TICOブログ

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ザンビアの思い出 その3 in リビングストン

2011年12月26日 | TICO ザンビア
前回に引き続き、11月28日から12月9日までの約2週間のザンビア滞在についてブログを書かせていただいています今回でザンビア滞在報告は最終回です。

12日間の滞在のうち、週末はビクトリアの滝で有名な観光地のリビングストンへ行ってきました

この旅行中はいろいろと驚きの連続でしたが、最初の驚きは出発の日に搭乗口で偶然日本人の女性(以下Aさん)に遭遇したことでした。この方には旅の最初から最後までとてもお世話になってしまいました

さて、リビングストンに着いた後、早速Aさんとお昼ご飯をたべに行き、その後町をぶらつきました。お土産物のお店が並んでいるアーケードのようなところに行ったのですが、なかなか前に進めません。なぜならすべての店で客引きに呼び止められるから…。そうこうしているうちに、頭が暑さでぼーっとしてきたので、これはいけないと思って、水を買って店の横で休憩。するとそこにいた女の子たちと話がはずんで、結局30分くらいそこにいました


(同年代だったこともあり、とても話が盛り上がりました)

その後Aさんと別れて宿泊先のロッジに行き、到着後にすぐビクトリアの滝を見に行くツアーの予約をしに行くと、驚くべきことを聞かされました。

受付の人:「今は滝に水がないのよ~
私:「ほんとに全然ないの
受付の人:「ええ、残念だけど…

なんのためにここまで来たのか…と、がっかり。隣にいたドイツ人のおじさんに慰められつつ、しかしそこは気をとりなおし他のアクティビティを申し込むことにしました。
そして結局、マイクロライト(二人乗りの小さなヘリコプターみたいなもの)に乗る翌日のアクティビティに申し込みました。そしてその日の午後はサファリへ。サファリで見たザンベジ側の眺めはとても美しかったです


(ザンベジ川)

そして翌日。マイクロライトの上空からの眺めは本当に美しく、ザンビアと国境を接しているジンバブエもよく見ることができました。
そして、ビクトリアの滝のほうを見た時のこと。

水が大量に流れているではないか

あとで分かった話ですが、ちょうど今は雨季に入った時期なので「水はあるけど量が少なくて見頃ではない」ということをあの受付の人は言いたかったんだと分かりました。最終日には結局滝を見に行きましたが、見頃ではないとはいえとても感動的でした。Aさんはジンバブエ側からビクトリアの滝を見にいったらしいのですが、ジンバブエ側では水の量がケタ違いで、壮観だったそうです。きっとピークの時にはもっと迫力があるんだろうけど、十分満足できました



さて、時間が経つのは早いもので、ルサカに帰るフライトのため空港へ。楽しかったリビングストンも今日で終わりかと思いながらチェックインしていると、最後の最後でまた驚くことが。
私の顔をまじまじと見たあと係員の人から、

「君は女?男?」

と聞かれました…びっくりしたが悔しかった私は「一応胸あるんやけど」と返すと、「いや、僕がきいたんじゃないよ僕の隣の女性が聞けっていったんだ」と焦る。日本でもそうみられることあるし、なんでもいいけどさ…。

以上、リビングストン編でした~

文責:事務局(伏見)


地球人カレッジ 12月

2011年12月21日 | 地球人カレッジ
*とき:12月17日(土)19:00~21:00
*参加人数:13名(発表者、ネットでの参加者含む)
*ところ:吉野川市山川町;さくら診療所デイケア室
*講演者:平野 キャサリンさん(公益社団法人セカンドハンド 理事長)
*テーマ: 「誤解から生まれる国際理解」

「国際理解とは何だと思いますか?」
カナダに生まれ、30年以上を日本で暮らされているキャシーさん。キャシーさんの優しい声の問いかけで、今回の地球人カレッジは始まりました



経済成長を背景に目を外へ向けるようになった80年代の日本でよく聞かれるようになった「国際理解」という言葉ですが、多文化国家で知られるカナダではよく「異文化理解」といわれるそうです。
国際理解のない世界には平和がなく、それは破滅へとつながる。つまり、「生き残るため」には国際理解が必要とされているのです。では、なぜ平和がこれほどに難しいのか?-その理由の一つには「偏見」がある。



