TICOブログ

TICO最新情報をお届けします。

FIFAワールドカップ2010事情 in ザンビア

2010年06月30日 | TICO ザンビア
この辺で旬のワールドカップ関連の話題をひとつ。サムライジャパンのセカンドステージ進出で、日本人として大きく盛り上がることのできたFIFAワールドカップ2010ですが、ここザンビアでも日本代表の16強入りに関してかなり反響がございましたので、ご報告させて頂きます。

まず、ザンビアは他のアフリカ諸国同様、フットボールは大変な人気スポーツであると共に、フットボール強国のひとつです。直近のFIFAランキングでは71位とやや低調ながら、今年のアフリカネイションズカップ(アフリカ選手権, 2年に1回開催)ではベスト8に勝ち残り、しかも準々決勝では、今回のワールドカップ出場国であるナイジェリアとPK戦にまでもつれています。実力的には既にワールドカップ出場が十分可能なレベルと言えるでしょう。

ちなみに、ザンビアのフットボール大好き少年少女達にとって憧れの的となっているプレイヤーは、日本がワールドカップ期間中や開催直前の強化試合で対決したカメルーンのエトー(セリエA・インテル所属)、アイボリーコーストのドログバ(プレミアリーグ・チェルシー所属)が二大巨頭だそうです。


ワールドカップ観戦風景(6月26日 ガーナvsアメリカ戦)日本人 と見るや挨拶言葉は「ホンダ、ホンダ!」


ところでFIFAワールドカップ開催期間中、TICOのワーカーさん、カウンターパートの皆さんをはじめとする地元の方々との会話では、自然とワールドカップが話題になることが多いのですが、特に彼らが口々に言ってくれるのは、「ザンビアにおいて、日本が新しい歴史の一ページを切り開いた。それはサッカー強国としての日本だ。」ということです。おそらく「車などの工業製品」「国際協力分野での貢献」に続く第3のイメージ軸を構築できたということでしょうか。

仕事柄日本と関わることが多い人達の言葉とは言え、お世辞ばかりとも思えません。それで、事務所のワーカーさんにお願いして、10人にアンケートをとってもらいました。以下その結果です。(尚、この10人も私共TICOに多少なりとも関わりのある人に質問している点を予め申し添えて置きます)

Q1. FIFAワールドカップ開催直前の段階で、「ルサカ在住の一般市民の間で日本がワールドカップに出場していることを知っていた人のパーセンテージはどれ位だと思いますか?」
Q2. 現時点(6月25日―セカンドステージの期間中)で、「ルサカ在住の一般市民の間で日本がワールドカップ一次予選を突破したことを知っている人のパーセンテージはどれ位だと思いますか?」
Q3. 現時点(6月25日―セカンドステージの期間中)で「ルサカ在住のフットボールファンの間でHONDAというフットボールプレイヤーの名前を知っている人のパーセンテージはどれ位だと思いますか?」

回答の結果(平均値)は以下の通り。
A1. 20.7 %
A2. 30.3 %
A3.  23.6 %

やはり日本代表の活躍のお陰で、ワールドカップ開催前に比べて注目度が10ポイントも高くなっていることが伺えます。また、回答3が示す通り、とあるアフリカの国で、フットボールに関心のある4人のうち1人が一日本人ストライカーの名前を本当に知っているとしたら、これはすごい事態でしょう。仮に今、知っている日本人の名前をザンビア人に訊いたら、おそらくHONDAがトップに来ることでしょう。

国際協力活動の分野では、一介のNGOでも、好むと好まざるとに関わらず、出身国の国家イメージやそのプレゼンスを背負っています。日本に対して経済だけでなく、文化・スポーツの面でも理解や親近感を持って貰うことは、私共の仕事を進める上でもフォローの風になることが多々あります。国際協力活動の現場と、プロフットボールの世界。一見、関係が無いように見えて重なりは深いと言えます。姑息と思われるかも知れませんが(笑)、筆者は本田選手の話を振られた時のことを想定して、早速彼のプロフィールと、YouTubeの動画をチェックすることにした次第です。

ザンビア事務所(文責:藤村)





ゆず畑 剪定

2010年06月24日 | イベント参加
6月20日 曇天

木屋平のゆず畑にまたまた行ってきました!
今回は、ゆずの剪定です。

左の写真のように空に向かって(笑)
まっすぐ伸びている枝を剪定するのが今回の作業です。


今回は、事務局スタッフに加え、
徳大の学生さんも2名参加してくれました!!





