4(確定値)以来4カ月ぶり。上海総合指数も2100Pに迫る勢いで上昇しており、改善基調の中国の経済指標が新興国への不安を解消につながるかがポイントとなる。

一方、今週あたりから発表される欧米の経済指標にも注目したい。米7月耐久財受注、米8月ダラス連銀製造業活動(8/26)、独8月Ifo景況感指数、米6月S&Pケース・シラー住宅価格、米8月CB消費者信頼感指数(8/27)、独8月失業率、米4-6月期GDP改定値(8/29) 、ユーロ圏8月消費者信頼感、ユーロ圏7月失業率、米8月シカゴ購買部協会景気指数(8/30)などがある。欧米株式にとって今週は材料になりやすいことや、円安進展は日本株の反発を後押しする公算が高い。

特に注目はユーロ円の動き。現在は5月に付けた円安水準(1ユーロ=133.80円)からそう距離が遠くない水準を維持している。高値圏で三角もち合いを形成している可能性が高く、上昇に弾みがつけば、ソニー(6758)、DIC(4631)、値ごろ感のあるニコン(7731)、キヤノン(7751)などの欧州関連銘柄が動意づくだろう。

トレーダーズウエブより