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徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

古典印画技法ブループリント講座・サイアノタイプ / 1日目 基礎講義&体験実習

2018年04月29日 | 古典印画技法講座


徳永写真美術研究所における
2018年度の最初の講座はサイアノタイプから。
別名、日光写真。

日光の恵みを実感したいところでしたが
あいにく午前中は大雨。
講座が始まる時刻には雨はやみましたが
厚い雲に覆われ陽さすことはなく
・・・という天候でした。



まずは基礎講義。

サイアノタイプを発明したジョン・ハーシェル一族の
天文学・写真・音楽 etc.
多岐にわたる研究も紹介しました。

私はサイアノの青は宇宙に繋がる色と認識しています。
参考までに





関係資料を見るだけではなく
この日は感光液の調合から・・・



印画紙作りも・・・



そして
TIPAにあるフォトグラム体験用素材を選び



曇天のなかで露光もおこないました。



全く陽が射さない状況でしたが
印画紙の色は変化していきます。



現像中には
微かだったモチーフの痕跡が浮かび上がり・・・



鮮やかな青が発色しました。



この日の実習から
太陽が雲間に隠れていても
紫外線は相当量出ている事を確認しました。



とは言え・・・

やはり
青空の下で青色を発色させたいです。
2週間後は快晴となる事を願って講座を終えました。

次回はデジタルネガフィルム作成を含むサイアノ実習です。


記:徳永好恵


徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。 

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ヴァンダイク・ブラウンプリント講座 / 2日目 応用実習:デジタルネガフィルムの調整&プリント

2018年02月06日 | 古典印画技法講座


ヴァンダイク・ブラウンプリント講座
2日目の報告です。



前回に作成した20段階のデータチャートを参照しながら
デジタルネガフィルムの濃度調整をおこないました。



白飛びと黒つぶれがないか
画面細部の濃度を確認して密着原稿を完成させ・・・



感光液を調合、紙に塗布・・・



露光機を使いプリント、現像と作業を進めます。



露光直後の画面は黄色みを帯びた明るいブラウンです。



最終水洗時には黄色みはなくなり、乾燥後しばらくすると
深みのある上品なブラウンプリントが完成します。



雪部分の白飛びはなく、暗部の黒つぶれもなく
予定通りの仕上がりとなりました。

記:徳永好恵



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ヴァンダイク・ブラウンプリント講座 / 1日目 基礎実習:作業工程を学ぶ

2017年12月03日 | 古典印画技法講座


徳永写真美術研究所では
プリント技法体験講座として
3講座を開講しています。

1)シルクスクリーンプリント講座
2)サイアノタイププリント講座
3)ヴァンダイク・ブラウンプリント講座

今回はヴァンダイク・ブラウンプリント講座初日のレポートです。



この講座は全二回で完結、
初日に一通りの作業工程を体験します。



まずは、感光液を調合する事から。
上の写真は水を計っているので素手ですが
この技法では硝酸銀を使用します。
取り扱いに注意して緊張感を持って作業に取り組みます。



調合した感光液を紙に塗布、乾燥させて印画紙が完成します。

そして・・・露光



露光後は水洗→定着→水洗→乾燥という流れの作業工程。



露光後の水洗では鮮やかなブラウンに発色しますが
完成時には落ち着いた色調となります。



ヴァンダイク・ブラウンプリントは
宮廷画家アンソニー・ヴァン・ダイクが描く
茶色の美しさに称えて名付けられた技法との事。



講座後半は
20段階の濃度を印画した
データチャートを参照しながら
デジタルネガフィルムの作成にも取り組みました。

記:徳永好恵



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サイアノタイププリント講座 / 4日目 応用実習:色の変換&自主制作

