TICOブログ

TICO最新情報をお届けします。

ミルルグループ、チペンビ農村開発ローンを締結!

2011年06月30日 | TICO ザンビア
皆様からのご支援のお陰で、先日ブログでワークショップの様子をお知らせしたミルルグループの養鶏事業の資本金が集まりました。
ご寄付頂いた皆様、本当にありがとうございました

早速先日グループメンバーと1ミリオンクワチャ(約16,000円)のローンを締結しました。

グループは1ヶ月10,000クワチャずつ10ヶ月返済を行ない、10ヶ月で完済の予定です。

緊張の面持ちで契約書にサイン....



コーディネーターのンジョブさんから1ミリオンクワチャを受け取りました!


1ミリオンクワチャを受け取った時のメンバーの緊張とわくわくがこちらにまで伝わってきて、ローンの締結もとても嬉しい仕事の一つなのですが、1年後ローンを完済して卒業していくグループは本当に表情や姿勢まで自信に満ちていて、完済の瞬間も私は大好きです。
ミルルのお母さんたちが10ヶ月にどんな表情を見せてくれるのか、乞うご期待です。 

文責:TICOザンビア事務所(黒田)

ゆず畑の手入れに行ってきました!

2011年06月27日 | イベント参加
6月19日。

今回初めてゆず畑の手入れに参加させて頂きました。

木屋平ってどこにあるんだろう?
とナビに木屋平中学校と目的地を入れていざ出発!

途中訳がわからないぐらい神山の細い山道を通ったり、
ホラー映画に出てきそうな山のトンネルをくぐったり、
山の中でナビの画面が真っ白になって不安になったり、
色々なハプニングがありながらも無事到着することができました。笑

TICOのスタッフの方々と合流し、ゆず畑へと向かいました
ゆず畑へ向かう道は小高いところにあり、茶畑があったり、
きれいな川が見下ろせたり、本の中の世界の様でとっても綺麗でした。
途中で横切る川もとっても綺麗で癒されました

ゆず畑に到着してからは、
まっすぐ上へと伸びている枝や新芽を剪定しました。


▲「わらびの会」会長 地造さんより剪定の方法について教えてもらう参加者

ゆずの木からほんのり柑橘類の匂いがすることや、ゆずの枝のとげは刺さると痛いことなど、
はじめて知ることがたくさんありました。
ほんの少しの時間でしたが、熱中して作業ができてとてもよいリフレッシュになりました


その後、わらびの会の方々とおいしいお昼ごはん
山菜ちらし寿司やトマト、わらびの和え物などどれもおいいしくてみんなでおかわりをしました♪

いたのは、徳島市からも遠く離れたこの地でも、住民の皆さんとザンビアとの心の距離がとても近いことです。
「最近あっちの様子はどうなの?」とTICOのスタッフの方にザンビアの様子を聞いていらっしゃいました。
実際に吉田先生とザンビアに行かれた方も多いとのことです。

今回ゆず畑の手入れに参加して、TICOの活動が地域に根ざして、
木屋平の皆さんの心の中で実を結んでいることを垣間見ることができました。
収穫にもぜひ行きたいです!

TICOボランティア:小寺

地球人カレッジ 6月 第2弾

2011年06月24日 | 地球人カレッジ
*とき:6月18日(土)19:00~21:00
*参加人数:20名(発表者含む)
*ところ:吉野川市山川町 さくら診療所デイケア室
*講演者:伊勢 達郎さん(NPO法人自然スクールTOEC代表)
*テーマ:のびやかに自分になる~田んぼと畑と幼稚園と小学校 TOECフリースクールの取り組みと目指しているもの~

畑や田んぼで自然とふれあい、こどもたちの心や気持ちに耳を傾けふれあうこと。
現場にいると楽しい!
これは国際協力に携わるものも同じではないでしょうか。

学校教育での指導というのが、大人の理想や思惑の押しつけのようになっており、
何でもかんでも過剰に与えることが教育にも反映されている中、
こどもたちは生活体験、自然体験、自分とふれあうと言った、
生きる力を育むことが希少となっているように思えます。

徳島県阿南市にあるフリースクールTOEC(トエック)を訪れてみると
そんな思いが一気に晴れる気がします

思い思いに時間を使って、走り回り、物作りに勤しみ、好きな時に好きな場所でご飯を食べる。
ここにいるこどもたちは、生きる力に満ち、「のびやか」に毎日を過ごしています。

フリースクールというとフリー=自由と混同されがちですが、
フリー=自由=欲求、怠惰ではないと伊勢さんは言います。
単に要望が聞き入れられるとか、枠組みがゆるいことではなく、
「危険、暴力、破壊」といった心や身体、環境に不適切な「言葉」や「行動」は
ゆるされないし、即座にとめられます。
温かい雰囲気の中で誰からも強制される事なく、学び、遊ぶ場であり、
主体性を持ってやりたいことを徹底的にやる意欲や集中力を身につけることができる、
心の自由が保証されている場、
それがTOECなのです。

