昨日のボクで
この怠惰を容認して
無を貪るこの自分が
もしかして
本当のボクかもしれない・・と
思い当たる節が
無い訳ではないのだが
物陰から
もう一人のボクらしきが
否、否
一会の不可思議を勤勉に記号化する
kimiこそ
本然の僕に真近いと
耳元で囁く
どの僕が
独立した己と言えるのかは
昔も今も
釈然としないのだが
この一行を書き記す僕は
確かに
昨日のボクではないのは
唯一、解る
昨日のボクのままを
そのままに引き継いでゆくことなど
殆どZEROの可能性で
受け継いでゆくのは
儚い己の影でしかない
取り止めがなくて
瞬時に消え去り
跡形も残らぬ
嗚呼、誰も彼も
我ら生き物はみな
TOKIの切っ先の刹那を生きる
それ故、何処にも
貴方にも君たちにも
あの僕にも、このボクにも
目印一つ見い出せないのだ