この辺で旬のワールドカップ関連の話題をひとつ。サムライジャパンのセカンドステージ進出で、日本人として大きく盛り上がることのできたFIFAワールドカップ2010ですが、ここザンビアでも日本代表の16強入りに関してかなり反響がございましたので、ご報告させて頂きます。
まず、ザンビアは他のアフリカ諸国同様、フットボールは大変な人気スポーツであると共に、フットボール強国のひとつです。直近のFIFAランキングでは71位とやや低調ながら、今年のアフリカネイションズカップ(アフリカ選手権, 2年に1回開催)ではベスト8に勝ち残り、しかも準々決勝では、今回のワールドカップ出場国であるナイジェリアとPK戦にまでもつれています。実力的には既にワールドカップ出場が十分可能なレベルと言えるでしょう。
ちなみに、ザンビアのフットボール大好き少年少女達にとって憧れの的となっているプレイヤーは、日本がワールドカップ期間中や開催直前の強化試合で対決したカメルーンのエトー(セリエA・インテル所属)、アイボリーコーストのドログバ(プレミアリーグ・チェルシー所属)が二大巨頭だそうです。
ワールドカップ観戦風景(6月26日 ガーナvsアメリカ戦)日本人 と見るや挨拶言葉は「ホンダ、ホンダ!」
ところでFIFAワールドカップ開催期間中、TICOのワーカーさん、カウンターパートの皆さんをはじめとする地元の方々との会話では、自然とワールドカップが話題になることが多いのですが、特に彼らが口々に言ってくれるのは、「ザンビアにおいて、日本が新しい歴史の一ページを切り開いた。それはサッカー強国としての日本だ。」ということです。おそらく「車などの工業製品」「国際協力分野での貢献」に続く第3のイメージ軸を構築できたということでしょうか。
仕事柄日本と関わることが多い人達の言葉とは言え、お世辞ばかりとも思えません。それで、事務所のワーカーさんにお願いして、10人にアンケートをとってもらいました。以下その結果です。(尚、この10人も私共TICOに多少なりとも関わりのある人に質問している点を予め申し添えて置きます)
Q1. FIFAワールドカップ開催直前の段階で、「ルサカ在住の一般市民の間で日本がワールドカップに出場していることを知っていた人のパーセンテージはどれ位だと思いますか?」
Q2. 現時点(6月25日―セカンドステージの期間中)で、「ルサカ在住の一般市民の間で日本がワールドカップ一次予選を突破したことを知っている人のパーセンテージはどれ位だと思いますか?」
Q3. 現時点(6月25日―セカンドステージの期間中)で「ルサカ在住のフットボールファンの間でHONDAというフットボールプレイヤーの名前を知っている人のパーセンテージはどれ位だと思いますか?」
回答の結果(平均値)は以下の通り。
A1. 20.7 %
A2. 30.3 %
A3. 23.6 %
やはり日本代表の活躍のお陰で、ワールドカップ開催前に比べて注目度が10ポイントも高くなっていることが伺えます。また、回答3が示す通り、とあるアフリカの国で、フットボールに関心のある4人のうち1人が一日本人ストライカーの名前を本当に知っているとしたら、これはすごい事態でしょう。仮に今、知っている日本人の名前をザンビア人に訊いたら、おそらくHONDAがトップに来ることでしょう。
国際協力活動の分野では、一介のNGOでも、好むと好まざるとに関わらず、出身国の国家イメージやそのプレゼンスを背負っています。日本に対して経済だけでなく、文化・スポーツの面でも理解や親近感を持って貰うことは、私共の仕事を進める上でもフォローの風になることが多々あります。国際協力活動の現場と、プロフットボールの世界。一見、関係が無いように見えて重なりは深いと言えます。姑息と思われるかも知れませんが(笑)、筆者は本田選手の話を振られた時のことを想定して、早速彼のプロフィールと、YouTubeの動画をチェックすることにした次第です。
ザンビア事務所(文責:藤村)
まず、ザンビアは他のアフリカ諸国同様、フットボールは大変な人気スポーツであると共に、フットボール強国のひとつです。直近のFIFAランキングでは71位とやや低調ながら、今年のアフリカネイションズカップ(アフリカ選手権, 2年に1回開催)ではベスト8に勝ち残り、しかも準々決勝では、今回のワールドカップ出場国であるナイジェリアとPK戦にまでもつれています。実力的には既にワールドカップ出場が十分可能なレベルと言えるでしょう。
ちなみに、ザンビアのフットボール大好き少年少女達にとって憧れの的となっているプレイヤーは、日本がワールドカップ期間中や開催直前の強化試合で対決したカメルーンのエトー(セリエA・インテル所属)、アイボリーコーストのドログバ(プレミアリーグ・チェルシー所属)が二大巨頭だそうです。
ワールドカップ観戦風景(6月26日 ガーナvsアメリカ戦)日本人 と見るや挨拶言葉は「ホンダ、ホンダ!」
ところでFIFAワールドカップ開催期間中、TICOのワーカーさん、カウンターパートの皆さんをはじめとする地元の方々との会話では、自然とワールドカップが話題になることが多いのですが、特に彼らが口々に言ってくれるのは、「ザンビアにおいて、日本が新しい歴史の一ページを切り開いた。それはサッカー強国としての日本だ。」ということです。おそらく「車などの工業製品」「国際協力分野での貢献」に続く第3のイメージ軸を構築できたということでしょうか。
仕事柄日本と関わることが多い人達の言葉とは言え、お世辞ばかりとも思えません。それで、事務所のワーカーさんにお願いして、10人にアンケートをとってもらいました。以下その結果です。(尚、この10人も私共TICOに多少なりとも関わりのある人に質問している点を予め申し添えて置きます)
Q1. FIFAワールドカップ開催直前の段階で、「ルサカ在住の一般市民の間で日本がワールドカップに出場していることを知っていた人のパーセンテージはどれ位だと思いますか?」
Q2. 現時点(6月25日―セカンドステージの期間中)で、「ルサカ在住の一般市民の間で日本がワールドカップ一次予選を突破したことを知っている人のパーセンテージはどれ位だと思いますか?」
Q3. 現時点(6月25日―セカンドステージの期間中)で「ルサカ在住のフットボールファンの間でHONDAというフットボールプレイヤーの名前を知っている人のパーセンテージはどれ位だと思いますか?」
回答の結果(平均値)は以下の通り。
A1. 20.7 %
A2. 30.3 %
A3. 23.6 %
やはり日本代表の活躍のお陰で、ワールドカップ開催前に比べて注目度が10ポイントも高くなっていることが伺えます。また、回答3が示す通り、とあるアフリカの国で、フットボールに関心のある4人のうち1人が一日本人ストライカーの名前を本当に知っているとしたら、これはすごい事態でしょう。仮に今、知っている日本人の名前をザンビア人に訊いたら、おそらくHONDAがトップに来ることでしょう。
国際協力活動の分野では、一介のNGOでも、好むと好まざるとに関わらず、出身国の国家イメージやそのプレゼンスを背負っています。日本に対して経済だけでなく、文化・スポーツの面でも理解や親近感を持って貰うことは、私共の仕事を進める上でもフォローの風になることが多々あります。国際協力活動の現場と、プロフットボールの世界。一見、関係が無いように見えて重なりは深いと言えます。姑息と思われるかも知れませんが(笑)、筆者は本田選手の話を振られた時のことを想定して、早速彼のプロフィールと、YouTubeの動画をチェックすることにした次第です。
ザンビア事務所(文責:藤村)