2017年11月19日 | 古典印画技法講座



サイアノタイププリント講座
最終日の報告です。



まずは
いつものように感光紙作りから。



感光紙は白い紙や布だけでなく
色付きの支持体を用いても構いません。



こちらの受講生は露光済の紙に
更に描くという行為をされました。
感光液を絵の具として用い
青の上に青で描いた絵となります。



このサイアノ技法に対する関心ポイントを
それぞれに深める最後の実習となりました。





後半は研究所に戻り
青色を変換する実験に取り組みました。



記録写真にはありませんが
ベージュ、緑、紫、赤茶・・・と
アースカラーに変換させました。



実習終了後はコーヒーブレイク。



自宅でサイアノ作業を継続するためのアドバイス
そして
全4回の講座の振り返り
加えて
皆さんの日常活動についてなど
話題は多岐にわたり楽しく雑談。



上の写真は
ある受講生の方の講座ファイル。
細かく実験結果が記録されています。


記:徳永好恵



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サイアノタイププリント講座 / 3日目 応用実習:布プリント&自主制作

2017年11月05日 | 古典印画技法講座



夏限定と思われがちなサイアノタイププリント、
今年は秋に開講しました。

ゆえに
実習の記録写真には落ち葉が・・・



今回はサイアノ講座3日目のレポートです。



まずは復習として
初日におこなった感光液作りからスタート。
2種の薬品を調合します。

そして
この日のお題、布へのプリント実習に取り組みます。



布を扱う場合も
紙と同様に感光液を刷毛で塗りますが
染料のように薬液を沁み込ますこともできます。





この日は雲一つない晴天。



肌寒い気温でしたがソコソコ強い日差があり
秋のサイアノ日和と言える一日でした。



下のガーゼ布の制作物は
予め藍染された布にサイアノ感光液を塗布しています。
藍染めの青にサイアノの青が合わさった状態です。



野外での実習と同時進行で
デジタルネガフィルムを原稿としたプリントも進めました。



こちらは露光機を使用するため
確実に定時で仕上がります。



青いコスモス画像の布が
水中でたゆたう様が印象に残りました。


記:徳永好恵



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サイアノタイププリント講座 / 2日目 基礎実習:露光機でのプリント&デジタルネガフィルム作成

2017年10月22日 | 古典印画技法講座


サイアノタイププリント講座2日目の報告です。

この日は
光と影を操るフォトグラムでの制作から。



そこで
光を透過するモチーフを持参し
実習をおこないました。

(一同、昭和感溢れるスライドパズルに感動。)



まずは感光紙作り

そして露光・・・
本来は太陽光で色の変化を見極めたいところでしたが
当日は雨天(台風!)につき
研究所内で露光機を使用しました。



ブラックライトの光を照射すると・・・



スライドパズルがネオンのごとく輝く光景に驚きました。



露光を終えた画面は灰色ですが
水にさらすと青く発色します。





講座後半は
デジタルデータからネガフィルムを作成する方法を学び・・・



再び露光機でプリント。



青白画像となった写真が仕上がりました。



今期のサイアノ講座には
日本画を専門とする受講生がおられ
その方は自身が描いた絵を原稿に仕上げました。
青い柿・・・不思議な絵となりました。




記:徳永好恵

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サイアノタイププリント講座 / 1日目 講義:サイアノタイプの魅力&体験実習

2017年10月08日 | 古典印画技法講座


サイアノタイププリント講座1日目の報告です。

サイアノタイプと表記していますが
シアノタイプ
ブループリント
日光写真
などとも呼ばれる技法です。

まずは
この技法の魅力を紹介する講義から。



青い写真技法としての紹介にとどまらず
様々な技法と絡む展開ができる事もお伝えしました。
上の写真、時計の画像は私が学生だった1988年に
光の染色として制作したものです。
30年が経過していますが鮮やかな色調を保っています。



後半はサイアノ体験。



薬品を調合して感光液を作り、紙に塗布。
そして
テストプリント。



5秒、10秒・・・4分と段階露光をおこないました。



露光直後の様子。(現像前)



テストプリントのデータを元に
身近にある材料を並べ
数分間、太陽光にあて・・・



現像すると・・・



青白のトーンが美しい画面が仕上がりました。

次回はデジタル写真データからネガフィルムを作成し
青写真としての制作を学びます。

記:徳永好恵



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サイアノタイププリント講座 / 4日目 布へのサイアノ&最後の実験

