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徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

写真基礎講座 7日目 / 多重露光による写真表現

2013年07月07日 | 銀塩写真講座

これまでの講座にて
暗室作業を一通り体験してきました。

今回は目先を変えた
取り組みをおこないました。



この実習で
参考にした写真家はUELSMANN

 暗室での多重露光により
独創的な世界を作り出す写真家です。 
 
今回は2つの課題に取り組みました。

一つ目は
白いノートに画像を重ねる多重露光です。



過去に写真講座を受講した
皆さんの作品を含めて
まとめたGIF画像です。
毎年、少しずつ
ページが増えていく事を楽しみにしています。



二つ目の課題は
1つの画像に
3段階の露光を施して仕上げます。

画像によって、向き不向きがありまずが
立方体に見えるはず・・・。













何事も基礎の積み重ね。
私はシンプルな作業の中にこそ
深い世界を発見できるのではないかと思います。

記:徳永好恵

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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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写真基礎講座 6日目 / モノクロ銀塩プリントを進める

2013年06月23日 | 銀塩写真講座

前回に引き続き
暗室でのプリント作業に取り組みました。



この受講が初めての暗室体験となる方は
適正な濃度、コントラストなど、調整の仕方を学びながら
じっくりとプリント作業を進めました。



いっぽう、経験のある方は
各自のペースで
暗室作業に没頭する一日となりました。



プリント作業を重ねるなかで
徐々に自身のモノクロームの世界が見えてくる事と思います。





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写真基礎講座 5日目 / モノクロ銀塩プリントを学ぶ

2013年06月09日 | 銀塩写真講座

プリント作業に取り組みました。

まずは
薬品を作る事からスタート。



この日の水道水は
ぬるま湯状態だったため
予め冷蔵庫で冷水を準備し
液温を調節しました。
フィルム現像ほど厳密さを求めませんが
正確なプリントデータを得るためには
液温管理は必須です。



最初はコンタクトプリントを作りました。



既にフォトグラム課題にて
暗室作業を経験していたため
スムーズに作業を完了できました。



休憩をはさみ、授業後半は
いよいよ引き伸ばし作業に着手。



仕上がったコンタクトプリントを見ながら
引き伸ばす写真を選びます。



コンディションの良いフィルムの見極め方を説明し
初体験の方にはプリントしやすい写真を指示しました。



今回の受講生の皆さんは
35mmサイズのフィルムを使用する人が3人
ブローニーサイズを使用する人が2人
経験値は人それぞれ・・・。



引き伸ばし作業にホコリは大敵。
ブロアでしっかりホコリを飛ばす事が大切です。



初体験の方には
引伸機の使い方から、順を追って指導。
経験者の方には
自分のペースでプリント作業を進めていただきました。



多階調印画紙の特性を理解し
適切なフィルター操作、焼き込み・覆い焼きなど
基本的なプリントワークを学びました。

記:徳永好恵

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写真基礎講座 4日目 / モノクロフィルム現像を学ぶ

2013年05月26日 | 銀塩写真講座

今回はモノクロフィルム現像を学びました。

写真のキャリアが長い方でも
案外、体験した事がないのがフィルム現像。

外注もできますが、作品用のフィルムは
安定したコンディションで仕上げたいところ。

やはり、自らの手でおこないたいものです。



受講者の皆さんにとっては

デジカメ世代のため初めて
学生時代以来
現像はいつも外注・・・
もちろん
自宅でフィルム現像を
常におこなっている方も含みます。



一連の作業工程の中で
初心者にとっては
フィルムをリールに巻く事が
最も難しいポイント。
慣れないうちは手が汗ばみ
ダークバックの中が多湿状態となり
フィルムがベタついたりします。



現像作業は
液温と時間を確認しながら
丁寧におこないます。



薬品処理が終ると
仕上がりが気になりますが
しっかり水洗する事が大切です。



この日は
フィルムの端が
折れる部分があったものの
みなさん、おおよそ成功しました。

今回の作業はここまで。
次回から
現像したフィルムをプリントします。

<追記>



この日の授業後
受講生のお一人がスマートフォンで
ネガフィルムを撮影するとポジ画像となる機能を使い
現像したフィルムの画面を確認されていました。

今や、スマホは
露出計となったり、ポジ画像を確認できたりと
すごいのですね。
電話やカメラ、パソコンの域を超え
独自の進化をしているんだなと
ガラケー利用者の私は驚くばかりです。

記:徳永好恵

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写真基礎講座3日目 / 陽画と陰画、両方のフォトグラム体験

2013年05月12日 | 銀塩写真講座

今回のお題は
光と影で描くフォトグラム。
ただし
通常のフォトグラム実習ではなく
陽画と陰画の両方を体験する事がポイントです。



陽画法としてのフォトグラム実習では
熱で現像する感光紙を用いました。
アイロンの熱で現像できます。



この感光紙は未露光時は薄い黄色。
光があたると白に。
光があたらない部分は現像後
青に発色します。

作業は公園にて。
露光は太陽光でおこないました。 

光があたり過ぎると
真っ白の画面となるため
程よい光の加減を会得するまでは
なかなか思うような仕上がりにはなりません。

上手くできた例を紹介します。



蝶をモチーフとして露光した結果



蝶の痕跡を捉える事ができ
儚い印象の画像となりました。



コチラは
木漏れ日が射す中で
感光紙にロザリオを置き露光しています。
ロザリオは
神々しい光に包まれているように見えます。



太陽光での
陽画法を体験した後は
暗室にて
陰画法に取り組みました。



モノクロ印画紙を用いるフォトグラムは
光があたると黒に
あたらない部分は白に発色します。
先ほどの作業とは逆の階調となります。

同じモチーフでの露光結果を紹介します。







機械的に階調が反転するだけでなく
露光環境によって
描写の様子が異なる事に気付きます。



この光の作用こそ
写真の本質です。

photo (光の) - graph (図)


