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TICOブログ

TICO最新情報をお届けします。

インターナショナルフェスタ徳島2010

2010年12月24日 | 地球市民教育
鳴門教育大学国際教育オープンフォーラム 
インターナショナルフェスタ徳島2010 ~国際理解教育の姿を探る~

日時:平成22年12月23日(木)
場所:あわぎんホール(徳島県郷土文化会館)



インターナショナルフェスタ徳島2010に行ってきました

国際理解教育”という言葉を聞いて、みなさんはどんなイメージを持つでしょうか?
人権?環境?はたまた国際交流?
実はそれら全て、“国際理解教育”の分野に含まれるそうです。
このフォーラムは、実際に“国際理解教育(開発教育)”を実践する人々の話を聞き、“国際理解教育”のイメージを参加者で共有しよう、というものです。

午前の部では、パネリストである国際理解教育の実践者の方々5名が、現場で実践している国際理解教育のお話をしてくださいました。
ちなみにTICO代表の吉田もパネリストの一人として講演を行いました
TICOでは、“国際理解教育”を“地球市民教育”と表現しています。



パネリストの方々の教育実践の場は、小学校であったり教育養成課程における音楽の授業であったり、実に様々です。
それぞれが持つ国際理解教育への思い、また、その実践方法や捉え方、実践していく中でぶつかる課題も、多種多様です。
みなさんのお話から、様々な工夫を凝らしながら日々現場で努力されている姿がうかがえました。

午後の部では、パネリストの一人で小学校の校長先生をされている方による、モデル授業が行われました。
小学校の国語の教科書に載っている「世界一美しいぼくの村」という物語を使った授業だったのですが、その物語の作者の思いや物語が書かれた背景を教わり、危うく泣きそうになってしまいました・・・
モデル授業のあとは、吉田によるチャレンジアフリカの演示、ユネスコ・スクールについての話題提供が行われました。


ファーラムの最後のまとめでは、

国際理解教育というのは教育全体の大事な入れ物で、それに何を入れるかは教育者次第。
国際理解教育によって“外”を知ることで“自分”を知ることにつながる


というお話がありました。“国際理解教育”とは科目の一つなんかではなく、教育一般、むしろ日常生活の大事なエッセンスになるものである、と私も考えます。
“国際理解教育”という言葉、以前は「捉えどころがなくてなんだか小難しいな~」と思っていましたが、今回のフォーラム参加で、何となく私なりのイメージがつかめてきたような気がします。

自分以外の外(外国や他者など)を知ることで、自分の足元を見つめなおす。

“国際理解教育”は、実は自分を知るための“自分理解教育”でもあるのではないでしょうか。

みなさんも、国際理解教育を通して自分発見してみませんか?


文責:事務局(滝川)

IFMSA合宿@TICO道場

2010年12月22日 | 地球市民教育
12月18日(土)~19日(日)、IFMSA(国際医学生連盟)の合宿がTICO道場で行われました!
今回の参加者は9名、うち3名は遠く北海道からの参加です。長旅、本当にご苦労様です

さて、今回の合宿では “TICOの活動紹介”、“ライフスキルのワークショップ”、“農業体験”の3つをTICOからご提供させて頂きました。
今回のメンバーは大半が国際協力のビギナーとのこと。
そのため、あまり難しすぎる内容を避け、国際協力入門としてワークショップが計画されました。

みなさん、ライフスキルってご存知でしょうか?
ライフスキルとは、“よりよい人生を生きるために必要な技術”。
そのスキルのひとつがコミュニケーションスキルなのですが、今回の合宿では、簡単なゲームを取り入れて、参加者により良いコミュニケーションについて考えてもらう時間をもちました。


<ワークショップでやったお絵かきゲーム>

その後はロールプレイの時間です
今回のこのロールプレイは、参加者が医学生ということから、「現地の人の立場になって考え、行動できる医療従事者に育ってほしい」という思いで企画されました。
<アフリカで医療を行う日本人医師>と<現地人の患者>という二役を、参加者にロールプレイで演じてもらいました。
ロールプレイは即興劇。演じる人によって台本は変わります。
参加者はその役柄になりきって、感情移入して真剣に演じます。


<ロールプレイの練習中。みなさん素晴らしい役者ぶり!>

支援の際には、その場所の社会的・文化的背景を汲みとり、様々な方向から対策をとる必要があります。
たとえば医師の場合なら、“医師がいない場所に日本人医師として行き、患者を治療する”という行為だけでは、病気は減りません。
患者が病気になる原因を解決したわけではないからです。
ではその原因を解決するために現地の人々と共に何ができるか、IFMSAのみなさんにはそんな事も考えられる医療従事者になって頂きたいな、と思います

