個ではない証
複雑多岐な柵sigaramiを
血管のように
体中に廻らせばいいのだ
それこそ
個ではない証になる
時として
毛細管は腐ったり、塞がったり、
詰まったりするかも知れないけれど
それこそ
生きている証になる
情感の多様や情緒の濃密は
その循環の過程に
泡abukuのように生まれ
ときどき虹色のinochiのアーチを描く
怒りや苦しみや哀しみやを
濾過してくれる装置は
hitoの胸に
それぞれに誂えられて有る
ただ
そのシステムを熟知して
其処から
搾りだすエキスを掌にするのは
明かに個人差があって
その処しがたい事実が
時折に
災いを派生させる事もある
歓喜や苦悩や懺悔を粉末にして
意識に塗し
胸のpumpで全身に送り届ける
それこそが
inochiの更新に必須の
僕の日ごとの手形なのだ
何時でも
今日は今日の
来るだろう明日は明日の
僕の生きる手順