2016年05月29日 | 古典印画技法講座


サイアノタイププリント講座、実習最終日です。

この日は、まず
布を支持体として取り組みました。

布にサイアノタイププリントをおこなうと
“光の染色”として
私の恩師・山口通恵氏の作品のように
染色技法にカテゴライズされる場合もあります。
実は私は大学時代に染色技法の1種として学んでいます。



綿布にサイアノ薬品を塗布して乾燥中の様子。
支持体を紙から布に変更しても処方は同じです。



この実習ではプリンターでの露光をおこないました。

プリンターのライトはブラックライト、青い光で照射。



水現像直後の様子です。
濃度が薄いように見えますが
数時間後には
現状よりも濃く鮮やかな色調に変化します。



後半は
各々の実験に取り組みました。



前回は水現像中に紙が溶けてしまう事がありましたが
今回も引き続き
和紙を中心に様々な紙の実験に取り組む方がおられました。

その他



支持体は白であり、無地であるという概念を超えた実験をされる方も・・・

4日間の実習を通して多くの体験をしていただきましたが
サイアノタイプの魅力を紹介したにすぎません。
講座を終えた後の制作が重要です。
この講座では年度末に
作品として仕上がった制作物を持ち寄るカリキュラムです。
皆さんの今後の展開に期待して講座を終えました。


記:徳永好恵

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サイアノタイププリント講座 / 3日目 デジネガ露光・青色の変換・支持体研究

2016年05月15日 | 古典印画技法講座


この日は
4時間の講座のなかで多くの事に取り組みました。

まずは
前回に準備したデジタルネガフィルムを用い露光機でのプリント作業。
グレースケールを露光したデータシートに基づき
フィルムを作成しているため予定通りに仕上がります。



上の制作物はネガ作成時に
絵画的効果を増幅する調整を施しているため
浮世絵的な魅力を感じる仕上がりとなりました。



露光機での照射中には、他の実験も同時に進めました。



皆さんが持参した様々な支持体に感光液を塗布し
それらの結果を検証しました。



革にサイアノ薬品を塗り、露光した結果は・・・



こんな感じ↓



シダの形状が微かに見えます。
写真黎明期の実験作のよう・・・。



↑こちらは何故かソラリゼーションが起こる像となりました。



巻き簾はこのような状態に。



水現像時に支持体が溶けてしまうケースもありました。

この日の取り組みは
更なる研究に期待したい結果が多く
皆さんの今後の展開が楽しみです。 



その他、サイアノの青色を変換する事にも取り組みました。



黄土色、緑、青緑、赤茶、紫・・・等に変換する事ができます。



この日の実験を通して
底がないサイアノの魅力を体感いただけたことと思います。

次回は布を支持体とするサイアノ実験に取り組みます。


記:徳永好恵

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サイアノタイププリント講座 / 2日目 それぞれのサイアノ実験

2016年05月01日 | 古典印画技法講座


前回の
サイアノタイププリント体験を踏まえ
今回は
各自それぞれの実験を進めました。

その実験の一部を紹介します。





バインダーに閉じられた印刷物を抜き出し感光液を塗布



様々な植物を乗せて露光



水現像後は・・・



再びバインダーに綴じるという制作に取り組まれた方がおられました。
文章と植物との絡みによっては意味深い制作物となりそうです。





コチラの方は感光液を絵の具として扱い



水墨画のように描かれました。
印画技法の枠にとらわれないサイアノタイプの扱いに
無限の可能性を感じます。



太陽光での露光作業の傍ら
次週から取り組む
プリンターを使用する準備もおこないました。



デジタルカメラで撮影した画像データから
ネガフィルムを作ります。



サイアノスケールの発色具合を参照しながら
画像濃度の調整をおこない
デジタルネガフィルムを仕上げました。

次回は
プリンターでの露光と
青色を変換させる作業に取り組みます。


記:徳永好恵


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