お久しぶりです。
ザンビア事務所の柳下です
今回は、6月に完成した「橋」のニュースをお伝えします
【橋】と聞くと、横浜ベイブリッジや東京レインボーブリッジなどの巨大な橋を思い浮かべる方もいらしゃるかと思います。
いや・・・・居ないかw
今回完成した橋は、村の人たちと日本人技術者さんが手作業で作り上げた橋です
NPO法人道普請人さんに協力をお願いし、万が一なんらかの原因で崩れた場合でも、現地の村人だけで補修することができるようになっています
TICOが支援活動をするチサンバ郡では、首都のルサカの風景とは異なり、大半の道が舗装されていません。雨期には、バケツをひっくり返したような雨が降ります。他と比べて地面が低いところには、人の腰の高さ程度まで水がたまり、人や車が通れなくなってしまう道があちらこちらにあります
住む地域によっては、すぐ近く(歩いて15~30分程度)の場所へ行くにも、雨期には道が水で埋まってしまうことで、1時間も歩かなくてはならないところもあります。
しかし・・・・
どんな道であろうと・・・子どもから大人、さらには妊婦さんや乳児を抱えるお母さんまで、みな平等に同じ道を歩かなくてはなりません。
6月に完成した橋がかかる川も、雨期になると大人の胸のあたりまで水かさが増します
子どもたちが学校へ行く道をふさいだり、病院へのアクセスを断ったりと、村人の生活を圧迫する要因となっていました
そのため、今回完成した橋の影響力は計り知れません
2014年から始まったこの橋建設プロジェクトでは、地域開発委員会という有志からなる建設チームが発足し、この委員会を中心に4つの村が協力して活動していました。
しかし・・・・・完全に”協力していた”とは言えない状況がそこにはありました。。。
作業は、委員会が作業を4つに分担し、それぞれの村長に指揮をとってもらうよう心掛けていましたが・・・
ある村は正確に作業をこなし、ある村はまぁまぁ、ある村は時々参加し、ある村は「僕らには関係ありません!」と言っているかのように音沙汰無し。。。
そんな状況下で、約1年間このプロジェクトを支え続けた委員会メンバーは本当に尊い存在
でした。
私は、首都のルサカから橋の現場まで車で向かうのですが、車の窓ごしに見た真新しい橋
を見た時は、感動と感謝で胸がいっぱいでした
・・・ところがどっこい・・・・
車から降りて、「すごいねーーーー!!!おめでとおぉぉぉぉーーーーー!!!」と走って委員会メンバーの元へ走ると、隣に居た作業員の人に、
「マダーム、トークタイム(携帯のプリペイド)5クワチャ分買ってくれないか?」と・・・・・・・・・・・
空気が読めていない要求が私に向けられたのでした
ザンビアへやって来て約5か月経ちますが、私にとっては初めて関わるプロジェクトでした。
なかなか思い通りには進まないことが多く、焦りを感じながら携わっていましたが、橋の完成式典の際に村人が意気軒昂と橋を渡る姿を見て、励まされる思いでした。また、支援者のみなさまの代理として、その場に立ち会えたことに心から感謝しています。
最後にいくつか写真を紹介します
チーフ(郡レベルの伝統的なリーダー)が完成式典会場に到着した時の写真。歓迎ダンスを踊る女性たち。
式典の様子
村人からの感謝の印として??ニワトリ贈呈w 道普請人の木村代表へ贈呈されました。

そして!橋の開通式!テープカットの瞬間です
トラックも通りました~!!立派で丈夫な橋の完成!おめでとうございます!!!!
文責:柳下(ザンビア事務所)