今回の合宿は私にとって現役の大学生と接する久々の機会でしたが、志高い学生さん達に触れて、良い刺激を頂けました。
IFMSAのみなさんの今後の活躍に期待です

以下学生からの感想
「普段できない活動やワークショップで、とても楽しかった。また参加したいと思った。」
「色々な話を聞けた。また、それを聞いて感じることも多く、充実した合宿だった。」
「TICOの活動紹介やワークショップを通して、アフリカをより身近に感じ、これからの活動へのモチベーションが上がった。」


文責:事務局(滝川)

山歩きの下見♪

2010年12月17日 | 地球市民教育
1月8日~11日の3連休、TICOでは一般の方向けの合宿を予定しています。
*合宿詳細はこちら*

その合宿のプログラムの一つが「山歩き」
内容については当日までナイショですが、昨日その下見に行ってきました。

山の中では雪がちらほら。

当日はお弁当を持って、みんなでテクテク歩きます。
天気がいいことをただただ祈るのみです。

事務局(瀬戸口)

徳島大学「国際看護活動論」

2010年12月08日 | 地球市民教育
12月2日(木)、講師を務めるTICO代表の吉田に同伴し、行ってきました徳島大学。
講義名は「わが国の国際医療援助活動の動向」。



今回の対象は看護学科の学生8名。
少数のため、割とアットホームな雰囲気で講義が進められます。
まずはおなじみ、TICOオリジナル教材「チャレンジアフリカ」!



アフリカで生まれ成人するまでの過程を、さまざまな状況が書かれたカードを引いて体験していきます。
そのそれぞれについて、吉田が実体験を交えながらコメントを加えていきます。
時には「~についてどう思う?」「ギモンに思わない?」と、学生さんたちに質問が投げかけられます。
学生さんたちも、カード一枚一枚の状況について、吉田の話を聞きながら様々な考えをめぐらせている様子でした。

後半は、プロジェクターを使っての講義です。
アフリカの栄養失調の子供の写真、エイズ患者の写真などとともに、吉田が実際に見てきたこと、感じてきたことが語られます。
今の日本では信じられない状況を、写真が雄弁に物語ります。
やはり、実体験として語られる話には、説得力があるものです。

講義は戦争の話、日本国憲法の話にもいたりました。
日本が国内の平和を謳歌している間に、実は国外の戦争に加担していたなんて聞いたら、みなさんどう思います?
そんなのウソだって言える確信、ありますか?

わたしも、日本人として自分の国にもっと関心を持たなくては、と改めて思った一日でした。

文責:事務局(滝川)

「ザンビアから見えるアフリカの人権」@木屋平中学校

2010年12月08日 | 地球市民教育

▲講義の様子。「さて、ザンビアはどこでしょう?」

11月28日の日曜日、木屋平中学校の授業参観にお邪魔してきました。
木屋平中学校では、以前学生寮があった時代に、TICO代表の吉田がよく講義を行っていたそう。
寮がなくなってからは縁遠くなっていたので、TICOとしては今回久しぶりの訪問です。

伺った時期がちょうど人権週間ということで、講義のテーマは「ザンビアから見えるアフリカの人権」。
お手伝いで行った私も、まずは勉強のためと中学生と一緒に聞き役に回ります。

講義前半では、ザンビアの人々や文化のほか、日本とザンビアの以外なつながりが紹介されました。
たとえばみなさん、日本の硬貨で、ザンビアと深くつながりのあるものがあるのですが、どの硬貨かご存知ですか?

正解は・・・

そう、“10円玉”です!

10円玉硬貨の原料である銅の大部分は、実はザンビアから輸入されているそうです。
私は知らなかったのですが、みなさんは知ってました?

その後、「チャレンジアフリカ」(TICOオリジナル教材)を使い、中学生にアフリカの生活を疑似体験してもらいました。
日本とは全く異なる生活状況に、中学生はみな戸惑いと驚きを隠せない様子でした。
1時間という短い講義でしたが、学生さんたちは、以前よりザンビアをぐっと身近に感じてくれたのではないでしょうか。
これがきっかけで、木屋平中学校のみなさんがアフリカの人権問題に目を向けてくれたらといいな、と思います。

また、木屋平中学校のみなさんからは、生徒会で集めた寄付もいただきました
頂いた大切な寄付金は、ザンビアの学校関係の事業に活用させていただき、後日木屋平中学校のみなさんに報告したいと思っています。

最後に、この日の講座で、私が思い出した言葉を紹介します。

愛の反対は憎しみではない。無関心である。」(マザーテレサの言葉)←TICOに来てよく耳にする言葉です
無関心は常に攻撃者の利益になることを忘れてはいけない。」(ユダヤ人作家、エリ・ヴィーゼルの言葉)

人権問題だけでなく、私たち人類が直面する様々な問題の根本には、人々の「無関心」があるのではないでしょうか。
「関心」を持ち「行動」すること。大事ですよね。

木屋平中学校のみなさん、どうもありがとうございました!

文責:事務局(滝川)