TICOブログ

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8月の地球人カレッジ

2013年08月25日 | 地球人カレッジ
*日時:8月23日(金)19:00~21:00
**参加人数:21人(発表者、ネットでの参加者含む)
*場所:さくら診療所デイケア室
*報告者:藤長 英之(徳島新聞社 記者) 
     中川 朋子(JICA四国支部 徳島デスク 国際協力推進員)
 テーマ:「徳島新記者が捉えた「ア フ リ カ の 今 」 ~ザンビアの国際協力の取材現場から~」

 今年の2月にJICA地方マスコミ派遣にて、徳島県人が海外青年協力隊などで活躍するアフリカへ取材で
訪れた徳島新聞記者の藤長さんと、それに同行されたJICA四国、国際協力推進員の中川さんをお招きし、
お二人から見たアフリカを語っていただきました



 訪れた国は3か国
 ボツワナ、ザンビア、そして、エジプトです

ボツワナそしてエジプトには、徳島県出身の協力隊の方が派遣されており、ザンビアへはTICOザンビア
事務所及び活動地を取材いただきました。
 その模様は、徳島新聞ウェブサイトでお読みいただけます


 アフリカに憧れを抱いていたという藤長さん、今までは遠い存在であったアフリカが、いまやもう一度
訪れたい場所になっているそうです
 そして、驚いたのは町にあるスーパーマーケットイメージとは違って物があふれ、立派な
ショッピングモールで地元の人々が買い物を楽しんでいたそうです。しかし、一歩スラム街や村に
足を踏み入れると、そこには別の世界が存在しており、大きな格差を感じたそうです。

 国際支援をしている意味、発信していくことが大切、と藤長さんはおっしゃいます。

 また、同行された中川さんからは、アフリカでの食べ物についてお話いただきました
 


 スクリーンに映し出される料理の写真はどれも美味しそうでした
 そして、アフリカを訪れたことで自身の生活スタイルも見直されたそうです

 国際協力は、何かをしてあげることだけではなく、お互いに学びあうことでもありそうですね。
 何か特別なことではなく、いろいろな国際協力との関わり方をTICOでも模索していきたいと思います

 文責:事務局(近森)

平成25年度徳島大学国際協力論 Vol.4

2013年08月03日 | 地球市民教育
 平成25年4月から徳島大学で開講している国際協力論
 7月31日をもってあっという間に第11回目まで終了しました

 それでは、今年度最後の授業をご紹介

 7月3日は、鳴門教育大学へ研修で来られていた大洋州の理数科教員のみなさん
と国際協力論受講生との交流が行われました


 始めに、研修員の方からそれぞれの国ついてご紹介いただきましたフィジー、パラオ、パプアニューギニア、バヌアツなどなど
 パワーポイントに映し出される画像はどれも行ってみたいものばかりでした
 その後、グループに別れてディスカッションを行いましたなかなか英語でコミュニケーションを取るのは難しかったかもしれませんね
 最後にみんなで踊って楽しいひとときを過ごすことができました
 
    

 7月10日は東京から来ていただいた紛争予防センター理事長の瀬谷ルミ子さんにご講義いただきました。
 瀬谷さんがこのお仕事に携わるきっかけになったのは、ある1枚の写真だそうです。
それは、難民キャンプで死にかけている母親のそばで泣いている子どもの写真でした。
 その時、瀬谷さんは高校生でその写真をお菓子を食べながら見たそうで、「かわいそう」という感情よりも、
なぜ自分は安全なところでお菓子を食べていて、この子の母親は死にかけているのだろうと強く思ったそうです。
 平和=生きる選択肢、生き方の選択肢がある状態 と瀬谷さんはおっしゃいます。
 改めて日本に暮らす私たちは平和なんだと感じた瞬間でした。

 7月17日は鳴門教育大学の近森憲助教授に来ていただきました。
 2006年よりアフガニスタン教師教育プロジェクト(基礎教育分野)に携わっておられ、これまで何度もアフガニスタンを訪れたそうです。
 アフガニスタンと聞くと、なんだか紛争のイメージがありますが、実際、滞在中にミサイルや銃撃の音を聞いたことがあるそうです
 教育支援は結果の見えにくい支援とも言えるかもしれません。しかし、これからのアフガニスタンを背負って立つ子どもたちへの教育は
 アフガニスタンの平和へ向けて非常に大切なことだと思いました

 7月24日はコペルニク事務局の天花寺宏美さんを東京よりお招きしました。
 コペルニクは、ご想像通りコペルニクスからきており、なんでもポーランド語だそうです
そしてなぜコペルニクかというと、人々の考えを変えたからなんだそう
 従来の国際協力の方法ではなく、今までと違う、人、モノ、金の流れを作り出し、いろいろな形で国際協力は出来ると天花寺さんはおっしゃいます。
 これからの国際協力は特別なことではなく、いろいろな関わり方ができそうですね

 そして、7月31日は饗場先生によるまとめの講義がありました。
 なぜ、国際協力をするのか?という問に、受講生のみなさんそれぞれに答えを見つけることができたのではないでしょうか
 そして、最後にスタディーツアーに参加した学生さんインターンシップでアメリカのディズニーワールドで働いた学生さんそしてTICOユース
 から、それぞれに発表がありました

 この国際協力論を通じて、これからの将来どこにいても、何をしていても国際協力が出来る可能性が広がったのではないでしょうか
 今後のみなさんの活躍に期待しています

 文責:事務局(近森)


7月の地球人カレッジ

2013年08月03日 | 地球人カレッジ
*日時:7月27日(土)19:00~21:00
 **参加人数:29人(発表者、ネットでの参加者含む)
 *場所:さくら診療所デイケア室
 *報告者:木村 亮(NPO法人道普請人理事長・京都大学教授)
 テーマ:「住民とともに「土のう」で道を直す~自分達の使う道は自分達で直せるという意識を広げたい!~」

 毎日、暑い日が続いておりますが皆様いかがお過ごしですか
 先月、行われた地球人カレッジも熱のこもったお話でした

 

 今回、講師としてお招きしたのは、NPO法人道普請人理事長の木村亮さんです。
 土木工学がご専門で、京都大学教授でもあられます。
 国際協力になぜ土木と思われるかもしれませんが、木村先生が活動していることは国際協力と
 非常に結びついているのです
 TICOも、アフリカ、ザンビアの村で活動していますが悪路に悩まされることもしばしば
 特に雨季ともなると、道が川のようになってしまいます
 それでは、せっかく作物を作ったり立派な学校を建てても、市場に作物を売りに行くことも
 学校へ通うこともできません

 そこで、木村先生は、「土のう」を使った道直しを現地住民の方に教えて、
 自分たちで維持管理できるような仕組みを作り活動されています。

 木村先生はおっしゃいます
 土木の原点は、人々の暮らしを守り豊かにすること

 「土のう」は、今や世界中で「DO-NOU」と呼ばれているそうです。
 道直しはいつやるのと聞かれたら「DO-NOW」!でしょう(木村先生談)

 ぜひ、一見の価値ありです
 どうぞ、こちらをご覧ください

 文責:事務局(近森)