goo blog サービス終了のお知らせ 

降って来るもの

写真と散文とぽえむ

個ではない証

2018-07-23 22:43:44 | 詩16

                      個ではない証


複雑多岐な柵sigaramiを

 血管のように

体中に廻らせばいいのだ

それこそ

個ではない証になる

 時として

毛細管は腐ったり、塞がったり、

詰まったりするかも知れないけれど

それこそ

 生きている証になる


情感の多様や情緒の濃密は

 その循環の過程に

泡abukuのように生まれ

ときどき虹色のinochiのアーチを描く


怒りや苦しみや哀しみやを

 濾過してくれる装置は

hitoの胸に

それぞれに誂えられて有る

ただ

 そのシステムを熟知して

其処から

搾りだすエキスを掌にするのは

明かに個人差があって

 その処しがたい事実が

時折に

災いを派生させる事もある


歓喜や苦悩や懺悔を粉末にして

 意識に塗し

胸のpumpで全身に送り届ける

それこそが

 inochiの更新に必須の

僕の日ごとの手形なのだ


何時でも

 今日は今日の

来るだろう明日は明日の

僕の生きる手順

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

poemの片割れに

2018-07-23 05:30:45 | 詩16

                      poemの片割れに

 

無の宏大な白紙を机上に広げていると

運が良ければ

其処に炙り絵のように

 トムソンの文様のように

一つの桝目が浮かび上がる

それが

無を区切るフレームになって

その分量だけの言葉を生み出す


僕はその

生業の日々とは異質の

詩の生い立ちと結末を

 その由なし事を

軽やかに筆記してゆくのだ

 それが

果たしてpoemの片割れになるのかは

その集合体に対峙して

五感で経験してくれる

 読者の感性に任せて・・


僕はとにかく

僕のこの今を起動させる

 僕の特別なシステムに隷属する


 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする