TICOブログ

TICO最新情報をお届けします。

地球人カレッジ 1月

2013年01月29日 | 地球人カレッジ
*とき:1月26日(土)19時~21時
*参加人数:18人(発表者、ネットでの参加者含む)
*ところ:吉野川市山川町;さくらcafe
*講演者:竹久佳恵(AMDA-MINDS 海外事業部 プログラムマネージャー)

2013年、今年最初の地球人カレッジは、先月オープンしたてのさくらcafeにて行いました。
岡山に本部を持つ国際協力活動に従事するNGO、AMDA-MINDSの竹久佳恵さん
をお招きし、ミャンマーよもやま話~Healthy Villageプロジェクトの取り組みや、 昨今のミャンマーの様子など~
と題してお話していただきました



ミャンマーで、現在行われているHealthy Villageプロジェクトは、TICOの取り組みであるWAHEプロジェクト
同じく総合的なアプローチによって、村の人々の手によって実現していくプロジェクトです。
さらに、驚いたことには住民たちによる住民たちのHealthy Villageを決め、その実現のために取り組んでいくそう
です。なので、村によって様々なHealthy Villageが存在し、そして大きな成果を上げているとのことです
TICOも目指している持続可能な支援ですね

つい先日ミャンマーから帰国したばかりでしたのでミャンマーについても話してくださいました
ミャンマーは、後発開発途上国に位置づけられていますが、国民の識字率はなんと95%もあるんだそう
なんでも、日本で言う寺子屋が多く存在し、孤児などは僧院で育てられるためだそうです。
そして今、ミャンマーは建設ラッシュで、町には車が溢れ渋滞がひどいそうです
軍事国家のミャンマーから、民主化の勢いが加速する様が目に浮かぶようでした
まさに、「時代は動く、」ですね

TICOのHPで動画も配信しています。是非、視聴してみてください。
*収録の関係で複数回に渡り収録されており、一部音声も途切れておりますが、どうぞご了承ください。



文責:近森(事務局)

講師派遣:高知南高校 平成24年度第3回目!

2013年01月24日 | 地球市民教育
 1月22日、高知南高校へ第3回目の授業に行ってきました
 今回は貿易ゲームのワークショップを行いました。

 ところで、貿易ゲームをご存知ですか
4~6人グループで国を作り、それぞれ内容の異る道具や紙を与えられ、それらを使って「製品」を作りマーケットで売って
収入を得るゲームです。与えられた道具や紙は、その国の工業技術や資源を表しているので、グループ間に「格差」が生れ、
道具や紙のやり取り(貿易)が自然と行われます。
ゲーム終了後に振り返ることで、世界とのつながりを実感し、基本的な世界経済仕組みや問題点について、理解することがで
きます

さて、高知南高校の生徒さん達はそれぞれ知恵を出し合いながら、製品作りを始めました。

しかし、製品はきちんとハサミで切られていないとマーケット(先生が担当してくださいました)で買い取ってくれません
ハサミが無いグループは、どうすることもできません

そこで、グループ代表(交渉役)の出番ですハサミを持っている他のグループに交渉に行きます
そこでは、お金を使ったり、物々交換したりなど様々な交渉の仕方が見られました。
ゲーム中には、国連による道具や紙の支援があったり、フェアトレードを導入し新しい貿易の仕組みにも
チャレンジしてもらいました。

今回の結果は、先進国と呼ばれる道具も紙も一番多かったグループの収入が一番でした。
工業技術も資源も資金もたくさんある方が、物をたくさん売って多くの収入を得ることが出来るかもしれません。
しかし、生徒のみなさんは、国同士協力し、助け合っていくことの大切さを学んでくれました

また、次回もどうぞよろしくお願いします。


文責:近森(事務局)

結婚前の女子会。

2013年01月17日 | TICO ザンビア
こんにちは。ザンビア事務所から田村です

今日は、ザンビアで結婚式前に行われるキッチンパーティーという儀式の様子をご紹介します。
女性だけが参加を許されるキッチン用品を囲んでのパーティーです

見てくださいこれだけあれば一生使えるだろうと思われるキッチン用品の数々。
これらは、新婦の母をはじめ友人や親戚などがお金を出し合って購入した新婦へのプレゼントです。
今回は100人規模のパーティーで、その参加者たちもキッチン用品をプレゼントに持ち寄るためさらにこの数は増えます。
もったいないとの気持ちも心の中に芽生えつつ・・・


13時開始と招待状に書かれていたため、パーティーに誘ってくれた友人とザンビア時間と思い、控えめに13時に家で待ち合わせをして会場入りすることにしていました。しかし、30分待っても友人が現れないので電話を。
すると「今美容院」とのこと。これはあと1時間はかかるな、と思いのんびり待っていましたが、結局迎えに来てくれたのは15時。
せっかくのパーティーもこんな時間になってしまってはもう終焉間近では?と思いながら女子高の体育館を貸し切っているという会場へ向かうと・・・
まだ始まっていなかった

結局15時半くらいからの開始となったパーティー。間に合ってよかったということで、
パーティー開始とともに昼食が振舞われます。

新婦の友人グループと、新婦母の友人グループがパーティーの仕切り役。
給食係りのように配膳を担当しているのは新婦友人グループのメンバーです。よく見ると、配膳している女性たちはみな同じ柄の洋服を着ているのがわかるでしょうか


