徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

創作実験クラブ / 1日目 画材の研究:鉛筆1 絵本の読み聞かせより

2021年05月22日 | クラブ活動


創作実験クラブは
創ることに関心のある皆さんを対象とし
創作の源泉となる体験を重ねる活動です。

今年で4期目となる2021年度初回は
画材研究として鉛筆をお題としました。

そこで、あるクラブ部員さんに
木下晋さんの鉛筆画による絵本の
読み聞かせをおこなっていただきました。


「ハルばぁちゃんの手」
著者:山中恒



台本を作成しての読み聞かせ・・・



物語最後になると
手元に置かれたスマホで
効果音(音楽)が添えられ



胸が熱くなるクライマックスでした。

読み聞かせ中には
パソコン画面に絵本画像を投影し
モニター越しに繋がるメンバーとも
この時間を共有しました。



物語の余韻に浸りながら小休憩。



ドリップコーヒーの
パッケージに注目ください。
ある部員さんによる
TIPAでのコラグラフ&フロッタージュ体験
元に作成されたパッケージです。
創作実験活動が実験にとどまらず
カタチとなった様を拝見でき
うれしく思いました。



活動後半は実際に鉛筆を手にして
画材研究に取り組みました。



まずは
硬さが異なる鉛筆の違いを確認・・・



そして
メーカー3社の描き心地も確認しました。



例えば、同じ2Bでも
各メーカーそれぞれ違うことが分かり
その違いが想像以上だったことに驚きました。

一通りの確認を終えた後は
好みの鉛筆で「手」を描きました。

上手く描くのではなく
「心に届く絵を描く」を目的に。



木下晋さんの手の絵を眺めながら
自身の手を見つめ描いてみました。

その成果は・・・



左右異なる手が並びましたが
手の印象がよく捉えられています。



左は休んでいる手
左は仕事中の手との事。



どのようなお仕事をする手なのか
気になりますね。



上の手は先日の出来事を絵にしています。
付き添いで救急車に乗車中
呆然とする意識の中で自身の手を
見ていた様子を描きました。
その時が凝縮されているように感じます。

モノトーンゆえ増幅可能な世界とは
・・・と考えを巡らした活動日でした。


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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。 

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