ここからは、キャシーさんご自身の身近な体験談を交えて、とても楽しくお話して下さいました。例えばその一つの例として、「トイレ」があります。
初来日した時に成田空港でトイレを探した時のこと。トイレを開けてもそこにはちいさな「穴」(=和式トイレ)しかなくて、びっくりしたというキャシーさん。それ以来、ずっと和式トイレは不便でしょうがなく、洋式のほうが良いと思っていたそうです。でもある日、日本人の友人が、洋式トイレは不便に感じる(トイレとお風呂が同じ空間にある、他人のお尻が便座につく)というのを聞いて、自分の中の「常識」というものは、注意しないと「思い込み」になりそこから「偏見」が生まれる、と感じたそうです。



「自分には偏見はない」と思って来日してから遭遇した数々の困難。一番の理由は、「言葉」ではなく「心」だったと振り返っておられました。
そして、人間関係を白黒だけで捉えたり、相手が間違っていると決めつけてしまいがちなときには、以下のような大切な3つのステップがあるそうです。

1 相手を知ること (無知から偏見は生まれる)
2「通じ合える」と信じること (あきらめない)
3 共通の基準を持つこと (表面上は異なっていても、思いは同じ)


お話の最後には、体験談を交えて参加者全員でざっくばらんに話をしました。スーパーで挨拶をしたところから始まった、中国人の若者との交流を大切にしている方、電車の中で道に迷った外国の方を手助けした方、などなど…なにげない日常のワンシーンではありますが、その方たちの温かい「人間性」を感じた瞬間でした

今回の地球人カレッジでは、今一度自分を振り返ることの大切さを改めて感じさせられました。そして、あっという間の2時間、本当に楽しかったです当日参加が難しかったという方、興味があるという方、ぜひこちら(ネット中継による映像)からご覧ください

次回の地球人カレッジは、滝川麻衣業務調整員による報告です。ぜひご参加ください。
2012年2月18日(土)19~21時
「アフリカが私の人生を変えた~3年間のアフリカ生活が教えてくれたこと~」

文責:事務局(伏見)

ザンビアの思い出 その2  車窓から見るザンビア2

2011年12月20日 | TICO ザンビア
TICO事務局の伏見です。

前回のブログでは、車窓の風景から見える「ザンビアと日本のつながり」や「変わりつつあるザンビア」について少し触れました。今回は、前回とはまた違った面について書いてみたいと思います

まず初めに、道路のわきにあった看板について。

軽い渋滞で車が動かなかったときに、ふと前方を見やると、仲よさそうにしている男女の写真が載った大きな看板が…(写真がなくて申し訳ありません)気になったのでよく見てみると、こんなことが書いてあります。

「私は結婚しています」

「でも私の夫はこの男性のことを知りません」


さて、これは一体何の看板なのでしょう?
実はこれは、エイズの予防に関する看板でした。最初はこの看板の意味が分からなかったので、現地の方に聞いてみました

これはあくまでその方の意見であって、ほかの意見ももちろんあると思いますが、その方いわくこの看板の要点は「Be honest(正直であれ)」ということだそうです。
ザンビアでは、部族・宗教・社会的地位によっては一人以上のパートナーを持つ人もいるそうです。「性交渉を持つ前に、自分と相手のエイズのステイタスを調べよう。そうしないと、自分のパートナーにも、そしてその他の人たちにも感染が広がってしまう。」ということでしょうか。この看板では女性が主体となっていますが、男性が主体のものももちろんあります。テレビでもキャンペーンのCMがあるらしく、この看板のような内容のものがいろんなバージョンで流されるそうです。

エイズは現在でも深刻な問題であり、その影響もあってザンビア国民の平均寿命は40歳をきっているそうです。女性の地位があまり高くなく、避妊を含めた家族計画の知識がまだあまりなじみ深いものになっていないことが、エイズの広がりの原因の一部とも考えられます。

さて、前回のブログでは急速に増えつつある車の数について少し触れましたが、交通事故は現在もザンビアでは死亡原因の上位の項目となっています。ミニバスの事故も多く、亡くなる方も多いとか…車に乗って外を見ていると、トラックの後ろの荷台に何人かの人が乗っているのをよく見かけます。車が速いスピードを出して走っていて、カーブでのところで荷台からふり落とされて亡くなる方もいるそうです(