だからこそ、TOECのこどもたちは自然と一体となって遊び、学び
自分の判断で行動する術、生きる力を自ら身につけているのです。

現在の学校は工場(Factry)のようだと伊勢さん。
工場は、分業で、大量に生産できる、均一、効率がよいことがあげられます。
しかし、それが人や自然を壊し、そういったやり方が戦争を招く。
本来、学校とは工房(Workshop)であるべきなのでしょう。
工房は、全行程を自分がする、少量しか生産できない、不均一、効率はよくないことが言えます。
ただ、回り道でも喜びがそこにはあり、学びというのはそういうものではないでしょうか。



体験学習でよく言われている4つのキーワードがあります。

 教えたことは忘れる
 見た事は思い出す
 体験したことは身に付く
 発見した事は道具になる

体験や発見から知恵や知識を得る。それは一生のもの。
余計なことはしなくていい、手や口は出さずに愛情を差し伸べて
丁寧に耳を傾ける。気持ちを傾ける。心にふれあう。
今の大人も学ぶべきことがたくさん体験学習にはつまっています。

よく、途上国を訪れた人々は、こどもたちの笑顔がキラキラしていると言います。
TOECのこどもたちを見てください。本当にエネルギーに満ちたキラキラした笑顔を彼らは持っています。



キラキラした笑顔を活かしてあげられないのは、私たち大人なのかもしれません。
環境問題は人間の問題、こどもの問題は大人や社会の問題。
のぞみはないかもしれないけど、ひかりはある。
その光にアクセスするにはどうすればいいのか。
それは支援する私たちの姿勢を変える必要があるのでしょう。
こどもたちを思惑で変えようとしない、たっぷりした時間をかける、これからを信頼する。
伊勢さんのこどもたちへの深い情とアツい想いが伝わる2時間でした。

TOECでは自然体験フリーキャンプを年間を通して実施しています。
のびやかに自分になるために、キャンプに参加してはいかがでしょうか?
大人もこどもも参加できるイベントがたくさんありますよ!
2011年度実施されるキャンプの予定はこちらから。

*講演を視聴する*

次回の地球人カレッジは7月23日(土)19:00~です。
ザンビアに派遣された新人調整員の奮闘記です。

文責:事務局(庄田)

“机を使って勉強できる!”

2011年06月17日 | TICO ザンビア

公益社団法人セカンドハンドからの資金協力を頂き実施しております、ンコンジェ村の小学校建設事業。

新校舎の建築が進む中、生徒の皆さんはまだ旧校舎で勉強中です。
そんな教室はずっと学習机が足りていない状態でした

今年卒業してしまう新予定の新しい校舎で勉強できない子どもたちも机は必要ですよね。せっかく支援をするなら早いほうがいい!と、新しい校舎に搬入予定の机の一部をンコンジェ小学校に前倒しで届けてきました

小さな教室に所狭しと並べられる机たち。


生徒みんなに机を大事に使ってもらえるように、
机の上には乗りません
一つの椅子に三人までしか座りません
などなどルールを決めて生徒のみんなに約束してもらいました。

先生達からのビデオメッセージも届いていますので、以下をクリックしてご覧下さい。



被災地でのマッサージ治療

2011年06月16日 | 東日本大震災 被災地支援
5月23日~29日にかけてさくら診療所の鍼灸マッサージ師を宮城県大崎市鳴子温泉に派遣しました。

今回は全日本鍼灸マッサージ師会にボランティア登録して活動しました。

鳴子温泉には4~50の旅館やホテルがあり、主に東松原市や南三陸町、女川町、石巻市で
被災された方が1000人以上、40くらいの旅館に分かれて滞在されています。

4日間で8ヶ所の旅館・ホテルに訪れ64人の被災者の方にマッサージ治療を行いました
(1日目18人、2日目18人、3日目19人、4日目9人。4日目は旅館間が広く、レンタサイクルで回りました)。

被災者で若い方は昼間現地まで行って瓦礫撤去をされているそうで、治療をした方はほとんどが高齢者でした。
また本来は2回3回と継続した治療が必要な方もおられましたが、希望される人数が多いため、1人一回の治療としました。

ここは3食がちゃんと出て、温泉もあり、被災者の方にとってはかなりゆったりできる場所です。
しかし仮設住宅に移るまでの仮住まい。
「避難所にいると顔見知りと一緒で良いが、仮設住宅に移ると一人になるので行きたくない」
と言われる被災者の方も。

仮設住宅に移ることにも切実な問題があると感じました。

※6月19日JICA四国支部主催「徳島県出身JICAボランティアOVによる東日本大震災・被災地での支援活動報告会」にて報告予定

TICO事務局

※募金の受付は終了しています。