TICOブログ

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2月23日:森山小学校贈呈式

2010年02月25日 | 地球市民教育
先日の記事でも書きましたが、ずっとTICOを応援してくれている森山小学校から、アルミ缶回収で得た収益金を贈呈します、という連絡をいただいたので、ありがたく頂戴しに贈呈式に出席してきました。

今年は56,151缶を回収!
商店の人たちが取っておいてくれたり、コンビニの人が分けてくれたり、また生徒だけでなく先生も回収に協力してくださったとか。後日、協力いただいた商店にお礼と報告に行くそうです。
目標7万缶に届かなかったのは残念でしたが、すっかり森山小の伝統として定着しているのが非常にありがたかったです。
ただ、ここ2年は、アルミ缶の買い取り価格が下がっているようで、同じ数集めても収益金が増えないのが厳しいところ。
おまけに、たばこの吸い殻が入っている空き缶があったりしながらも、苦労しながら集めてくれました。


式では、アルミ缶回収の報告だけでなく、ザンビアクイズや世界が抱える問題についても、彼らなりに調べたこと発表。
「ザンビアはどこにあるでしょう?」と発表者の6年生が聞くと、ほぼ全校生徒が「はい!はい!はい!」と一斉に手を挙げて、クイズに答える様は、とてもかわいかったです。

TICOからは、森山小からいただいた寄付金をどのように使わせていただいているかを報告させていただきました。
今年いただいたご寄付も、何に使うか決まったらまたご報告させていただきます!


文責:事務局(瀬戸口)

地球人カレッジ 2月

2010年02月25日 | 地球人カレッジ
*と き:2月20日(土)19:00~21:00
*参加人数:23名(ネット中継での参加者含む)
*ところ:吉野川市山川町 さくら診療所デイケア室
*講演者:本田耕一さん(NPO法人徳島県ボランティア協議会 事務局長)
*テーマ:近くて遠い国「朝鮮民主主義人民共和国」を訪問して

「日朝平壌宣言」もこれを機会にご一読ください。

昨年9月に朝鮮民主主義人民共和国(以後、朝鮮)を訪問した本田さん。
訪朝時の様子を、DVDを交えながらお話いただきました。

なお、日本では通称「北朝鮮」と呼ばれることが多いですが、本田さんは訪朝時の通訳の方に滞在している間はせめて正式名称で呼んでほしい、短くするのであれば「朝鮮共和国」「共和国」「朝鮮」で構わないから、と頼まれたそうです。そこで、今回の講演中は、「朝鮮」もしくは「共和国」という単語を本田さんが使っておられたので、ここでもそれに倣います。

朝鮮と外交関係を有しているのが161カ国もあるというのに、まず驚かされました。日本のように国交がない場合は、北京の在中国大使館でビザを取得しなければならず、必ず北京で一泊するそうです。また、朝鮮ではパスポートの再発行が不可能なため、空港でパスポートやビザを預けなければならないそう。航空券も携帯も空港で預けるそうですが、空港に着いたときにはすでにカメラマンがスタンバイして、今回見せていただいたDVDが作られたとのこと。ナレーション付きで1枚6000円也。

今回の訪朝の目的は、10年前に徳島県人が呼びかけて寄贈した小型水力発電所の稼働状況の確認です。実は、徳島と高知の県境に、アリラン峠と呼ばれる場所があり、太平洋戦争中の本土防衛の一環として、地下水力発電所が建設されています。この水力発電所は強制労働に従事させられた朝鮮人が建設し、現在も稼働中だとか。

結局、寄贈された水力発電所を直接見ることはできなかったそうですが、担当者から話を聞いたり写真やビデオを見せてもらったりしたそうです。それで、今回の訪朝メンバー(発起人や有志の代表達)も、本田さんも納得。

DVDの映像で一番印象に残ったのは、観光地を巡る本田さんたちとガイドさん以外の人の姿が全く写っていないことです。これは事前に人払いしてあるそうで、本田さんたちが見終わると次のグループがやってくるとか。写っていないところで、たくさんの人が待っていたそうです。ただ、人の(写って)いない観光地は異様な感じがしました。

どこの国もそうですが、首都はやはり都会。高層アパートやタワー、大きな橋、車もたくさん走っていました。本田さんが4年前に訪問した際は、雨が降るまでワイパーは車内に大切に置いてあったそうなのですが、今回はどの車も常時ワイバーが付いていたとか。平壌の地下には地下鉄も走っています。ただ、厳しい電力事情を反映して、どの車両も1つか2つの電灯しかなく、駅も暗いのがDVDを通してよく分かりました。とはいえ、地下鉄の乗客も以前より増えていたそうです。

本田さんのお話の中で、印象に残ったことの一つが、38度線に行った時に、韓国はもちろんロシア、中国という大国に囲まれているという圧迫感(?)のようなものを感覚として理解して、なぜこの国がああいった行動をとるのかを少し分かったような気がする、とおっしゃったことです。お話のはしばしで感じたのですが、日本の私たちの持つ(お互い様なのでしょうが)不信感というのは、対話・コミュニケーションの不足から生じているのだな、と。つい10年ほど前までは、韓国も「近くて遠い国」といわれ、歴史教科書問題でもめたていたこともあり、互いの対日感情・対韓感情は悪化するばかりだったのに、一気に韓流ブームで民間交流が蜜になった結果、すっかり「近くて近い国」になってしまっています。朝鮮も日本同様に、人間が住んでいて、日常生活をしている国だと、そして三国(高句麗、百済、新羅)時代から5000年におよぶ交流の歴史があるのだから、人と人の交流をすることが問題解決の手がかりになる、と本田さんは言います。