 記:徳永好恵


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写真基礎講座 2日目 / 撮影の基礎を学ぶ

2013年04月21日 | 銀塩写真講座


本講座の名称は“写真基礎講座”。
しかし
基礎からスタートする講座ではあるものの
今年度の受講生の半数は経験者。
そこで
初心者グループと経験者グループに分かれて
講座を進めました。 



初心者グループは
徳永写真美術研究所のオリジナルテキストを用いて
カメラの構造から
撮影における一通りの基礎知識を学びました。 



経験者グループは
TIPA校庭(近所の公園)にて
4×5カメラでの撮影実習に取り組みました。 



この日は撮影で終わらず
フィルム現像までおこないました。



やや
ハードスケジュールでしたが
無事に
4×5撮影&現像作業を終えました。 



次回は
全員が初体験となる実習に取り組みます。

記:徳永好恵

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写真基礎講座 1日目 / 写真史レクチャー

2013年04月07日 | 銀塩写真講座


2013年度 写真基礎講座、初日。

基礎の講座ながらも
大学で写真を専攻していた方
前回のTIPA写真講座を受講されていた方

含む
顔ぶれとなりました。

互いに影響しあう場となればと思います。

講座を進めるにあたり
まずは
写真の歴史からスタート。

3時間ほどの
駆け足写真史レクチャーをおこないました。



毎回、写真史レクチャーをおこなう前に
内容を見直します。
最近はインターネットを介して
溢れるほどの情報を入手できるので
新たに盛り込みたい情報が多くあり
年々、拡張し続けるレクチャーになってきました。
あれも、これもと盛り込み過ぎず
スリム化しなければいけないと思うこの頃です。



他に、レクチャーに関係する資料の紹介や


数種類の手作りカメラオブスクラで
カメラの原理を解説し
像を結ぶ現象を観察しました。

記:徳永好恵

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■写真講座19日目・シルク講座17日目 展示会場の紹介と撮影実習 

2013年03月03日 | 銀塩写真講座




TIPA写真塾制作展Vol.5の展示会場の様子です。







今年度は
ゼラチンシルバープリントでの制作 5作家
シルクスクリーンプリントでの制作 4作家
デジタルコラージュからのゼラチンシルバープリント 1作家

表現内容は
セルフポートレイト的内容 3作家
現代社会の在り様を見つめる内容 3作家
意匠としての制作 1作家
表現する事を探す段階ある制作 3作家

それぞれが直面する課題に向き合い
試行錯誤した結果です。
今後も
自分が追うべき課題を持って
制作活動を継続してもらいたいと思います。



制作展の最終日は
搬出作業に取り掛かる前に
展示会場の撮影実習をおこないました。



デジタル一眼レフカメラは初めてという方に対しては
三脚の立て方から解説し
全員
自分の作品の展示風景を撮影しました。




記:徳永好恵


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■写真講座18日目・シルク講座16日目 制作展の展示作業

2013年02月17日 | 銀塩写真講座





TIPA写真塾制作展Vol.5

展示作業をおこないました。



まずは
展示とはどういう事か
個展とグループ展の違い
並び順の決め方
など
展示に関わる講義からスタート。



作品を掛ける高さの基準は
国によって異なる場合があるなど
これまでに経験したエピソードも織り交ぜ
適宜解説を加えながら
作業を進めました。



メジャーの数値だけを頼りに展示をすると
作品の並びが傾く時があります。
床が水平でない事もありますから・・・
そのような場合は
直視して判断、微妙な場合は水準器を使います。

キャプションを貼る時は


ひっつき虫などが便利ですが
今回は壁が和紙のためNG.
そこで

ピンニング器を使用して固定します。
 ↓


最後に
ライティングを施し
展示作業を終えました。



後ほど作品をご紹介いたします。


記:徳永好恵


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■ 写真講座16日目 展示準備:写真の選択、枚数、並べ方、タイトル、コメント・・・を考える

2013年01月20日 | 銀塩写真講座


バライタ印画紙による
プリント作業が進み
選択できる分量の写真が
出そろう段階となりました。

この日は
展示について考えます。

展示方法は
幾通りかありますが
この講座では
全員
ブックマット加工を施し
額装する展示を経験します。



表現しようとする内容を
反映できる写真の選択や枚数とは?

また
並べ方も
検討しなければなりません。



一列に並べる場合は・・・
二段掛けする場合は・・・
人物写真は被写体の目線も
考慮が必要です。

自分の写真と向き合い
試行錯誤しながら
展示計画を決定しました。



授業後半は
作品タイトルをどう決めるか
制作コメントをどのように書くか
個々の状況に沿って説明し
次回までに
文章をまとめるよう指示しました。



タイトル、コメント、どちらも
制作と同様に
重要な作品の要素です。

日ごろから作品を言語化しておく
必要性を語りました。


記:徳永好恵


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