駆けつけ一杯(アクエリ◯ス)をいただき、いざ作業開始!

まだまだ柔らかい若枝は、手でポキっと行けますが、
少し固くなってしまった枝は、鎌やのこぎりでなければ切れないほどです

花が落ち、少しづつふくらみ始めている実


奥の方から作業を始め、1時間。お決まりの休憩です

おいしさのあまり、私はいただいたおにぎりをむしゃむしゃと4つも食べてしまいました。。
お漬物も美味しかったです。

結局、休憩中に、雨がふりはじめてしまい、作業はそこで中断
せっかく学生さんに来ていただいたのに、なんとも残念でした。
ただ「久しぶりに外で動けたので楽しかったです。」と言っていただけてよかったです



また随時、お手伝いについては、HPメーリングリストでお知らせします!

文責:事務局(瀬戸口)

アフリカン・フェスタ2010に出展!

2010年06月21日 | イベント参加
横浜にある赤レンガ倉庫のイベント広場にて6月12~13日
アフリカン・フェスタ2010
が開催されました


このフェスタ、外務省が主催で多くのNGOが参加しており、
ファッションショーやライブなど、様々なイベントがあちらこちらで開催され、
アフリカ料理やビールも堪能できる魅惑1000%アフリカンなイベント

そこでTICOもブースを出展しました!


バザー用品売るだけじゃせっかく来たのに。。。と
ワークショップコーナーにおいてTICO独自の開発教材
チャレンジ・アフリカを行いました

でもでもせっかくだし、TICOの宣伝もしたいよね?ということで
NGO活動紹介でTICOの活動紹介も行い、
盛りだくさんの内容に

そしてこれだけの内容を事務局2人では到底抱えきれず、ボランティアを募集したところ
日頃からあまりお付き合いのない方からも、お手伝いの声があがりました!

週末というお休みにもかかわらず、日差しも強く暑い中、
みなさん1日中お手伝いくださり、本当に救われました
ありがとうございました

こうして会員さん支援者さんによってTICOは支えていただいているということ改めて実感し、感動しました

お手伝いいただいたみなさま、どうもありがとうざいました

ZIKOMO(ジコモ:ありがとう)

ボランティアのみなさまと

文責:事務局(庄田)

地球人カレッジ 6月

2010年06月18日 | 地球人カレッジ
*と き:6月6日(土)19:00~21:00
*参加人数:33名(ネット中継での参加者含む)
*ところ:吉野川市山川町 さくら診療所デイケア室
*講演者:吉田 純(TICOザンビア事務所長/業務調整員) 
    田淵 幸一郎(保健医療専門家/関西医科大学)

*テーマ:村の人の健康は村で守れる!…ちょっと助けはいるけれど ~JICA草の根技術協力事業「チボンボ郡農村地域プライマリーヘルスケア・プロジェクト」最終報告~

3年にわたって進めてきた、ザンビアの農村での保健プロジェクトが5月で完了しました。
今回の地球人カレッジでは、保健医療専門家として携わってきた田淵からのプロジェクトの活動終了報告に加え、業務調整員として活躍した吉田からは、実際のプロジェクト運営で遭遇した様々なエピソードを交えつつ「業務調整とはどういった仕事なのか」についての話がありました。