民間交流と言えば、朝鮮に経済制裁を加えているアメリカ政府ですが、朝鮮国内にはアメリカの民間企業がレアメタルなどの貴重な資源開発に乗り出しているとか。日本にもこれくらいのしたたかさがあってもいいかもしれないと思いました。

当日は、朝鮮のポストカードや写真を持ってきてくださったので、とても盛り上がりました。貴重な資料をどうもありがとうございました。ちなみに、写真やビデオはほぼ取り放題だったそうです。軍事施設などはもちろん無理ですが。

世界で一番おいしい冷麺というピョンヤン冷麺、のべ10万人を超える圧巻のアリラン公演(マスゲーム)を見に、ちょっと行ってみたいかも、と思ってしまいました。

※お詫び 今回インターネット生中継は実施しましたが、録画ファイルはございません。大変申し訳ありません。

文責:事務局(瀬戸口)

TIFMSA合宿@TICO道場

2010年02月24日 | 地球市民教育
2月20日~21日にかけて徳島大の国際医学生連盟(Tokushima-IFMSA略してTIFMSAというそうです)の学生たちが合宿にやってきました!!

当初、参加者は15名と聞いていたのですが、
再試にひっかかったメンバーが多かったそうで、結局6名のみの参加となりました

今回は、貿易ゲーム宇宙ステーションのワークショップとさくら診療所見学を実施しました。もちろんTICO合宿恒例の農作業も!


   <TICO活動紹介>


    <貿易ゲーム>
*いくつかの国に分かれて、与えられた技術(はさみ、ものさし等)と資源(紙)を使い、
相手国と交渉しながら、売り上げが一番多い国が勝つというゲーム。
途中で状況が変わったりするので、それに対応しなければいけない。

学生からの感想:
「貿易が世界の国々にもたらすメリット・デメリットについて考えるいい例でした。」
「とても楽しかった。ただ作戦を立てたりするのが難しかった。」
「世界で起こっていることの縮小版を体験できた。戦略をたてたりするのも楽しかった」


 <農作業中!!>

学生からの感想:
「初めて農作業しました!!楽しかったです。」
「初めてじゃがいもを植えました。」
「ねぎにたい肥を巻く作業は身体もあったまりました。次も是非農作業したいです。」


今回来れなかったメンバーを連れて、また来ると言ってくれたので、手ぐすね引いて、、、もとい、期待して待ってます!!


文責:事務局(瀬戸口)

小規模ローン:カリヤンギレ・グループ 卒業!

2010年02月24日 | TICO ザンビア
御無沙汰いたしております。

最近、また雨がぶり返しており、あわてて屋根の掃除をしてもらったり、
車両が壊れまくっているため街中を駆けずり回ってパーツを探したり。。。
忙しいのは忙しいのですが、皆様になかなかご報告ができず、
己に、猛笑・・・いや、猛省を促しております。

さて、本日は定例のチペンビ巡回日。
雨期まっただ中で、農業案件は忙しいさなか。

小規模ローンのグループも、農作業で忙しいにもかかわらず、
プロジェクトの活動も同時に熱心に進めてくれております。
その中で、養鶏の活動を続けていたカリヤンギレ・グループが、
本日、無事にローンを完済致しました!

先週は、入れ違いでグループのリーダーに会えなかったのですが、
ずーっと我々が来るのを待っていてくださったようで、
本日、「少し遅れてしまったけれど、ローンを完済しようと頑張りました」と、
誇らしげに残金320,000Kを耳を揃えて返してくださいました。
ちなみにこの金額は、通常2~3か月程かけて返済される金額です。

なんと、グループのメンバーで手分けをして、
あちらこちらの農場などでパートの仕事をして現金を得、それらを出し合い、
さらに鶏を5把販売して返済金に充ててくださったとのこと。

実は、ほんの数日前にリーダーの所に御不幸があり、
今月の返済は難しいかな…と思っていた矢先で、
もうその気持ちとやる気に感激しました。

今日のお天気は雨でしたが、心は晴天です。
カリヤンギレの皆さん、今後も養鶏ビジネスを頑張っていってくださいね。

講師派遣:2月4日森山小学校

2010年02月05日 | 地球市民教育
TICOとはもう5年のお付き合いになる森山小学校。
アルミ缶を回収した収益をいただき、小規模ローン支援ンゴンベのコミュニティセンター建設に活用させていただいてきました。

今回は、6年生21名に対して、ザンビアでの生活がどういったものなのか、
をお話させていただきました。
自分自身が6年生だった頃なんて、「アフリカ?ライオン?」レベルだったので、
どんなに写真を見せても、彼らの生活を想像するのはなかなか難しいだろうなぁと。
おまけに、彼らにとってどういう話題であれば身近に感じられるのかも手探り状態で、
彼らに伝わる言葉の選び方もしなければいけないし、、
と新人にはなかなかハードな講師派遣でした。
45分という短い時間で、見たことも聞いたこともない国に思いを馳せるというのは、正直厳しいよな~と言い訳してみたり

ただ、率直な反応をしてくれたので、しーんとして「聞いてるのか聞いてないのか分からない」という状況ではなかったのが救いでした

もっと動画を増やして、かつ子どもたちが手にとって触れられるものを持参して
生活のリアルさをより感じられるようにすればよかったなぁと反省です
今年度のアルミ缶収集の収益金贈呈式が再来週にあるので、リベンジしてきます!


文責:事務局(瀬戸口)