TICOブログ

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カウンセリングってなんだろう part2

2015年01月15日 | TICO ザンビア
皆様、こんにちは インターン山崎です

私がザンビアに来てから早2ヶ月ちょっとが経ちました
学ぶ事だらけの毎日 とても充実した時間を過ごしています

さて、今回のテーマは子供の体重測定についてです
以前出浦さんの記事(2014年8月23日公開)にも書かれていた“カウンセリングってなんだろう”にも関係しています

8月に行われた“カウンセリングスキルの向上研修”後、10カ所の村でボランティアさんが早速、学んだことを生かしたカウンセリングを開始しています


カウンセリングで大切な事は・・・
カウンセリング対象者を確実に見つける事

まずは、そこから!!


そのためには、

まず体重を正確に測定する事測定値を正確に記録する事基本となります

体重測定時に体重計の針を“ゼロ”に合わせる、子供の靴を脱がす、体重測定時は服を着こまないようにする などなど
当たり前の事だけれどもとても大切な事 

少々壊れやすい こちらの体重計
使用前・使用中も随時点検が必要です 


体重測定値は、子供一人一人に与えられる乳幼児カードに記録していきます



記録用紙は、マス目状の表です
縦軸が体重を、横軸が月齢を表します

また、正常な成長をしているか確認出来る規定線もカードには記載されています
1ヶ月、2ヶ月…と月齢別に標準体重から逸脱していないかはその規定線で判断出来るようになっています

つまり、正確な子供の月齢と体重を記録しなくては、正常な成長かどうか判断出来ない事になります


しかし

記録時のミスはビックリ仰天なものがあります


例えば、

子供は13ヶ月。カードの記録は順調に12ヶ月まで出来ています
ところが今回の記録では、何故かその子供の年齢はカード上で25ヶ月となっています

何故???

実が、この家族は先月に他の村から引っ越してきたそうです
そして何故か、1ヶ月~12ヶ月の記録を13ヶ月~24ヶ月にそのまま写し書きし今回の体重を25ヶ月の所に記録していました

そんな事、あり得る

と思った方もいるかもしれませんが、本当の話です



カードの内容を理解していないと、実はこの体重を記録する作業は簡単ではないと私は思います



村での出張健診は、医療資格を持っている方だけが行っている訳ではありません

村の方がボランティアとして参加し、毎月の健診を支えています


彼らがいなくては、大切な健診はにっちもさっちもいかない
とても大切な方々であり、私たちTICOスタッフもそのチームの一人です



少しずつ少しずつ作業でのミスが無くなるように
TICOスタッフや医療スタッフ、そしてボランティアがお互いに教え合っています


私自身、ボランティアさんに伝えるべきポイントをどう説明すればよいか、試行錯誤しています。

伝えたい内容を確実に伝える力を身につけたい

と思う今日この頃です


それでも、私の拙い英語を聞き取り、理解しようとしてくれるボランティアさんたちに日々感謝し、
彼らと一緒に、この出張健診をよりよいものにしていきたいと思います。



写真:ボランティアさんが体重測定と乳幼児カードに体重記録している所


文責: インターン山崎恵子

口があれば道に迷うことはない。

2015年01月12日 | TICO ザンビア
ザンビア事務所 瀬戸口です。

すっかり新年のご挨拶が遅くなってしまいましたが、
あけましておめでとうございます。

新年らしく?、今回は道を拓く言葉をご紹介します。
もちろんザンビアことわざ


冒頭にあげた

口があれば道に迷うことはない。

複数の現地語でそれぞれの言い方があるようですが、
英語にすると
One with mouth never gets lost.


つまり、
口があれば迷っても人に聞くことが出来るため道に迷わない、
迷っても正しい道に戻れる、目的地にたどりつける
ということですね。

これってすごく当たり前のことなのですが、
人に尋ねることができれば、(途中で迷っても)目的地にたどり着けるんだ、
って信じることが出来ると、すごく気が楽になりません?(私だけ?)
だって、多くの人は身体的に話せる機能(口)を持っているわけですから。

(ま、ザンビアもTICOの本部の徳島も、場所によっては人っ子ひとりいないときがありますけど・・・


これって、人生でも同じことが言えるなぁと。



同じような意味で

Person who is shy will die of hunger.
恥ずかしがり屋の人は、おなかがすいて死んでしまう。


というのもあるそうです。


餓死という言葉が出てくるところが、実感こもってるなぁと思ってしまいますが、
いまの日本だとちょっとびっくりされるかしら。

おなかがすいたと、周りの人に助けを求められるかどうか、が生死を分けるわけですね。


これらのことわざを教えてくれたザンビアの人は、
助けを求めれば、誰かが助けてくれるから困ったときは頼ったらいいんだ
と言っていました。


これくらい楽観しても、罰は当たらないでしょう。
何かで煮詰まったらぜひこの言葉を思い出してみてください

今年も(!)みなさんにとってよい年になりますように。


文責:ザンビア事務所(瀬戸口)