まず最初に、事業内容について簡単な概略が説明され、
続いてこの3年間でどういった成果があがったのか、発表がありました。

<活動の成果>

大きなインパクトとしては、ヘルスポスト(簡易診療所)が出来たことで、発症から受診までの平均日数(※)が大幅に短縮されたことでしょうか。事業前には平均6.2日かかっていたのが、現在は平均2.2日にまで短縮され、0~3日の間に受診する人が7割を越える(実施前は3割弱)までになりました。
※子どものいる母親に対し、子どもが発病してから受診にかかった日数について尋ねた。

また、保健医療サービスを受けた先として、医療施設、住民保健ボランティアを上げる割合が増え、子どもの保健情報の入手先としての住民保健ボランティアが占める割合が35%から58%に上昇しました。

他にも蚊帳を持っている人の中で、蚊帳を使っている人の割合が事業実施前は5割強であったのに、実施後には9割以上の世帯で蚊帳を活用するようになるなど、保健医療についての知識向上も見られました。

そしてなにより数字として表すことは難しいのですが、熱心な住民保健ボランティアによりヘルスポストの自主的な運営や地域での保健活動が精力的に実施されています。
「村の人の健康は村で守れる」ことが証明されるのは、そんなに遠い話ではなさそうです。

<業務調整とは>
引き続き、業務調整員として本事業の調整にあたった吉田から、
あまり普段聞き馴染みのないであろう「業務調整」という役割について話がありました。

業務調整とは:
「プロジェクトの事務・会計・調達業務、報告書作成業務、年間計画に沿った業務の進捗管理や相手国政府側との実務的な各種調整を主に行うとともに、プロジェクトのチーフアドバイザーや、他の技術協力専門家の活動をサポートする業務」

彼女が考える業務調整員に必要な条件とは、以下の4つ。
第1の条件:言語能力―無駄な期待は捨てましょう―
第2の条件:精神力―めげてる暇なんかありゃあしない―
第3の条件:身体が資本―食わざるもの働くべからず―
第4の条件:笑いは世界を救う

いつもタフで前向きな彼女らしい講演となり、会場は笑いの渦に巻き込まれました。
実際のプロジェクト運営で遭遇した様々なエピソードを交えながら、話は進んだため、具体的にどういった業務をしているのか、少しは想像できたのではないかと思います。

個人的には、”言語能力”のところに納得!でした。途上国で物事を進めようと思うと、いろんな言い回しを使って相手と交渉していかなければなりませんから。

例えば相手にとっての悪いメッセージ(ex)そんな予算ない)を、
みなさんは、角を立てずどうやって相手に伝えますか?

今後、国際協力に携わっていこうと考えている人にはぜひ聞いてほしいと思います(↓)。
*講演を視聴する*

文責:事務局(瀬戸口)

カンボジア医師研修@さくら診療所

2010年06月16日 | イベント参加
JICA四国の草の根地域提案型事業
『香川らしい国際協力プロジェクト「カンボジア医療人材育成プログラム」』

で、来日中のカンボジア医師2名(Dr.Tan Pen PasさんとDr.Chhay Kryさん)が、
さくら診療所(※)で行われたPrimary Emergency Careトレーニングコース(6月10日、11日、13日)を受講しました。

TICO代表吉田修医師やカンボジア医療プロジェクトプロジェクトマネージャーの渡部豪医師が講師となり、実践的なトレーニングが行われました。
トレーニングには、さくら診療所の職員も多数参加し、一緒に勉強しました。

そのほか、近隣の消防署から現役の救急救命士さんも応援に来られ、講師を務めてくださいました。
さらに、最終日の13日日曜日には、この4月まで、カンボジアで医療技術指導に当たっていた古家聖子医師が和歌山から駆け付けてくれトレーニングを盛り上げてくれました。

2人の研修生たちが、一言も聞きもらすまいと終始真剣なまなざしでトレーニングを受けていたのが、とても印象的でした。
また、彼らからの鋭い質問もたくさん出され、一緒に受講した、さくら診療所職員も大きな刺激を受けることが出来た様子です。

※TICO代表吉田が運営する診療所。渡部医師もさくら診療所に勤務する。

文責:事務局(福士)