そして新婦が現れます。獅子舞が現れたと私は驚いたのですが
先頭で誘導している赤いスカートを身に付けた女性は、日本でいう仲人さんのような人。終始新婦をサポートするウェディングプランナーのようでもあり、会場を盛り上げるMCもし、パーティーでは重要な役どころを担います。
仲人さんの後ろで布に覆われて隠されている女性が今回の主役、新婦です。白地に黒のキッチン用品の絵の入ったドレスを着ています。
 

その後新郎が会場に訪れます。このパーティー、基本的には女性だけの会なのですが新婦への贈り物を持参し愛を誓う場面にだけ新郎とその友人男性数名の参加が許されているそうです。新郎も、新婦とおそろいの布地で作ったシャツを着ています。
  
新郎が新婦を覆っている布を外し贈り物を渡します。そして、キス
絵にかいたようなストーリ―仕立てのパーティーですね

多くの参列者を前に新郎と新婦が結婚の誓いをします。
まだまだ男性優位のザンビア。新婦は一家の大黒柱となる新郎に対しめいっぱいの敬意を表します。
以前、村で酋長さまをお迎えする時に見た挨拶の仕方と全く同じものでした。
女性は右へ左へと身体を動かし、床にひれ伏します。
ここまで下から挨拶するものなのか、と不思議な気分になるくらいです
 

この後新郎が去り、会場は女性だけになります。ここからザンビア女性たちの盛り上がりがすごかったです
ワインやビールが配られ祝杯をあげ、アフリカの太鼓ジャンベに合わせ得意の腰ふりダンスが止まらない
舞台にはすぐに人だかり。
私もつられて楽しい時間を過ごすことが出来ました

写真は、仲人さんと、新郎新婦両家の母のダンスです。
こんなコラボレーション、日本じゃなかなか見られませんね


結婚前の大規模女子会やはりある程度裕福な家庭でなければこのようなパーティーを開くことはできないようですが、こんなに多くの友人たちにお祝いされてとても羨ましいな~と思ったのでした
 
文責:田村(ザンビア事務所)

IFMSA合宿

2013年01月15日 | 地球市民教育
1月12日から13日にかけて、IFMSA合宿を行いました。

今回参加のメンバーは、全員が医学部医学科の学生さんです。
この春ザンビアへ訪問予定で、そのための合宿です。
北は北海道から南は熊本まで全国各地からこの徳島の山川町に集結しました。
初めて、四国の地に足を踏み入れた学生さんがほとんどでした。

参加者のみなさんは、定期的に勉強会を開いており、ザンビアについて調べたこと、
ザンビアへ行って何をしたいか、何を見たいかを各自発表してもらいました。
興味はいろいろ

ザンビアの献血事情や大統領選挙、国際協力・国際医療について、ザンビアで医者になること、
経済成長と医療の充実、ザンビアと日本の比較などなど
、興味は多岐にわたります。


でも、共通しているのは、とにかく現地の人と話がしたいということでした。


今回は1泊2日ということで、短い時間でしたが、吉田先生の講義、福士理事によるTICOの概要、そして
農作業を通じてさらにザンビアへの熱が高まったのではないでしょうか。

農作業では、ミシマサイコの種採取というちょっと変わった体験をしてもらいました。(詳しくはこちら



刈り取ったミシマサイコをひたすらフミフミするという寒い時期ならではの作業です。採取した種はふるいに
かけ、水に浸し、少しづつゴミを取り除いていきます。

 
この気の遠くなる作業の一部でしたが、この収益がまたザンビアの支援に使われると思うと頑張りもひとしおです。

この春のザンビア訪問では、TICOがザンビアで支援している施設見学やビレッジスティも経験する予定です。
ザンビア滞在中、みなさんはどんな経験して、どのようなことを吸収するのでしょうか

また、報告をお待ちしてます

文責:近森(事務局)

新通貨に変わってパニック!

2013年01月14日 | TICO ザンビア
遅ればせながらみなさま、明けましておめでとうこざいます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

ザンビア事務所から田村です
こちらは本格的な雨期に入り30℃近い暑い日もあれば雨がしとしと降り続く日もあれば・・と気温の不安定な毎日が続いています

2013年1月1日から、ザンビアではデノミネーション(国の通貨を新通貨に切り替え、通貨単位を変更すること)が行われました。
街ではさほど大きな混乱もないようですが、駐在員である田村は、事務的な場面で若干パニックに陥りました

どのように通貨が変わったかといいますと・・・
旧通貨)1000クワチャ⇒新通貨)1クワチャ

となり、“0”【ゼロ】が3つ切り下げられました。

例えば、旧通貨)とうもろこし1本3000クワチャ⇒新通貨)3クワチャ
となります。


しかも今まで紙幣しかなかった【クワチャ:kwacha】通貨に、【ングェ:ngwee】という硬貨が仲間入りしたのでさらにパニック度が増します
クワチャとは、こちらでよく使われる現地語ニャンジャ語およびベンバ語で「夜明け」、ングェはニャンジャ語で「輝かしい」という意味だそうです。素敵な意味ですよね

ザンビアでは長引くインフレに、物価上昇が続いていました。
ザンビアに来て4か月。桁数の多い”0”【ゼロ】にもようやく慣れてきたところで、今回のデノミネーション。
普段の生活がなんら変わることはないのですが、新通貨に慣れればより使いやすく取引しやすくなるのでしょうか。
便乗値上げなどがないとよいのですが。

今年の6月にかけて順次新通貨へ変わっていき、7月をもって旧通貨は使えなくなります。
デノミネーションを体感したい方、急いでザンビアへお越しくださいね


文責:田村(ザンビア事務所)