また、雨の日には特に交通事故には注意が必要です12月から4月はザンビアでは暑い雨季になりますが、私の滞在中に大雨が降ったときに大型のトレーラーが横転しているのを見かけたこともありました
局所的に激しい雨がふることもあるそうで、道の半分では雨が降っているのにその反対側では降っていないのが目で見えることもあるとかないとか…。雨が降っているところと降っていないところが遠くからくっきり見えたときは、とても驚きました


(局所的な雨)
さらに雨の日には、舗装されていない道がぬかるんで車が動かなくなることもあるそうです。舗装されていない道は赤土が空の色に映えてとても美しいのですが、前に車が走っていると土埃で前が見えなくなります


(この時は土埃で前がまったく見えなくなりました)

雨は農業においても非常に重要なのですが、コンパウンドと呼ばれる無計画居住区/貧困地区では雨は深刻な問題を引き起こすこともあります。道がぬかるんで車が通れなくなり、ゴミや下水が道にあふれだしてしまうこともあるそうです。ショッピングアーケードが増えたりと発展をとげていくルサカですが、貧富の差が広がっていっているのもまた事実です。

変わりつつあるザンビアですが、変化が求められるところはまだたくさんあるように思われます。そしてそれは日本も同じであり、特に貧富の差の拡大などの問題においては、日本とザンビアにつながりが見えるように思いました。

文責:事務局(伏見)

12月18日にこにこ市@ロッタハウス

2011年12月19日 | イベント参加
TICO事務局の瀬戸口です。

にこにこ市に久しぶりに出店してきました。


伏見(*彼女のザンビア旅行紀はこちら)がザンビアで買い付けて来た新商品も並び、常連さんも立ち止まって商品をチェックされておりました。

▲雑貨


▲ザンビアの布(チテンゲ)

夕方には空に虹が・・・。


にこにこ市には、いつも素敵な手づくりのお店が並ぶ楽しい場です。
みなさんも是非一度足をのばしてみてくださいね~。

文責:事務局(瀬戸口)

ザンビアの思い出 その1 車窓から見るザンビア1

2011年12月15日 | TICO ザンビア
ここ最近とても冷え込んできましたね~
そんな中ではありますが、11月28日から12月9日までの約2週間、雨季に入った南半球のザンビアへ視察のために行ってきました。その滞在時のことを、ブログで少し書かせていただきたいと思います。

さて、一回目の今回は車窓の風景からザンビアについて思ったことを書いてみたいと思います。

車窓からの風景で最初に目についたことは日本車がとても多いこと
ご存知の方も多いかもしれませんが、ザンビアに限らずアフリカでは中古の日本車が非常に多く輸入されているそうです。自分の幼稚園の名前の入ったバスがザンビアの道路を走っているのを見た人がいるとかいないとか…「有限会社○○」などの名前の入った車とすれ違うと、なんとも不思議な感じがしました…

そんなことを思いながらルサカ市内にある環状交差点を走っていると、日本国旗らしきものが見えるような…?

「なぜ、ここはザンビアなのに

と思って目を凝らして見ると、それはやはり日本国旗のペイント。その時自分が乗っていた車が走っていた道路が、日本によって作られた道路だったのです。


(きれいな写真でなくてごめんなさい…)

ザンビアに着いた初日に、ザンビアと日本のつながりをこんなところに見たのでした。

さて、滞在二日目以降、車でフィールド見学へ向かっているときのこと。外の景色を眺めながら「今日もいい天気だな…暑いな…」と思っていると、ふと車のスピードがとても速いような気がして速度計をのぞいてみました。

するとビックリ、100キロを超えているではないか…

一般車道でも、周りの車のスピードに合わせて運転しなければいけないため、100キロを超えて運転することもよくあるとか。怖いなあ…

ここ最近では車の数が急速に増えているそうです。ルサカの外から通勤する場合、五時半には出ないと七時に着けないこともあるとかで、3年前にはこんなことはありえなかったとか。


(渋滞の様子)

大型のショッピングマーケットも近年できたらしく、あるショッピングモールでは、オシャレをした若者たちが集まっているのをよく見かけました。暑い日差しのもとにある大きなクリスマスツリーを見て、「こんなに暑いのに今は12月か」と思い、日本に戻るころには街がクリスマスの色に染まっているんだろうなぁと思ったのでした


(ショッピングモール内にあったツリー)

文責:事務局(伏見)